「お父さん、今日は朝早ようからどこへ行っとったんね?」
「いや、雪が降っとったけぇ、二葉の里歴史の散歩道にある七福神めぐりをしてきたんじゃ」
「犬のような人じゃねぇ」
「♪犬は喜び 庭駆け回り…ってか?」
「小6の娘も、喜んで外に出て行ったよ」
「わしに似たんじゃのう」
「うちは、今日みたいな日は、家から一歩も出とうないけどね」
「今日は、「二葉山山麓 七福神めぐり」について調べてみようかの」
「恵比須、毘沙門、弁財天、福禄寿、寿老人、大黒天、布袋尊の順に紹介していきますね」
【商売繁盛の神 恵比須天(ゑびすてん)】
釣り上げし 魚(うお)を宝と 抱きしめて
笑う恵比須の 神の御威徳(ごいとく)
恵比寿天は、鯛と釣竿をもった姿で、もともとは漁業の神で商売繁盛の神さまとして広く信仰されています。
不景気の時はそれを吹き飛ばし、好況の時はそれを持続発展させ、私達に福徳円満をくまなく与えてくださいます。
「恵比須天は、もともと漁業の神さまじゃった。それが、「五穀豊穣(ごこくほうじょう)」の農業の神さま、「商売繁盛」の商人の神さまになったんじゃ」
「ほいじゃけぇ、右手に釣竿、左手に鯛を持っとってんじゃね」
饒津神社(にぎつじんじゃ)
【融通招福の神 毘沙門天(びしゃもんてん)】
魔を降(くだ)す 猛(たけ)き姿に ひきかえて
情けにあまる 福徳(ふくとく)の神
毘沙門天は、こわい顔をして身を甲冑(かっちゅう)で固めていますが、私達を外の敵から守って下さる優しい神さまです。
右手に財福を生み出す宝棒(ほうぼう)を持ち、左手に捧げる宝塔(ほうとう)は、災難を取り除き、限りない幸福を生み出すと云われています。
「毘沙門天は、インドでは財宝神じゃったんよ。それが、中国で武神としての信仰が生まれたんじゃ」
「ふーん」
「戦国時代の武将・上杉謙信(うえすぎ けんしん)は、自分を毘沙門天の生まれ変わりと信じとって、旗印にも「毘」の文字を使っとったんじゃ」
明星院(みょうじょういん)
【智恵財宝の神 弁財天(べんざいてん)】
ひく琵琶(びわ)の 妙(たえ)なる音(ね)にも 似たるかな
福を喜ぶ 諸人(もろびと)の声
弁財天は、琵琶を抱えたやさしく美しい唯一の女性神で、河の神、水の神として崇拝され、後に梵天(ぼんてん)の妃(きさき)になったとされています。
水のようにどんな器にも入る素直さと、岩をも通す強い意志を示され、智恵・弁財・財福の徳がある神さまです。
「弁財天は、技術や芸能の神さまでもあるんじゃ」
「それで、琵琶を持っとってんじゃね」
「インドでは河の神じゃったんで、日本でも水辺や島、池など水に深い関係のある場所に祀(まつ)られることが多んよ。ほいで、宮島の大願寺(だいがんじ)にも祀られとるんじゃ」
鶴羽根神社(つるはねじんじゃ)
【招徳人望の神 福禄寿(ふくろくじゅ)】
仰(あお)ぎみる その御頭(みかしら)の 長きこと
延寿(えんじゅ)の徳を 与えまします
福禄寿は、円満な人格、誰からも信頼され、尊敬される徳を与えて下さいます。
長い頭は冷静に慎重に物事を考えて行動することを表しており、福は幸福、禄は高禄、寿は長寿、この三徳を兼ね備えた神さまです。
「幸福は、血のつながった実の子に恵まれること。高禄は、財産に恵まれること。そして長寿は単に長生きすることじゃのうて、健康を伴う長寿のことじゃそうな」
広島東照宮(ひろしまとうしょうぐう)
【富貴長寿の神 寿老人(じゅろうじん)】
玄鹿(くろしか)の 命長きに あやかれと
杖を引きつつ 世を救う神
寿老人は、思いやりのある正しい心で善行を積めば富貴と長寿が得られると云われています。
又、南極星の精・寿星が寿老人として現れたので、求める者には富と健康な長寿を与えて下さる神さまです。
「寿老人って、くわしくは知らんのじゃけど…」
「寿老人は、中国の老子(ろうし)が仙人になった姿だとか、宋の寿星の化身とも言われとるんじゃ」
「玄鹿(=黒い鹿)っていうのは?」
「中国では、青い鹿は1000年、白い鹿は1500年、そして黒い鹿は2000年生きると言われとるそうじゃ。そんなところから、長寿の神さまとなったと言われとるんよ。寿老人も福禄寿も、どちらも長寿の神さまで、姿が似とるんで、同じ神さまで名前が違うだけとも考えられとるそうじゃ」
尾長天満宮(おながてんまんぐう)
【福徳開運の神 大黒天(だいこくてん)】
打つ槌(つち)に 宝の雨を ふらしつつ
無福(むふく)の民を 救う御神(おんかみ)
大黒天は、右手に打ち出の小槌(こづち)を持ち、左手に大きな袋を背負って、米俵の上に立っています。
頭に着けた頭巾は「上を見ない」という謙虚さを、また三つの米俵は「三俵で満足する」という欲を張らない清廉な心を示しています。
穀物の神さま、農業の神さまで、富をもたらす神さまです。
「大黒天は、もともとはインドの神さまで、中国では厨房や食堂の守り神じゃったんよ。それが日本にも伝わって、大国主命(おおくにぬしのみこと)と合わされたんじゃ。大国(おおくに)は「だいこく」とも読めるじゃろ」
「♪大黒さまは たれだろう おおくにぬしの みこととて…という大黒さまの歌があったね」
「大黒天が俵の上に乗っているのは、五穀豊穣の神さまだから。打ち出の小槌を持っているのは、金運と福を呼び幸福を与える開運を表しとるからじゃそうな」
國前寺(こくぜんじ)
【笑門来福の神 布袋尊(ほていそん)」】
限りなき 宝の布袋 みてはげめ
笑う門には 福来たるなり
布袋尊は、中国の唐代の禅僧契比(けひ)と云われ容貌(ようぼう)は福々しく大きなお腹を露出し、何でも聞いてくれそうな大きな耳、そして常に袋を担っています。
私達を悩ます限度を越えた欲望を退け、勤勉に心掛ければすべてを包容し、和合成功をかなえて下さいます。
「いつも袋を背負っていることから、布袋という名がつけられたそうじゃ」
聖光寺(しょうこうじ)
以下、おまけ。
十六羅漢(聖光寺)
六地蔵(聖光寺)
↓二葉の里 歴史の散歩道についての関連記事は、こちら↓
二葉の里周辺にある、神社・仏閣などの文化遺産を結んだ散歩道の名前は?
http://blog.goo.ne.jp/hiroshima-2/d/20091203
「今日は、「二葉山山麓 七福神めぐり」について勉強をさせてもらいました」
「今日もひとつ勉強になったでがんす」
「広島市内は、今も雪が降っとります」
「おお、都道府県女子駅伝を見る時間じゃ」
「今日は買い物に行かれんけぇ、冷蔵庫の中にあるもんを食べようね」
「ほいじゃあ、またの」
「いや、雪が降っとったけぇ、二葉の里歴史の散歩道にある七福神めぐりをしてきたんじゃ」
「犬のような人じゃねぇ」
「♪犬は喜び 庭駆け回り…ってか?」
「小6の娘も、喜んで外に出て行ったよ」
「わしに似たんじゃのう」
「うちは、今日みたいな日は、家から一歩も出とうないけどね」
「今日は、「二葉山山麓 七福神めぐり」について調べてみようかの」
「恵比須、毘沙門、弁財天、福禄寿、寿老人、大黒天、布袋尊の順に紹介していきますね」
【商売繁盛の神 恵比須天(ゑびすてん)】
釣り上げし 魚(うお)を宝と 抱きしめて
笑う恵比須の 神の御威徳(ごいとく)
恵比寿天は、鯛と釣竿をもった姿で、もともとは漁業の神で商売繁盛の神さまとして広く信仰されています。
不景気の時はそれを吹き飛ばし、好況の時はそれを持続発展させ、私達に福徳円満をくまなく与えてくださいます。
「恵比須天は、もともと漁業の神さまじゃった。それが、「五穀豊穣(ごこくほうじょう)」の農業の神さま、「商売繁盛」の商人の神さまになったんじゃ」
「ほいじゃけぇ、右手に釣竿、左手に鯛を持っとってんじゃね」
饒津神社(にぎつじんじゃ)
【融通招福の神 毘沙門天(びしゃもんてん)】
魔を降(くだ)す 猛(たけ)き姿に ひきかえて
情けにあまる 福徳(ふくとく)の神
毘沙門天は、こわい顔をして身を甲冑(かっちゅう)で固めていますが、私達を外の敵から守って下さる優しい神さまです。
右手に財福を生み出す宝棒(ほうぼう)を持ち、左手に捧げる宝塔(ほうとう)は、災難を取り除き、限りない幸福を生み出すと云われています。
「毘沙門天は、インドでは財宝神じゃったんよ。それが、中国で武神としての信仰が生まれたんじゃ」
「ふーん」
「戦国時代の武将・上杉謙信(うえすぎ けんしん)は、自分を毘沙門天の生まれ変わりと信じとって、旗印にも「毘」の文字を使っとったんじゃ」
明星院(みょうじょういん)
【智恵財宝の神 弁財天(べんざいてん)】
ひく琵琶(びわ)の 妙(たえ)なる音(ね)にも 似たるかな
福を喜ぶ 諸人(もろびと)の声
弁財天は、琵琶を抱えたやさしく美しい唯一の女性神で、河の神、水の神として崇拝され、後に梵天(ぼんてん)の妃(きさき)になったとされています。
水のようにどんな器にも入る素直さと、岩をも通す強い意志を示され、智恵・弁財・財福の徳がある神さまです。
「弁財天は、技術や芸能の神さまでもあるんじゃ」
「それで、琵琶を持っとってんじゃね」
「インドでは河の神じゃったんで、日本でも水辺や島、池など水に深い関係のある場所に祀(まつ)られることが多んよ。ほいで、宮島の大願寺(だいがんじ)にも祀られとるんじゃ」
鶴羽根神社(つるはねじんじゃ)
【招徳人望の神 福禄寿(ふくろくじゅ)】
仰(あお)ぎみる その御頭(みかしら)の 長きこと
延寿(えんじゅ)の徳を 与えまします
福禄寿は、円満な人格、誰からも信頼され、尊敬される徳を与えて下さいます。
長い頭は冷静に慎重に物事を考えて行動することを表しており、福は幸福、禄は高禄、寿は長寿、この三徳を兼ね備えた神さまです。
「幸福は、血のつながった実の子に恵まれること。高禄は、財産に恵まれること。そして長寿は単に長生きすることじゃのうて、健康を伴う長寿のことじゃそうな」
広島東照宮(ひろしまとうしょうぐう)
【富貴長寿の神 寿老人(じゅろうじん)】
玄鹿(くろしか)の 命長きに あやかれと
杖を引きつつ 世を救う神
寿老人は、思いやりのある正しい心で善行を積めば富貴と長寿が得られると云われています。
又、南極星の精・寿星が寿老人として現れたので、求める者には富と健康な長寿を与えて下さる神さまです。
「寿老人って、くわしくは知らんのじゃけど…」
「寿老人は、中国の老子(ろうし)が仙人になった姿だとか、宋の寿星の化身とも言われとるんじゃ」
「玄鹿(=黒い鹿)っていうのは?」
「中国では、青い鹿は1000年、白い鹿は1500年、そして黒い鹿は2000年生きると言われとるそうじゃ。そんなところから、長寿の神さまとなったと言われとるんよ。寿老人も福禄寿も、どちらも長寿の神さまで、姿が似とるんで、同じ神さまで名前が違うだけとも考えられとるそうじゃ」
尾長天満宮(おながてんまんぐう)
【福徳開運の神 大黒天(だいこくてん)】
打つ槌(つち)に 宝の雨を ふらしつつ
無福(むふく)の民を 救う御神(おんかみ)
大黒天は、右手に打ち出の小槌(こづち)を持ち、左手に大きな袋を背負って、米俵の上に立っています。
頭に着けた頭巾は「上を見ない」という謙虚さを、また三つの米俵は「三俵で満足する」という欲を張らない清廉な心を示しています。
穀物の神さま、農業の神さまで、富をもたらす神さまです。
「大黒天は、もともとはインドの神さまで、中国では厨房や食堂の守り神じゃったんよ。それが日本にも伝わって、大国主命(おおくにぬしのみこと)と合わされたんじゃ。大国(おおくに)は「だいこく」とも読めるじゃろ」
「♪大黒さまは たれだろう おおくにぬしの みこととて…という大黒さまの歌があったね」
「大黒天が俵の上に乗っているのは、五穀豊穣の神さまだから。打ち出の小槌を持っているのは、金運と福を呼び幸福を与える開運を表しとるからじゃそうな」
國前寺(こくぜんじ)
【笑門来福の神 布袋尊(ほていそん)」】
限りなき 宝の布袋 みてはげめ
笑う門には 福来たるなり
布袋尊は、中国の唐代の禅僧契比(けひ)と云われ容貌(ようぼう)は福々しく大きなお腹を露出し、何でも聞いてくれそうな大きな耳、そして常に袋を担っています。
私達を悩ます限度を越えた欲望を退け、勤勉に心掛ければすべてを包容し、和合成功をかなえて下さいます。
「いつも袋を背負っていることから、布袋という名がつけられたそうじゃ」
聖光寺(しょうこうじ)
以下、おまけ。
十六羅漢(聖光寺)
六地蔵(聖光寺)
↓二葉の里 歴史の散歩道についての関連記事は、こちら↓
二葉の里周辺にある、神社・仏閣などの文化遺産を結んだ散歩道の名前は?
http://blog.goo.ne.jp/hiroshima-2/d/20091203
「今日は、「二葉山山麓 七福神めぐり」について勉強をさせてもらいました」
「今日もひとつ勉強になったでがんす」
「広島市内は、今も雪が降っとります」
「おお、都道府県女子駅伝を見る時間じゃ」
「今日は買い物に行かれんけぇ、冷蔵庫の中にあるもんを食べようね」
「ほいじゃあ、またの」
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