ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

弓勝負

2010-09-04 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
義経「腰抜け武将って…俺かよ」
志鷹「えぇ!あんたがあの時の腰抜け?」
義隆「ムッ」
志鷹「ちっちゃいのに腰が引けてたら、身長と取り得がなくなるぜ?」
義経「…ほほぉ~、じゃ、志鷹君。君自慢の白鷹の矢で勝負すっか?えぇ」
と言うわけで、富樫を男鹿で待たせているにも関わらず、弓勝負することになった。
海尊と義隆&鹿角君にそこらへん地元の市場に行ってリンゴ買って来いと命じ、喜んで買いに走った奴らを待つこと一時間…。
義経「おせぇ…」と愚痴った所に、丁度リンゴをかじりながら戻って来た。
真っ赤な津軽リンゴを求めて走ったらしい。どこまで走ったんだか…。リンゴが到着して「おし、(勝負)すっか」と重い腰を(どっこいしょ…)と上げて、瑠璃と冷に適当にリンゴを頭に乗せてそこらへんに立つよう命じた。リンゴを的に射て、キレイに射貫いた方が勝ちである。
冷泉院「というか、これって私たちへの復讐か度胸試し?」えらく怖いんだけど…。
瑠璃姫「…ちょっと、なんで志鷹君が私のリンゴ射るわけ?」大丈夫なの、腕前?
義経「うるせぇ、じっとしてないと頭貫かれっぞ。後から弓矢貸せ」と志鷹に先行を促した。
腕を組み、志鷹の射方を見つめる義経は真剣な眼差しで、じっと立つしか術がない冷は目を閉じ、胸で手を組み神仏どちらかに祈った。神でも仏でもどっちでもいいから助けてくれって…信仰心のない奴だ。瑠璃はお面を装着していて表情が見えん。ただ…機嫌は最悪だろう。
志鷹「じゃ、お先に…」
キリキリ…キリキリ…と弓を引き、ひゅん!と矢を放って、リンゴをぶち抜き、バラバラとなったリンゴは地面にボトボト落ちた。瑠璃、リンゴの果汁100%でベチョベチョとなった。
冷泉院「えぇ、やだぁ!」と喚いている。が!?無視…。
義経「やっぱりな…」じゃ、その弓矢借りるぞ「冷っ、動くな!」と注意?して、キューンと弓を引き、即シュッと矢を放ち、リンゴを貫いた。
志鷹「!?」
義隆「わぁお♪」リンゴの形が崩れてない!
義経「食べ物を粗末にするなよ」バラバラと落下したリンゴの破片を拾いに行き、拾い食いした。良い子の皆は洗ってから食え。バリバリ…せっかくの津軽リンゴに砂やら泥やら土やらが付いていた。落ちたリンゴの中心で一歩も動かないリンゴ果汁100%ジュースまみれの瑠璃に「めんごめんご…あいつに女の心を射止めれないって事を証明したかったんだ」と、


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