「この間、呉の本社に行く途中にの、巨大な建造物を見つけたんじゃ」
「どんなもん?」
「これじゃ…」
「うわぁ、大きな橋じゃねぇ。音戸大橋(おんどおおはし)のように真っ赤じゃ」
「これ、第2音戸大橋なんじゃと」
「ええっ、2本目の橋ができるん!?」
呉市の警固屋(けごや)-音戸町間で県が整備を進める警固屋音戸バイパスのうち、音戸瀬戸に架かる第2音戸大橋(仮称、全長492メートル)のアーチ部分が4月24日、一括架設されることになった。
アーチ橋としては国内で4番目の長さで、「平成20年代半ば」の完成を予定している。
橋中央のアーチ部分は長さ280メートル、幅26.2メートル。
1961(昭和36)年に開通した音戸大橋の115メートルに比べ、2倍以上の長さになる。
架橋工事はアイ・エイチ・アイ(東京)など3社の共同企業体(JV)が担当。
アーチ部分は、アイ・エイチ・アイマリンユナイテッド(IHIMU)呉工場新宮工作部(呉市光町)で組み立て、昨年12月に外観がほぼ完成している。
4月24日は、クレーン船で半日かけて架設する。安全確保のため、早朝から9時間程度、音戸瀬戸が航行禁止となる予定。
天候の状況によっては25日以降に延期される可能性がある。
第2音戸大橋は、音戸大橋の渋滞解消などのため、県が1995(平成7)年に着工。
バイパスを含めた総事業費は約310億円を見込む。
当初予定の通行量が見込めず、事業費を圧縮するなどしたため、県が無料化を決めている。
(「第2音戸大橋 4月24日アーチ部分架設」中国新聞 2011年1月26日)
「橋は工場で組み立てて、船で運んでから取り付けるんじゃのう」
「今年、橋のアーチ部分を架けるのに、完成はまだ先なんじゃね」
「今日は、「音戸大橋」「第2音戸大橋」「4月24日 小潮」について調べてみようかの」
【音戸大橋】
「音戸大橋は、本土側の呉市と倉橋島(旧音戸町)に架けられた橋で、今から50年前の1961(昭和36)年12月に開通したそうじゃ」
「ゴールデンウィークのころは、ツツジがきれいに咲いとるよね。そういや、橋を渡るまでに道路がグルグル回っとるのはなんで?」
「音戸大橋が架かっとる音戸の瀬戸は、大型の船も通るんじゃ。ほいで、橋の桁下を大きゅう取らんといけんかったんよ。橋を高い位置にもっていくために、本土側は変則二重ループに、倉橋島側は三重らせん型の橋にしたんじゃ」
「橋には、「満潮時桁下23.50M」って大きな字で書いてあるよね」
「航行する船に注意をうながすためじゃろうの」
「そういや、音戸の瀬戸は平清盛(たいらのきよもり)が1日で切り開いたと言われとるよね」
「ついでに紹介しとくと、警固屋(けごや)という地名は、清盛公が音戸の瀬戸を切り開くためにこの地に来たとき、警固(けいご)する武士がここにおったけんつけられたそうじゃ」
↓音戸大橋については、こちら↓
「音戸大橋」呉市観光ホームページ くれナビ
http://www.kurenavi.jp/html/m000012.html
【第2音戸大橋】
「なんで第2音戸大橋を作るんかね? 今の橋が古くなったけん?」
「音戸大橋は、音戸町・倉橋町はもとより、西どなりにある江田島市から呉市内へ車で通う人が通るんじゃ。1日の車両通行量が2万台近くもあって、朝晩の通勤・通学の時間帯には慢性的な渋滞が起きとるそうじゃ」
「確かに、いつ行っても車が多いよね。しかも、走ると目が回るし」
「片側1車線ずつで、道幅も狭うて、ちょっと走りづらいよの。で、音戸大橋の北側に第2音戸大橋を架けることになったんじゃ」
「写真で見たら大きな橋じゃったけど、重さはどれくらいあるんかね?」
「資料を見たら、3500トンと書いてあったで」
「3500トン…。ちょっと想像がつかん数字じゃね」
「正確な資料じゃないんじゃが、東京タワー本体の重量が3600トンで、アンテナなどの付属物を含めると4000トンになるそうじゃ」
「それをクレーンで持ち上げて、取り付けるんじゃ。大変な作業じゃね」
↓第2音戸大橋については、こちら↓
「第2音戸大橋上部工」IHI・川田・横河JV
http://www.iis-kensetu.com/~ondo/
【4月24日 小潮】
「日曜日に橋を架けるのは、見物の人がよおけぇ集まるようにするためかね?」
「それもあるかもしれんが、4月24日(日)は、旧暦の3月22日で小潮(こしお)にあたるんじゃ」
「…小潮って、何?」
「大潮(おおしお)の反対じゃ」
「大潮いうたら、満潮と干潮の海面の差が一番大きいときのことじゃね。潮干狩り(しおひがり)は、大潮の干潮のころを狙って行くよね」
「満潮と干潮の潮汐(ちょうせき)は、月と太陽の引力を受けて起こるんじゃの。大潮は月と太陽と地球が一直線上にあるとき、つまり、新月と満月のときに起こるんじゃ」
「新月と満月は、旧暦というと1日と15日じゃね」
「小潮は、上弦、下弦のころじゃけん、8日、22日ごろじゃ」
「ああ、4月24日は旧暦の3月22日の小潮じゃけん、満潮と干潮の差が少ないんじゃね」
「「クレーン船で半日かけて架設する」と書いてあったじゃろ。作業をするには、海面の差が少ないほうがええじゃろうけぇの」
「満潮と干潮の差って、実際にどれくらいあるんかね?」
「こっちを見ながら話をしようか…」
「潮汐推算(呉)」第六管区海上保安本部海洋情報部
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN6/2_kaisyo/tide2/forecast/kure/kure2011_4.html
「4月24日(日)、旧暦3月22日は、2時2分の満潮時に302センチで、8時4分の干潮時に149センチじゃ」
「153センチの差じゃね」
「4月3日(日)、旧暦3月1日の新月は、15時48分の干潮時に32センチで、19時39分の満潮時に337センチじゃ」
「305センチということは、大潮と小潮じゃ、倍半分違うんじゃね!」
↓音戸についての関連記事は、こちら↓
日本一短い、音戸渡船の運行距離は何m?
http://blog.goo.ne.jp/hiroshima-2/d/20100428
音戸の瀬戸を渡るとき、昔から歌われてきた舟唄は?
http://blog.goo.ne.jp/hiroshima-2/d/20100226
「今日は、「音戸大橋」「第2音戸大橋」「4月24日 小潮」について勉強をさせてもらいました」
「今日もひとつ勉強になったでがんす」
「うちも、橋が架かる前に見に行ってみようかね」
「ほいじゃあ、またの」
「どんなもん?」
「これじゃ…」
「うわぁ、大きな橋じゃねぇ。音戸大橋(おんどおおはし)のように真っ赤じゃ」
「これ、第2音戸大橋なんじゃと」
「ええっ、2本目の橋ができるん!?」
呉市の警固屋(けごや)-音戸町間で県が整備を進める警固屋音戸バイパスのうち、音戸瀬戸に架かる第2音戸大橋(仮称、全長492メートル)のアーチ部分が4月24日、一括架設されることになった。
アーチ橋としては国内で4番目の長さで、「平成20年代半ば」の完成を予定している。
橋中央のアーチ部分は長さ280メートル、幅26.2メートル。
1961(昭和36)年に開通した音戸大橋の115メートルに比べ、2倍以上の長さになる。
架橋工事はアイ・エイチ・アイ(東京)など3社の共同企業体(JV)が担当。
アーチ部分は、アイ・エイチ・アイマリンユナイテッド(IHIMU)呉工場新宮工作部(呉市光町)で組み立て、昨年12月に外観がほぼ完成している。
4月24日は、クレーン船で半日かけて架設する。安全確保のため、早朝から9時間程度、音戸瀬戸が航行禁止となる予定。
天候の状況によっては25日以降に延期される可能性がある。
第2音戸大橋は、音戸大橋の渋滞解消などのため、県が1995(平成7)年に着工。
バイパスを含めた総事業費は約310億円を見込む。
当初予定の通行量が見込めず、事業費を圧縮するなどしたため、県が無料化を決めている。
(「第2音戸大橋 4月24日アーチ部分架設」中国新聞 2011年1月26日)
「橋は工場で組み立てて、船で運んでから取り付けるんじゃのう」
「今年、橋のアーチ部分を架けるのに、完成はまだ先なんじゃね」
「今日は、「音戸大橋」「第2音戸大橋」「4月24日 小潮」について調べてみようかの」
【音戸大橋】
「音戸大橋は、本土側の呉市と倉橋島(旧音戸町)に架けられた橋で、今から50年前の1961(昭和36)年12月に開通したそうじゃ」
「ゴールデンウィークのころは、ツツジがきれいに咲いとるよね。そういや、橋を渡るまでに道路がグルグル回っとるのはなんで?」
「音戸大橋が架かっとる音戸の瀬戸は、大型の船も通るんじゃ。ほいで、橋の桁下を大きゅう取らんといけんかったんよ。橋を高い位置にもっていくために、本土側は変則二重ループに、倉橋島側は三重らせん型の橋にしたんじゃ」
「橋には、「満潮時桁下23.50M」って大きな字で書いてあるよね」
「航行する船に注意をうながすためじゃろうの」
「そういや、音戸の瀬戸は平清盛(たいらのきよもり)が1日で切り開いたと言われとるよね」
「ついでに紹介しとくと、警固屋(けごや)という地名は、清盛公が音戸の瀬戸を切り開くためにこの地に来たとき、警固(けいご)する武士がここにおったけんつけられたそうじゃ」
↓音戸大橋については、こちら↓
「音戸大橋」呉市観光ホームページ くれナビ
http://www.kurenavi.jp/html/m000012.html
【第2音戸大橋】
「なんで第2音戸大橋を作るんかね? 今の橋が古くなったけん?」
「音戸大橋は、音戸町・倉橋町はもとより、西どなりにある江田島市から呉市内へ車で通う人が通るんじゃ。1日の車両通行量が2万台近くもあって、朝晩の通勤・通学の時間帯には慢性的な渋滞が起きとるそうじゃ」
「確かに、いつ行っても車が多いよね。しかも、走ると目が回るし」
「片側1車線ずつで、道幅も狭うて、ちょっと走りづらいよの。で、音戸大橋の北側に第2音戸大橋を架けることになったんじゃ」
「写真で見たら大きな橋じゃったけど、重さはどれくらいあるんかね?」
「資料を見たら、3500トンと書いてあったで」
「3500トン…。ちょっと想像がつかん数字じゃね」
「正確な資料じゃないんじゃが、東京タワー本体の重量が3600トンで、アンテナなどの付属物を含めると4000トンになるそうじゃ」
「それをクレーンで持ち上げて、取り付けるんじゃ。大変な作業じゃね」
↓第2音戸大橋については、こちら↓
「第2音戸大橋上部工」IHI・川田・横河JV
http://www.iis-kensetu.com/~ondo/
【4月24日 小潮】
「日曜日に橋を架けるのは、見物の人がよおけぇ集まるようにするためかね?」
「それもあるかもしれんが、4月24日(日)は、旧暦の3月22日で小潮(こしお)にあたるんじゃ」
「…小潮って、何?」
「大潮(おおしお)の反対じゃ」
「大潮いうたら、満潮と干潮の海面の差が一番大きいときのことじゃね。潮干狩り(しおひがり)は、大潮の干潮のころを狙って行くよね」
「満潮と干潮の潮汐(ちょうせき)は、月と太陽の引力を受けて起こるんじゃの。大潮は月と太陽と地球が一直線上にあるとき、つまり、新月と満月のときに起こるんじゃ」
「新月と満月は、旧暦というと1日と15日じゃね」
「小潮は、上弦、下弦のころじゃけん、8日、22日ごろじゃ」
「ああ、4月24日は旧暦の3月22日の小潮じゃけん、満潮と干潮の差が少ないんじゃね」
「「クレーン船で半日かけて架設する」と書いてあったじゃろ。作業をするには、海面の差が少ないほうがええじゃろうけぇの」
「満潮と干潮の差って、実際にどれくらいあるんかね?」
「こっちを見ながら話をしようか…」
「潮汐推算(呉)」第六管区海上保安本部海洋情報部
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN6/2_kaisyo/tide2/forecast/kure/kure2011_4.html
「4月24日(日)、旧暦3月22日は、2時2分の満潮時に302センチで、8時4分の干潮時に149センチじゃ」
「153センチの差じゃね」
「4月3日(日)、旧暦3月1日の新月は、15時48分の干潮時に32センチで、19時39分の満潮時に337センチじゃ」
「305センチということは、大潮と小潮じゃ、倍半分違うんじゃね!」
↓音戸についての関連記事は、こちら↓
日本一短い、音戸渡船の運行距離は何m?
http://blog.goo.ne.jp/hiroshima-2/d/20100428
音戸の瀬戸を渡るとき、昔から歌われてきた舟唄は?
http://blog.goo.ne.jp/hiroshima-2/d/20100226
「今日は、「音戸大橋」「第2音戸大橋」「4月24日 小潮」について勉強をさせてもらいました」
「今日もひとつ勉強になったでがんす」
「うちも、橋が架かる前に見に行ってみようかね」
「ほいじゃあ、またの」
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