通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

筆塚 熊野町

2012年09月21日 | 広島の話題
「明日、9月22日(土)は、熊野町(くまのちょう)の筆まつりじゃの」

「熊野町といえば、筆じゃね」

「筆の里工房もあるしの」

「昨年、なでしこジャパンが女子サッカーW杯で優勝して国民栄誉賞を受賞した時、熊野町の化粧筆が贈られたよね」

「なでしこジャパン、ロンドン五輪はアメリカに負けて準優勝じゃったの」

「残念じゃったねぇ」

「熊野町には筆塚があって、筆まつりの時、その筆塚の前で筆供養が行われるそうじゃ」

「役目を終えた筆に対する感謝をこめて筆供養をされるんじゃね」

「それに加えて、筆作りのために毛を提供してくれた動物たちの供養と、書道の上達を願って行われるそうじゃ」

「動物か…。筆を作る時には、どんな動物の毛を使われてんかね?」



Q 筆によく使う毛は何ですか?

A 主に馬、タヌキ、イタチ、鹿、山羊(やぎ)などの毛が使われています。
また、人間の赤ちゃんの髪の毛でつくる胎毛筆(たいもうふで)、藁(わら)、竹など植物の繊維や孔雀(くじゃく)、水鳥など鳥の羽根でも筆を作ることが出来ます。

(「熊野筆:Q&A」熊野筆のホームページへようこそ)




「馬の毛は分かるけど、タヌキやイタチの毛なんかも使(つこ)うてんじゃね」

「胎毛筆というのもあるのう」

「赤ちゃんが生まれて初めて切った髪の毛を使うて作るんよね」

「一度もハサミを入れたことがない、生まれたままの毛先が残っとる赤ちゃんの髪の毛から作るのが胎毛筆なんじゃの」







筆塚

「筆塚は1965年(昭和40年)9月に建てられて、揮毫(きごう)は内閣総理大臣 池田隼人(いけだ はやと)のものなんじゃね」

「池田隼人は広島県吉名村(よしなむら。現:竹原市の一部)の出身で、1960年(昭和35年)には国民所得倍増計画を打ち出した方じゃの」




筆塚の碑文

東洋独自の文化があり日本独自の書道がある実に熊野筆は力強くこれを支える
わが祖先は刻苦製筆の技を導入し子孫は町ぐるみの生業としてこれを高次化する
こうして高原の地に熊野筆が育ち今日市場は国内外に拡がる
筆の生産は町民生活の主軸であり町民はこれに生命をつなぐわれわれは筆に
命あるを信じ祖先の遺徳の中に筆精をあがめようとする
ここに同志相集い天下に受容せられた誇りを刻み敬虔な感謝と至情とを永遠にこの塚に託する





筆塚記念樹




榊山神社


「筆塚は榊山神社の境内にあるんじゃ」





訪問日:2010年5月9日





↓筆まつりについては、こちら↓

筆まつり 筆祭り 広島県 熊野町





↓筆の里工房については、こちら↓

筆の里工房





↓榊山神社については、こちら↓

広島県 榊山神社





↓なでしこジャパンについては、こちら↓

なでしこジャパン公式サイト





↓熊野町についての関連記事は、こちら↓

熊野町の化粧筆 国民栄誉賞の記念品

熊野町の筆の里工房で企画展が開かれる、『トトロ』で美術監督を努めた人は?






「今日は、明日、筆まつりが行われる熊野町・榊山神社の境内にある筆塚について話をさせてもらいました」

「ほいじゃあ、またの」

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