今月は8日が次男の中学校卒業式、16日が長男の高専卒業式でした。
5才違いの二人の節目になる年が重なるのは、長男が高専という道を選んだから。
ちゃんと5年で卒業してくれて良かった…(やたらと留年率が高い学校なので ^^;) 次男も同じ学校を選んだので、無事5年で卒業していただきたいものです。はい。
長男の卒業式の翌日、東本願寺の渉成園で職場の人が嗜んでいる草月流いけばな展に招待していただきました。まっちゃんと二人で道行♪
草月流の活け方はとってもモダンなものが多く、大胆さと美しさが同居しています。嫁入りのための嗜み、という感じではなく生きた花を使った空間デザインという感じ。
それを渉成園という、普段は入れないような由緒正しい場所を使っていろんな表現をしていて とても贅沢です。美しいのはもちろん、大胆なアレンジを思わせる表現もあり、楽しく拝見してきました。(下に数枚、写真をアップします)
いけばな展の後、アサヒビール大山崎山荘美術館に寄って「没後40年 濱田庄司展 -山本爲三郎コレクションより」を観てきました。
少し前に河井寛次郎展を観て、濱田庄司の展覧会を見ておけばよかったと後悔したところだったので「有名どころだし、どこかでやってないかしら」と検索したら見事に大山崎がヒットしたのです。
私もまっちゃんもこちらの美術館は初来訪。二人とも、ロケーションと外観を見た時点で気分が上がったのなんの。
ここもまた贅沢な空間なのです。
濱田庄司氏と山本為三郎氏(アサヒビール初代社長)は懇意にしており、個人的に作品を作ってもらう仲だったようです。
普段使いの家庭用食器から、会社で使うジョッキやサーバーまでお願いしていたのですからコレクションも多くなるわけです。
ただ、そういう個人的なコレクションのため、万博で出展したような有名な作品は今回観ることは出来ませんでした。
濱田氏の作品に私が抱くイメージは、重厚で素朴。民藝運動を起こした人物なので洗練されたイメージとはちょっと違う。
民芸品=美術品というのは私の感覚にそぐわない部分があったため、河井寛次郎氏の作品をじっくり見てみるまでは興味のなかった作風なのは事実です。
しかし、丁寧に作られた作品というものはやはり心に響くものがあり、簡素に見える表現にも積み重ねがあるのだと感じさせてくれます。
そういった事から得た反省を踏まえ、濱田氏の作品を観たいと思ったのです。
濱田氏の得意な大皿に絵付けをする時、釉薬を柄杓で流しかけます。勢いよくびゃ~っとかける映像を見たことがあり、大胆だなぁと思ったものです。
しかし、偶然も個性のうちというのは分からなくもありません。考古の焼き物に見られる自然釉にも時々美しさを感じるものがありますからね。
この絵付け方法を見た訪問客とのやり取りのエピソードが有名です。
たった15秒ほどの模様づけではあまりに速すぎて物足りないのではないかとたずねられ、「15秒プラス60年と見たらどうですか」というような返答をした、というもの。この訪問客、素直すぎましたね(-_-;)
さて、展覧会を拝見してたくさんの器を拝見していると、使ってみたいと思わせられる器がいくつもありました。
実は彼のよく用いる黍文はあまり興味ないのですが、簡素な表現の器ほど美しく見えたのが、奇しくもエピソードのプラス15秒なのかもしれません。
大山崎美術館は館内のしつらえはもちろん、庭も綺麗です。そして新館に当たる安藤忠雄氏設計の地中館も良かった。高台という地形も関係するのでしょうが、場所の雰囲気を壊さないようにコンクリート製の建築物は地中に作ったのでしょう。気が利いてますね。
花に始まり、陶芸や建築まで。今日は美しいものをたくさん見れた、と感激しきりの日でした。
---
いけばな展で撮影したものの一部ですが、特に気に入った写真をおまけでアップします。
▲家元である勅使河原茜氏の作品。大きさもさることながら、その美しさは群を抜いていました。
思わず声が出ました。
▲どちらも素晴らしい~♡ 流派で多用される竹の細工はありませんが、そのダイナミックな表現はまさに草月流。
▲知人の所属する奈良支部の作品は洗練された美しさ。これは一部ですが、場所に合わせたストーリーがありました。
5才違いの二人の節目になる年が重なるのは、長男が高専という道を選んだから。
ちゃんと5年で卒業してくれて良かった…(やたらと留年率が高い学校なので ^^;) 次男も同じ学校を選んだので、無事5年で卒業していただきたいものです。はい。
長男の卒業式の翌日、東本願寺の渉成園で職場の人が嗜んでいる草月流いけばな展に招待していただきました。まっちゃんと二人で道行♪
草月流の活け方はとってもモダンなものが多く、大胆さと美しさが同居しています。嫁入りのための嗜み、という感じではなく生きた花を使った空間デザインという感じ。
それを渉成園という、普段は入れないような由緒正しい場所を使っていろんな表現をしていて とても贅沢です。美しいのはもちろん、大胆なアレンジを思わせる表現もあり、楽しく拝見してきました。(下に数枚、写真をアップします)
いけばな展の後、アサヒビール大山崎山荘美術館に寄って「没後40年 濱田庄司展 -山本爲三郎コレクションより」を観てきました。
少し前に河井寛次郎展を観て、濱田庄司の展覧会を見ておけばよかったと後悔したところだったので「有名どころだし、どこかでやってないかしら」と検索したら見事に大山崎がヒットしたのです。
私もまっちゃんもこちらの美術館は初来訪。二人とも、ロケーションと外観を見た時点で気分が上がったのなんの。
ここもまた贅沢な空間なのです。
濱田庄司氏と山本為三郎氏(アサヒビール初代社長)は懇意にしており、個人的に作品を作ってもらう仲だったようです。
普段使いの家庭用食器から、会社で使うジョッキやサーバーまでお願いしていたのですからコレクションも多くなるわけです。
ただ、そういう個人的なコレクションのため、万博で出展したような有名な作品は今回観ることは出来ませんでした。
濱田氏の作品に私が抱くイメージは、重厚で素朴。民藝運動を起こした人物なので洗練されたイメージとはちょっと違う。
民芸品=美術品というのは私の感覚にそぐわない部分があったため、河井寛次郎氏の作品をじっくり見てみるまでは興味のなかった作風なのは事実です。
しかし、丁寧に作られた作品というものはやはり心に響くものがあり、簡素に見える表現にも積み重ねがあるのだと感じさせてくれます。
そういった事から得た反省を踏まえ、濱田氏の作品を観たいと思ったのです。
濱田氏の得意な大皿に絵付けをする時、釉薬を柄杓で流しかけます。勢いよくびゃ~っとかける映像を見たことがあり、大胆だなぁと思ったものです。
しかし、偶然も個性のうちというのは分からなくもありません。考古の焼き物に見られる自然釉にも時々美しさを感じるものがありますからね。
この絵付け方法を見た訪問客とのやり取りのエピソードが有名です。
たった15秒ほどの模様づけではあまりに速すぎて物足りないのではないかとたずねられ、「15秒プラス60年と見たらどうですか」というような返答をした、というもの。この訪問客、素直すぎましたね(-_-;)
さて、展覧会を拝見してたくさんの器を拝見していると、使ってみたいと思わせられる器がいくつもありました。
実は彼のよく用いる黍文はあまり興味ないのですが、簡素な表現の器ほど美しく見えたのが、奇しくもエピソードのプラス15秒なのかもしれません。
大山崎美術館は館内のしつらえはもちろん、庭も綺麗です。そして新館に当たる安藤忠雄氏設計の地中館も良かった。高台という地形も関係するのでしょうが、場所の雰囲気を壊さないようにコンクリート製の建築物は地中に作ったのでしょう。気が利いてますね。
花に始まり、陶芸や建築まで。今日は美しいものをたくさん見れた、と感激しきりの日でした。
---
いけばな展で撮影したものの一部ですが、特に気に入った写真をおまけでアップします。
▲家元である勅使河原茜氏の作品。大きさもさることながら、その美しさは群を抜いていました。
思わず声が出ました。
▲どちらも素晴らしい~♡ 流派で多用される竹の細工はありませんが、そのダイナミックな表現はまさに草月流。
▲知人の所属する奈良支部の作品は洗練された美しさ。これは一部ですが、場所に合わせたストーリーがありました。