アバウトなつぶやき

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2016イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

2016年10月28日 | かんしょう
四日市市立博物館に、2年毎にやってくるこの絵本原画展。先々週ワダちゃんと観に行ってきました。
絵本展は恒例なのでもうアップするのをやめておこうかと思ったんだけど、せっかくリーフレットをダウンロードしたのであげておきます。




絵本展はのんびりと内容も楽しみながら回ることができます。
今回は50回目の記念の年ということで展示がいつもより充実してる気がします。過去の展覧会を振り返った説明板に描かれてる渡辺美智雄氏のイラストがかわいかった♪

俺たちの国芳わたしの国貞展

2016年10月04日 | かんしょう
先月の半ば、まっちゃんのダンス発表会が名古屋の金山であったので、名古屋ボストン美術館に寄って「俺たちの国芳 わたしの国貞」展を観てきました。


この展覧会は会期が長い!
浮世絵は気楽に見れる分野なのでふらっと行くのにイイです。…とはいえ、美術館にふらっと入る人が多かったら名古屋ボストン美術館が2018年度で閉鎖なんて話は出なかったんだろうけど。


国芳・国貞はフルネームだと「歌川国芳」と「歌川国貞」。二人とも歌川門派です。
歌川っていうと歌川広重が有名で葛飾北斎と比較されがちだけど、この展覧会は歌川豊国の兄弟弟子の二人を比較。
武者絵の国芳と美人画の国貞ということで、「俺たち」「わたし」のタイトルになってます。

紹介の仕方がとても上手く、キャプションにカタカナ表記のルビが入っています。
「大衆文化」はポップカルチャー、「髑髏」はスカル、「畏怖大海原」はホラー・オブ・ウォーター、「当世艶姿考」はアデモード・スタイル。「英雄」=ヒーロー、「役者」=スター、「美人」=モデル、、、と徹底して現代風に言い換えていて「初心者(ビギナー)」から「通(ファン)」まで楽しめるように工夫されています。
この時代、ヨーロッパで熱狂的に愛されたのが当然ともいえる、美しい浮世絵が並んでいます。
下絵が素晴らしいのはもちろんですが、こんな細かいのが木彫版画なんだから職人ってホントすごい。
写真や印刷ではわからない空摺り(エンボス加工)とかも華やかさを際立たせているので、頒布物だから図録もイイんだけどやっぱり本物を見てほしいな。

ポール・デルヴォー版画展 ~幻想のヴィーナスたち~

2016年10月03日 | かんしょう
中学校の校外指導のために今日の仕事は遅刻…と思ったけど、休むことにしちゃってお出かけを入れました。

行先は、ただいまポール・デルヴォー版画展を開催中の大垣スイトピアセンターのアートギャラリー。
ここは公共施設には珍しく火曜日がお休みで、月曜日に行っても大丈夫なのです。




▲このリーフレットも先日のダリ展同様カットが施されていて、こちらはシルバーインク使用。最近のリーフレットは工夫されてるのが多くていいですね。
 スキャンしたら処分してるけど、捨てるの惜しい気がしてきた。


もういいかな~と思っても、ポール・デルヴォーはやっぱり観に行ってしまうなぁ。
彼が版画を手掛けたのは晩年のことなので、シュールレアリスムとはちょっと違う作品ばかりです。でも、彼の世界観のままに不思議で神秘的な雰囲気の女性が描かれています。

彼の描く背景は彼自身の思い出の場所がモチーフになっていることが多いらしいです。私と彼の人生で似た部分があるとは到底思えないのに、なぜか彼の絵(画)の背景には入り込むことができます。相性が良いのかな。
他の画家の描く美しい風景画や奇妙な背景を見ても、その背景に生きる人物はその画家の描いた人物というのが通常の感想です。
けれど、なぜかポール・デルヴォーの背景には入り込める。あんな裸でギリシャ彫刻みたいな女性が描かれてる、書き込みの少ない背景なのに本当に不思議。
あの女性たちに私が人間味を感じていないってことなのかもしれないけれど、画として受け止めた時にはあの女性たちの存在感を無視できるはずもないというか、女性の顔しか目に入らないくらいなのに。。。
また今日も不思議な感覚にさせてもらいました。

ところで、この展覧会の図録が思いのほか素敵で気に入ってます。
 
B5サイズ相当のコンパクトさで、黒地に金文字。そして側面も金ピカでとてもキレイ。

大垣の街は初めて行ったけど、いいところでした。
大垣城の城下町の雰囲気も残しつつ、水郷の町として環境を大事にしているのが伝わってきました。
スイトピアの「スイ」=「水」とは知らなかった。

利用者が少なくてもったいないなぁ、って思いましたが、私としてはゆっくり楽しめて良かったです。