ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

冷奴

2010-07-03 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
そんな親バカの気持ちと大人の複雑な心理と事情が痛いほど分かっていた彼女は、メーテルに見えても普通の女…それ故に、大きな期待は重荷である負担とストレスとなり、ふつふつと湧き上がるストレスを発散するため、お面を取って素顔で夜に出歩き、そっちの世界を牛耳って№1、源氏名:東っこ(東方上瑠璃光の略)として名を馳せた…と、いうわけだ。
そんな№1薬師瑠璃光如来の東っ子と成った瑠璃姫がこんな近くいたなんて!と、
義経「何してんの、ここで?」と素朴な疑問を投げ掛けた。
瑠璃姫「…アルバイトよ」見てわかんないの?と言いたげな無表情で答えてくれた。
こういう無表情で返答する態度が心理と感情を読ませてくれない所で、もっともっと複雑な感情を表と口に出し、詳しく状況説明と表現解説してくれたら、こっちだってどう対処していいか考えるのに…と思ってしまう。が、要は、ここ宮古でGW中のみの短期アルバイトをしているのだ。なぜ、ここ?…と問われれば、もちろん、ホヤホヤの水平伝播遺伝のサンプル取得のためだそうだ。例の侍女で助手の冷泉院にサンプル用ホヤを捕って来るように海女のバイトをさせているらしい。まったく恐ろしい女(教授)だよ。人にもぐらせておいて、自分はこっちのバイトかい?と思ったが、こっちのバイトも助手の海女も今日の昼でバイト終了だというので、バイト代を貰って着替えてくるから、
瑠璃姫「ちょっと待って…」と静かに言われた。
待つのは嫌いであるが、命の恩人である瑠璃姫に頭が上がらない義経は、まんぷく食堂を出た後、外で潮風にあたりながら呆けて彼女を待った。すると、向こうから侍女 冷泉院を引き連れて、身支度整えて身奇麗にしてこちらにやって来た。
義経「始めまし…てぇええ!?」冷泉院と初対面のご挨拶であるが、初めてのような気がしないのは、どうしてか?
実は、先述した男いっぱい本で話題沸騰中の遊女がそこにいたからである。
海尊「冷奴さん?」は、瑠璃姫の侍女で助手の冷泉院は端正な顔立ちの美男子風で、瑞々しい美白のお肌で男性を虜にしている№2遊女で源氏名:冷奴(ひややっこ)だった。
男伊達立ち振る舞いの優雅な中性美で男女問わず人気が高い”奴(やっこ)”さんである。
イメージが湧かない場合は、美男子顔負け宝塚の男優TOPスターを思い浮かべればよし。
と、いう訳で、いっぱし男だけ旅のはずが、二人の美遊女が加わり、夜遊び出来ない旅となってしまったが、
海尊「よし!盛岡に案内するッ!」とノリノリで奇麗で安全な凹凸の少ない道を先導した。
最初からそっちの道を案内してくれよ…と義隆のために思った。


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