ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

続く珍事

2010-12-10 | 義経絵巻-芭蕉夢の跡-
そんな与一のためにまめまめしく働く能子の動きに合わせて鈴が鳴る。
チリーン、と。
与一は、その音色を澄まして聞いていた。
鞍馬「…」
能子「あ…太(馬)ちゃんに、ご飯上げないと…」と立ったら、
童ちゃん「あ、それなら、今スタッフが気を利かせて、メシやってる」山形リンゴをたんとな。知ってるか?山形サンフジ、蜜たっぷりで甘くてジューシー、糖度15以上だ。
能子「え!?だ、大丈夫って?太ちゃんは…」と不安を口にしようとしたら、
童ちゃん「馬って甘党だろ?リンゴが好物じゃ…」
すると、ガッ、バッコーンッ!!!と鈍い音がして、
ざわざわ…ざわざわ…とざわめきが起こり、
“ちょっと!どいて、担架、担架!”と声が聞こえた。
能子「人見知りが激しく、足癖が悪い。何でも誰でも蹴っ飛ばすから近寄らない方がいいわ」と注意したが、
与一「もう遅い…。この音じゃ、スタッフ重傷だな。ま、重態じゃないから命に別状ないよ」
能子「そ…じゃ、お大事にって伝えて下さいね」
童ちゃん「…ヒーローズに加えてスタッフも怪我かよ…今年は珍事が続くな。お大事に…と」
後からお見舞いにサンフジ持って行くよ。
太ちゃんがスタッフ蹴っ飛ばした頃、鳥海山頂付近の小屋では…
ポッポポッポ…と2羽の鳩時計が12時を知らせた。
ちなみに、余談だが、当時、江戸時代のようなカラクリ時計ではなく、砂時計の砂の代わりに水を入れて時間を計る水時計を使っていた。水面と側面に目盛りが振ってあり、水面の高さで時間を読むものである。それぞれ目盛りにカラクリが施してあり、両サイドの作り物の白鳩が代わりバンコに仲良く鳴く仕掛けだ。
そんな兄弟仲良く“変りばんこ”に鳴く姿を見て、
義経「…(ユキオン、クニオンは、こんなに仲良くない…)」と思っていた。
賀茂女「水時計が珍しいの?」
義経「あ、いや。違うって…。それより食おっ!」と葛葉さんの手作り豪華弁当を広げ「いっただきまーす♪」と合掌し食べる始める義経と河合、役小角と鬼二匹、賀茂女と志鷹で、
義経「なぁ。賀茂女、弁当に箸が9膳入ってたろ、なんで?」と素朴な疑問を投げ掛けた。


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