大江戸散策徒然噺 Introducing Japanese culture and history

豊かな歴史に彩られた日本の文化と歴史を紹介

お江戸亀戸天満宮の梅の花は「あるじなしとて春を忘れていないようです」

2011年02月15日 16時52分33秒 | 江東区・歴史散策
「雪の朝(あした)は裸で洗濯」なんぞの諺がありますが、昨晩から降り始めた雪がうっすらと積もり、冬日が射し始めるころは昨日とは打って変わって暖かなお日よりとなりました。そんな天気に誘われて、梅の花見に出かけてみました。

2月も半ばとなり、都内の梅の名所はそろそろ見ごろを迎えている頃でしょう。湯島の白梅もほぼ咲きそろったころだと思いますが、お江戸下町・江東区には亀戸天満宮という梅の名所があるんです。



亀戸天満宮は菅原道真公を祀るがゆえに、やはり梅の花とは切っても切れない縁があります。四季おりおりに花を愛でることができる天満宮境内では、2月の季節ならではの梅の花が七分から八分といった開花を見せています。

紅梅
白梅

境内を取り囲むように梅の木が植えられ、紅白の可愛らしい花弁が枝一杯に咲き誇っています。ときおり黄色の蝋梅が紅白の梅の花に混じって、存在感を強調するように芳しい香りを漂わせています。

蝋梅

梅の枝越に目と鼻の先に聳えるスカイツリーがカメラのアングルに飛び込んできます。社殿越しに聳えるスカイツリーの姿を久しぶりにカメラに収めてみました。

枝越しに見えるスカイツリー
社殿越しに見えるスカイツリー

かつて江戸時代に天満宮の裏手に広重が描いた名所江戸百景に現れる「亀戸梅屋舗」なるものがあって、その百景に描かれている「臥竜梅」がなんとあのゴッホの絵の中に模写されるほどに有名な梅の名所だったのです。その梅屋舗も明治43年(1910)の大洪水で梅の木は全滅してしまいました。

その梅屋舗がない現在、「こちふかばにほひおこせよ梅の花 あるじなしとて春をわするな」の通り、道真公を祀る亀戸天満宮には今や盛りと芳しい梅の香りが満ちています。

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