大江戸散策徒然噺 Introducing Japanese culture and history

豊かな歴史に彩られた日本の文化と歴史を紹介

お江戸下町天神様・スカイツリーを間近に仰ぐ亀戸天神社境内散策【お江戸亀戸梅屋敷】

2010年10月07日 17時12分57秒 | 江東区・歴史散策
本格的な秋の訪れが待ち遠しい10月の初旬、下町の天神様として有名な亀戸天神へ。
平日のこの日、境内には参詣に訪れる人はまばら。ちょうど10月の第4日曜日から始まる菊祭りの準備で本社殿の前の広場には菊の鉢植えを並べる展示台が準備されていました。

蔵前通りに面する天神社正面入口から、短い参道を進むと右側に「べっこう細工」の店が現われる。

べっこう細工のお店

べっこう細工の店の真向かいには、ここ亀戸ではもっとも有名な甘味の老舗「船橋屋」の出店があるが、平日のこの日は両店共に開店休業状態。
船橋屋の本店は天神社から蔵前通りを錦糸町方面に150mほど行った右側に古い佇まいを見せて店を開いている。見るからに江戸の情緒を醸し出している風情で、店の中も若干薄暗く、昔ながらの雰囲気で「あんみつ」や一押しの「くず餅」を楽しむことができる。天神社のお参りの後は、是非立ち寄っていただきたい店の一つです。

船橋屋本店店構え

赤い鳥居をくぐると、すぐに最初の太鼓橋が現われる。この太鼓橋を男橋と言う。真中が膨らんだ太鼓橋の一番高い所からは境内の心字池と藤棚が見渡せる。天神社の藤の花は江戸の時代から「亀戸の五尺藤」、「亀戸の藤浪」として広く親しまれ、平成の御世になっても東京の中でも藤の花の名所として知られている。

男橋

名物の藤棚

最初の太鼓橋を渡り、平らな平橋を少し歩くと次の太鼓橋が現われる。この太鼓橋を女橋と言う。
このように大鳥居からはいってくると社殿に至るまでの間に2つの太鼓橋とその太鼓橋を結ぶ平橋を歩くことになるのですが、これには次のような云われがあるんですね。
最初の太鼓橋は生きていた過去を現し、平橋は現在、そして3つめの太鼓橋は未来を現すといったもので、3つの橋を渡るごとに心が清められ、神殿前に進むようになっているとのことです。

女橋

女橋を渡りきると、左手に子どもの像がたっています。この像は当天神社が祀る道真公の5歳の頃のお姿で、公がその時に詠まれた歌が像の台座に刻まれています。
こんな詠だったと思います。「美しや 紅の色なる梅の花 あこが顔にも つけたくぞある」
子どもらしい歌といえば歌に思えるのですが…。

道真公五歳像

そして本殿に進むのですが、本殿の左脇に大きな牛の像が置かれているのがすぐに気が付きます。
「神牛(しんぎゅう)」です。天神様の神使(みつかわしめ)として牛が古くから崇められているのですが、やはりここ亀戸天神にもいらっしゃたのですね。
参拝の際に牛の体に触ることで病を治し、知恵を授けてくれるというありがたい御牛様です。

神牛像

これと同じような霊験あらたかな牛は、隅田川墨堤の牛嶋神社の境内にも置かれています。

「亀戸」だけに天神社の池は亀だらけ

そしていよいよ本社殿ですが、以前のブログの中でもご紹介したのですが、社殿の甍越しにあのスカイツリーが聳えているんですね。以前よりもさらに成長しています。今日も大好きなスカイツリーの姿を天神社境内で激写してきました。
ほんとうに間近に迫るように聳えています。社殿の甍とスカイツリーの組み合わせは、時の流れを超えて新旧の時代の変遷を感じさせてくれます。

本社殿とツリー 

男橋の欄干の宝珠とツリー 

大鳥居脇の石燈篭とツリー





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