珈琲「ん」で素晴らしい内部空間を満喫し、すっかりくつろいだあとは、電車で芦屋川まで移動しました。まずはF・L・ライト設計の旧山邑家住宅(現ヨドコウ迎賓館、重要文化財)の遠景写真です。旧山邑家住宅は15年以上訪れていませんが、過去に2~3回見学したこともあって今回はパス。ところが、アップで撮った写真を後から拡大して見ると、屋上テラスに見学者の姿が写っていて驚きました。まあ、超有名な建物なので、充分に考えられることではあるのですが。
実は、芦屋川に向かう電車の中から高台に建つ塔屋を持った大きな洋館風の建物が見えたため、まずはこの建物の正体を確かめることにしました。近づくに連れて豪邸であることは分かったのですが、細部がよく見えず、古いのか新しいけれどレトロ調に造られたのか判別がなかなか難しいです(山手町5)。サッシそのものはアルミのようですし、全体の形やデザイン、仕上げなども正当派とはちょっと違うようにも見受けられます。ただ、屋根の形はなかなか凝っていますし、ハーフチンバー的な木部も味わいがあります。3~4枚目の写真がこの建物の西面だと思うのですが、煙突の煉瓦も古い洋館の赤レンガとは違うようですね。しかし、ロケーションといい、規模といい、豪邸であることは間違いありません。正面とおぼしき(あるいはこれも側面か?)東面の方は門(奥にずーっと道が続いていました)に遮られて、そこから建物の姿を見ることはできませんでした。住宅地図を見れば何邸かは分かるのでしょうが、いつ頃の建築か知りたいところです。まあ、芦屋ならではの度肝を抜くような豪邸ですね。
その後、東芦屋町~山手町をブラブラしましたが、建物の全景が外からすきっと見えて、かつ洋館と思われるものはなかなか見つかりませんでした。ただ、塀や門扉の佇まいだけでもオッ!と思わせるお宅が多数あり、さすがは芦屋だなと思いました。下の写真はK邸です。通用門(?)だけでもこの凝りよう&迫力です。
↓山手町のM邸です。ここも広大な敷地で、和風・洋風の建物が数棟建っているようでした。樹木のすき間から見える洋館も良さそうですし、階段状の塀はリズミカルで面白いです。それにしても芦屋の豪邸は敷地が広すぎて、建物がよく見えないのがもどかしいです。坂が多いし、芦屋の豪邸を見るのは大変!