通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

元料亭・山文 江波

2016年05月23日 | 見て歩き
江波(えば)ぶらり(その3)

江波港散策コース

元料亭・山文(やまぶん)






↓前回記事は、こちら↓

今も残る石垣 江波







前回は、江波のまちに今も残る石垣を見ながら

ぶらぶら歩いてみました。





今回は、元料亭・山文あたりを

ぶらぶらしてみようと思います。








元料亭・山文



本川河口の西岸に面した江波の玄関口にあって、

「いけす」を構えた料亭。

広島の著名人が好んで白魚(シロウオ)料理などを

食した所として有名です。



頼山陽もたびたび客として訪れ、

舟板に書いた直筆の「白魚あり山文」の看板が、

現在も保存されています。

他に浅野家代々、山形有朋、伊藤博文等が

よく訪れていました。

創業は寛政2年(1790)で、

多くの客は舟を使って料亭を訪れていました。



(案内板より)






今は跡形もなくなっとるが、

このあたりに料亭・山文があったそうじゃ。





「昭和四年九月改正当時の営業別住所入明細図」

(『復興前後の廣島案内図』あき書房)には、

「うなぎ かき 鮎御料理  山文」

との記載がある。





白魚のほかにも、

鰻(うなぎ)や牡蠣(かき)、鮎(あゆ)など

新鮮な魚貝類を味わうことができたんじゃろうの。





↓あき書房については、こちら↓

あき書房のウェブサイトへようこそ!





案内板に出てきた人名について説明を…。





頼山陽(らい さんよう)は江戸時代後期の漢学者で、

著書『日本外史』は幕末から明治初期の人々に

大きな影響を与えたといわれる。





その山陽が広島藩を脱藩したときに幽閉(ゆうへい)された家が

広島市中区の袋町(ふくろまち)に残されとるんじゃ。





↓頼山陽については、こちら↓

頼山陽記念文化財団





浅野家は江戸時代、

安芸広島藩の藩主じゃった家。





山形有朋(やまがた ありとも)、

伊藤博文(いとう ひろぶみ)とも

広島県の隣・山口県で生まれ、

松下村塾(しょうかそんじゅく)に学び、

のち内閣総理大臣になった方々じゃ。











今年(2016年)の秋に公開予定の

アニメ映画『この世界の片隅に』(監督・脚本:片渕須直)

のロケーションマップで、

松下商店と紹介されとるのが、ここ。





山文の向かいにあった松下商店の前を

すずさんがパタパタかけてゆくシーンは作った。

(「すずさんの日々とともに 第27回「27年11月」潮の引いた海で」株式会社MAPPA)






監督の片渕さんは、映画で山文を出したかったんじゃが、

絵にするだけの資料がのう(=なく)て断念。

そのかわりに松下商店が描かれることになったそうじゃ。





↓映画『この世界の片隅に』については、こちら↓

映画「この世界の片隅に」公式サイト





訪問日:2016年5月5日





今日は、江波にある元料亭・山文、松下商店

について話をさせてもらいました。



次回は、丸子山不動院をぶらぶらする予定じゃ。





ほいじゃあ、またの。

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