ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

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国立劇場で、歌舞伎を見てきました。

2009年07月24日 09時27分06秒 | CD&コンサートレビュー
山下洋輔トリオを野音で見た翌日は、国立劇場で、親子のための歌舞伎講座を見に行ってきました。

歌舞伎座で何度か歌舞伎は見たことがあるんですが、今回は子供向けに解説もしてくれて、これがまあ、素晴らしく分かりやすいわけです。

また、その説明が非常に見ていて気持ちよく、快く。いや、さすが、舞台芸術の頂点に立つ歌舞伎の人は、ステージマナーが素晴らしいことこのうえないです。

前々日は自分が赤坂でライブ、前日は山下洋輔トリオを野音でみて、その日は国立劇場で歌舞伎、と連続したけど、実は舞台芸術、パフォーミングアートとしては、ロックコンサートも、寄席も、同じわけです。
そう考えたとき、歌舞伎の役者の方々の挙措、ステージマナー、客のあしらいって、とても勉強になるな、洗練されているな、と思いました。

もちろん、歌舞伎は面白かった! 子供うちから最高の物を間近で見ておくのは、ほんとうにいいな、羨ましいな、と連れてきた子供を見ながら思ったのでした。

見たのは「矢の根」と「藤娘」。
矢の根は、曽我の五郎の荒事ぶりが、すばらしい。なんか、とても大きく見えた。3メートルぐらいあるひと、と言われても、そうだよな、と思ってしまいそうな、大きさだ。
藤娘は、女形がとても美しい。姿、挙措。日本的美の結晶なのかも。今回は台詞がステージ横に電光掲示板で表示されたので意味が分かりやすい。
でもコトバを見ていると、子供には意味が分からないだろうが、そうとうセクシャルで、艶っぽいことを、洗練された言い回しでうたっているのだな、と。
いいです。

さて、講座で仕入れたミニ知識。
・常識幕。あの永谷園的色味の幕。
・回り舞台は、250年前に歌舞伎で発明されたもの。
・さしがね。舞台の物を後ろから動かす棒。
・お家芸。18の得意なものを、箱に入れて家伝した。市川團十郎の家で。
・つらね。
・二枚目。一枚目は座長の名、二枚目はスターさん。
・花道。すっぽん。
・黒御簾
・見得は、クローズアップの技法。
・ツケ打ち。床を打つ。

妻のブログ「響けブログ」にもこの噺が載っています、ぜひ。
http://blog.goo.ne.jp/hibikeblog/e/6c2ec7376cde299beb846053c9105c7a



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1 コメント

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十八番 (田中稔)
2009-07-25 00:29:12
> お家芸。18の得意なものを、箱に入れて
> 家伝した。市川團十郎の家で。

なるほど、ワープロとか「おはこ」って入力
して変換すると「十八番」て出てくるよね。
それにしても市川團十郎って偉いんだなあ。
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