先週、知人が菰野町の穂鈷里(ほっこり)でランチタイムに二胡の演奏をするというので、近所の友人であるMさんと一緒に聞きに行ってきました。
自然派志向のスローフードのランチと民家の落ち着いた雰囲気に二胡の演奏はピッタリ。
なかなか豊かな時間を過ごさせていただきました。
その帰り道、Mさんも気になってたというパラミタミュージアムで開催中の「有元利夫 早逝の天才画家 10年の絵と譜」展を観てきました。
ぎこちない体に小さくて無表情の頭を乗っけた人物画。
無表情でありながら圧倒的な存在感で、その突出した個性は一度見たら忘れられません。
有元氏はアルルカン(某喜劇の下男役であり道化役、転じてピエロの意味あり)が題材として気に入っていたという記述があったのですが、確かにそういう姿をした人物を描いた絵や彫刻が何点かありました。
しかし、視覚的なモチーフのみにとどまらず、虚構の世界と現実の世界が入り混じったような世界観こそが真骨頂なのではないかと思います。
イタリアの宗教画を思わせるような画面構成(ヨーロッパのフレスコ画、というのが正統な評価のようですが)、それからわざと古い感じを出した装丁など、徹底したこだわりを感じさせる作品たちでした。
私、高校生の頃はイラスト関係の雑誌なんかを数冊購読してまして、そこでこの有元氏の作品を見かけたのを覚えています。
その頃の私は有元氏のお名前を記憶しようとしなかったので作家名を聞いてもピンときませんでしたが、絵を見たらその時の記憶がよみがえってきました。
有元氏の亡くなったのは1985年。ちょうど私が雑誌を買っていた頃と重なります。もしかしたら画業を振り返る特集記事を読んだのかもしれません。
「早逝の天才画家」という副題の通り享年38歳は若すぎます。この強烈な個性は、生きていればもっと素晴らしく印象的な作品を世に送り出していたに間違いありません。
この時間が止まった様な作風は現代の作家やイラストレーターに垣間見ることがありますが、氏が生み出した表現であることを思うとやはり天才であり、後世に与えた影響が大きい画家だと思うのです。
自然派志向のスローフードのランチと民家の落ち着いた雰囲気に二胡の演奏はピッタリ。
なかなか豊かな時間を過ごさせていただきました。
その帰り道、Mさんも気になってたというパラミタミュージアムで開催中の「有元利夫 早逝の天才画家 10年の絵と譜」展を観てきました。
ぎこちない体に小さくて無表情の頭を乗っけた人物画。
無表情でありながら圧倒的な存在感で、その突出した個性は一度見たら忘れられません。
有元氏はアルルカン(某喜劇の下男役であり道化役、転じてピエロの意味あり)が題材として気に入っていたという記述があったのですが、確かにそういう姿をした人物を描いた絵や彫刻が何点かありました。
しかし、視覚的なモチーフのみにとどまらず、虚構の世界と現実の世界が入り混じったような世界観こそが真骨頂なのではないかと思います。
イタリアの宗教画を思わせるような画面構成(ヨーロッパのフレスコ画、というのが正統な評価のようですが)、それからわざと古い感じを出した装丁など、徹底したこだわりを感じさせる作品たちでした。
私、高校生の頃はイラスト関係の雑誌なんかを数冊購読してまして、そこでこの有元氏の作品を見かけたのを覚えています。
その頃の私は有元氏のお名前を記憶しようとしなかったので作家名を聞いてもピンときませんでしたが、絵を見たらその時の記憶がよみがえってきました。
有元氏の亡くなったのは1985年。ちょうど私が雑誌を買っていた頃と重なります。もしかしたら画業を振り返る特集記事を読んだのかもしれません。
「早逝の天才画家」という副題の通り享年38歳は若すぎます。この強烈な個性は、生きていればもっと素晴らしく印象的な作品を世に送り出していたに間違いありません。
この時間が止まった様な作風は現代の作家やイラストレーターに垣間見ることがありますが、氏が生み出した表現であることを思うとやはり天才であり、後世に与えた影響が大きい画家だと思うのです。