作って遊ぼう&学校の応援

 小学校でオモチャを身近な材料で作っています。また、最近プログラミングで学校支援アプリを制作しています。

繰り返し読む本の[しおり]づくり2種(輪ゴムと空き箱を使って)

2022-06-27 11:11:03 | 作って遊ぼう教室
 最近、妻や息子のアッシーの手伝いで“待ち時間”が多くなりました。その時間を利用して本を読むようになりました。お相手が帰ってきたところで本読みは終了、しおりを挟んで次の機会までしまってしまいます。でもしおりが大きいので外れてしまうことも多く困っていました。皆さんはいかがですか。持ち歩いていると外れてなくしてしまったりしたことはありませんか。

 そこで、もっと使いやすいものはないかと考えていました。直ぐ挟めて外れないもの、外れてもなくならないもの、本に固定されていても邪魔にならないものなどです。

 そういうことで考えたのが次の2種(A、B)です。


 Aは長いしおりと短いしおりを輪ゴムでつないだものです。長いしおりは目次のページなどの奥に挟んでに本に固定するためのものです。短いしおりは読んでいるページに挟むためのものです。これは読んでいるときは外しておきます。外しても輪ゴムでつながっていますからなくなることはありません。輪ゴムは数か所縛(しば)って線状にします。(輪状だったらひっかることが考えられます。)

 Bは本に固定するところを、Aの長いしおりを大きめの輪ゴムで置き換えました。私の場合、使い古したチョッと伸びた輪ゴムにしました。これを表紙と目次のページの奥まではめ込んで外れないようにします。あとはAと同じです。

 実際に使っているところです。


 上の本がAです。下の本がBです。こんな感じです。大変良好に使っています。一度に50Pから100Pほど読んもわからないところが多いですが、繰り返し読んでいくとわかってくるのが不思議です。どうしてもわからないところもありますが、同じような内容の本を読んでいくと視点が代わって理解できるようにもなります。不思議ですね。

 しおりAをつくります。

 材料と工具です。


 空箱と輪ゴム1つが材料です。
 画びょう・つまようじ・ハサミが工具になります。

 材料です。


 空き箱をハサミで切って、長いしおりと短いしおりをつくります。記入してある寸法は“めやす”です。自分で適当に決めてください。

 輪ゴムを数か所結びます。写真の場合は3か所結びました。


 短いしおりに穴を空けます。
 まず、画びょうを刺して小さな穴を空けます。(左:画びょうを刺す。 右:小さな穴)
 穴を空ける場所は端(はし)から5~7mmのところがいいと思います。


 空いた小さな穴につまようじを差し込んで、穴を大きくします。(左:つまようじを刺す。 右:大きな穴)


 長いしおりも同じようにして大きな穴を空けます。

 画びょうで小さな穴を空け、そこにつまようじを刺して、大きな穴が空きました。

 短いしおりに輪ゴムをつなぎます。
 輪ゴムの一方を穴に通します。そのままでは入らないので、つまようじで押し込みます。
 通った向こう側は“輪”になっているので、その輪に輪ゴムのもう一方の端を通します。
 通した後引っ張ると“つながり”ます。


 長いしおりも同じように輪ゴムとつなぐと完成です。


 このようなものが出来上がります。

 使い方を写真で紹介します。






 Bをつくります。

 材料です。工具はAと同じで画びょう・つまようじ・ハサミです。

 しおりはAの短いしおりと同じ寸法です。Aのしおりの本に固定する部分を大きな輪ゴムで置き換えました。

 まず、輪ゴムを結びます。


 しおりの厚紙に穴を空けます。


 その穴と輪ゴムをつなぎます。


 輪ゴムを本固定用の大きい輪ゴムをつなぎます。



 つながったら完成です。


 使い方を紹介します。



 使っているところ2種です。



 これをつくって重宝しています。いつもしおりが本についていて便利です。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。













新聞紙スリッパ(熊日新聞綴じ込み紙「あれんじ」に紹介)

2022-06-18 00:24:34 | 作って遊ぼう教室
 熊本日日新聞6/4の綴じ込み紙「あれんじ」に、防災情報の中に[新聞紙スリッパ]が掲載されていましたので、このブログに紹介します。後半の方で私も作ってみたところもありますので作り方がより分かりやすいと思います。

 これが紹介された紙面です。

 これを一つ一つ拡大していきます。













 いかがでしたか。私も初めて知りましたので「これは良い!」と関心を持って読んだところです。

 防災として、危険なところに立ち入るとき、このようなチョットした工夫がケガを防止しますから、知っておくに越したことはないと思います。

 いちど、自分で作ってみると覚えやすいですから挑戦してみてはいかがですか。

 私も作ってみましたのでご覧ください。

 見開きの新聞紙を2枚用意してください。片足のものを紹介しますので見開きの新聞紙1枚で作ります。もう一枚で同じものをつくって両足用とします。

 半分に折って重ねます。

 重ねたところです。


 下側の短辺を中央まで折ります。

 折り曲げたところです。


 今折り曲げたところを、また折り曲げます。

 折り曲げたところです。


 裏返します。

 裏返したところです。


 三等分するように左右から折り込みます。

 右側を折り込みました。

 さらに、左側も折り込みました。


 しっかり折り目を付けた後、左側だけまた開きます。


 右側の上の方をちょっと開いて


 左側の上の角(かど)を、開いた隙間(すきま)に差し込みます。(しっかり奥まで)


 差し込んでいる途中です。


 先ほど開いた右側の上部も、同じように隙間に差し込みます。(しっかり奥まで)

 差し込みました。


 ひっくり返すと、ほぼ完成です。


 これが[ほぼ完成]です。


 これをもう一つ作りますと一足です。


 履いてみたところです。


 これで何の支障もありません。これでいいと思いますが、「あれんじ」紙では4つの角を折って一般のスリッパらしくしてあります。どのような利点があるかは使ってみてもわかりませんでした。

 しかし、「あれんじ」紙のようにやってみます。


 まず、つま先のところからです。


 このようになりました。


 かかとの方です。

 このようになりました。


 一足分が完成しました。


 さあ、履いてみます。


 いかがですか。こんな感じです。

 「あれんじ」紙のポイントにあるように、新聞紙はペラペラでこれだけでは心配ですから、厚紙や段ボールを中敷きとして入れてやるといいと思います。


 最後まで読んでいただきありがとうございました。





「アーモンド効果」パックでボールをつくる。

2022-06-05 16:36:21 | 作って遊ぼう教室
 ドラックストアで買ってきた「アーモンド効果」を飲み切ったので、そのパックを開いてボールをつくってみました。投稿〔しっかりとしたボールをつくる〕の応用です。わからないところがあったらそこや〔大ボールづくり〕を見てください。

 それでは作ります。

 「アーモンド効果」のパックをハサミで切り開きました。



 大きさを測って、どのように作ればいいか検討します。

 この広さと〔しっかりとしたボールをつくる〕で求めた作り方から最も大きいボールを探します。

 それによると



 パックの横幅が290mmですから上の表に比べると横幅W=288、短冊の幅b=24はギリギリ取ることができます。その短冊の長さはM=227.8mm、穴間の長さa=41.6mmとなっていますがパックの高さは225mmとチョッと足りません。パックのような紙の場合、少々Mやaを小さくしても作れるのでa=41mmとするとM=10+a×5+10=10+205+10=225mmとなりピッタリです。 
 これで作ることにします。



 パックの裏側に切り取り線と穴を空ける点を書いてみました。計算のとおり、横幅がチョッと余り、縦の長さがギリギリ(ピッタリ)です。

 それをハサミで切りました。



 短冊が12本できました。

 次は画びょうを刺して穴を空けていきます。



 こうゆう風に画びょうを刺すと短冊は折れたりすることはありません。手に持って刺すときには、手に刺さないこと、短冊が折れないことに注意してください。
 (短冊に切る前に穴を空けると折れにくいです。)



 穴を空けた短冊です。これが12本です。

 2つの短冊をつないで1つの短冊にします。



 短冊の端の穴に画びょうを刺します。もう一つの短冊の端の穴に重ねて刺します。



 2つをまっ直ぐにして手で摘まみ、画びょうを外して、両側からホッチキスで留めます。2つの短冊がつながりました。同様にして他の短冊もつないでください。



 6本のつながった短冊ができました。

 まず、この6本のうち5本を組み合わせていきます。



 絵や文字のある側から中央の穴に画びょうを刺しています。同じ場所の裏側にはマジックで〇を描いています。(画びょうの位置がはっきりするようにしています。(説明のため!))

 まず1本目
 裏側を上にして置きます。画びょうの針が中央に見えています。


 2本目
 1本目の画びょうの針に2本目の画びょうの隣の穴を刺します。(写真をまねて)


 3本目
 2本目の画びょうの針に3本目の画びょうの隣の穴を刺します。


 4本目
 3本目の画びょうの針に4本目の画びょうの隣の穴を刺します。
(中央にだんがん5角形の穴ができてきます。意識して組み合わせます。)


 5本目
 4本目の画びょうの針に5本目の画びょうの隣の穴を刺します。
 5本目の画びょうの針を1本目の画びょうの隣の穴に裏側から刺します。

 5本の短冊が中央に5角形の穴をつくって組み合っていますか?5本が対等な関係で組み合っています。

 実は大事なのが、互いに交差し合う短冊の上下関係です。一つの短冊を見ていくと、重なり方を上下上下・・・としてください。それが全ての短冊で言えるようにします。



 これが正しく修正した上下関係です。
 この場合5本目の短冊に関わって2ヶ所修正しました。



 裏返します。
 5つの画びょうが円形に刺さっています。

 空けた穴は互いの短冊の交点となるところですから、2つのを重ねて画びょうを刺します。



他の交点も、次の同じ色の〇で表した2つの穴に重ねて画びょうを刺します。
 分かりやすくするために色を変えて青い画びょうを刺しました。



 同じ画びょうを刺す穴がすべてずれているので、横にずらして重ねて刺してください。
 あと4ヶ所を同じ色の⚪で示しています。
 残り4本の画びょうを刺すと



 このように持ち上がってきました。球にだんだん近づいてきたというところでしょうか。

 裏返して置いておきます。

 もう1本短冊が余っています。それで円をつくって両端の穴を重ねて画びょうを刺します。そこをホッチキスで留めてつなぎます。



 次は、これを組み合わせていきます。

 この円を5本の組み合わせの上に置きます。

 先ほど短冊の上下関係を考えました。あのときは平面でしたから上下でしたが、ここからは立体・球形になりますから、内外内外・・・の内外関係と考えてください。
 すると、この円の内側にこなければならないのはどれでしょうか、お分かりですね。すると他は外側です。



 これが 内 外 になります。書いて示しました。
 円をちょっと浮かせて内の短冊を5つ円の内側に持ってきます。



 このようになりました。この円が地球の赤道に当たるところですから、ボールの半分ができたところです。

 横から見たところです。



 上の写真を見て内外関係を考えてください。円との内外関係を先ほどしましたが、こんど交わるところを考えてください。円の外側の短冊は今度は内側にならなければなりません。同様に円の内側の短冊は今度は外側にならなければなりません。
 このようの内外関係を正面の一つだけ正すと



 円の内側を通った短冊は今度は外側です。
 円の外側を通った短冊は内側です。


 2つ目を正すと



 さっきと同じ内外関係にします。


 全部5か所を正すと



 となります。がっちりと組み合って崩れないという感じです。

 もう最初に刺した画びょうは必要ないので抜いて外します。(赤5つ)



 外した画びょうを円の次の交点に刺していきます。



 5つ全部刺したところです。



 これを刺したので、2番目に刺した画びょう(青5つ)も必要でなくなりましたので抜きます。



 抜いた画びょうは次の交点に刺していきます。この画びょう1つには3枚の短冊を刺します。

 全体を見渡すと短い短冊5つと長い短冊が5つ見えています。長い短冊の端から2番目の穴に画びょうを刺します(1枚目)。それと交わる短い短冊の穴にその画びょうを刺します(2枚目)。2枚目の短冊の向こう側の端に刺します(3枚目)。



 つまり、ひとつの短冊を円にして、それと交わる短冊から画びょうを刺して円をつなぐという作業です。



 これを5か所するとボールの球形が出来上がります。



 ここで赤色の画びょうは必要ありませんから抜きます。

 最後の画びょうの代わりにホッチキスで留めているところです。



 2つ目をホッチキスで留めています。



 全部ホッチキスで留めてボールの完成です。



 狙いとおりの遊びやすそうなボールが出来上がりました。交点間を41.6→41と0,6mm短くしたので固くなるかな~と思っていましたが、牛乳パックより柔らかい紙でしたからこんな風にそんなに固くないボールになったのでしょう。

 作り方はおわかりいただいたでしょうか。もしも「アーモンド効果」パックと暇(ひま)がありましたらチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 最後まで見ていただきありがとうございました。


 ここに特化した作り方のプリント(pdfファイル)はありませんが、「大きいボールをつくる」とほぼ同じですのでそれをダウンロードしてください。

〔作り方ダウンロード〕





〔長方形のブンブンごま〕~大きい「ブ~ン」を求めて~

2022-06-01 14:35:00 | 作って遊ぼう教室
 前の投稿で厚紙でも壊れることを心配せずに遊べるものをつくることができました。たこ糸を通す穴の部分だけ厚紙を両面から貼り合わせて厚くした工夫です。

 今回は「ブ~ン」という風切り音を大きくしたいと考えてみました。回転板の角(かど)が高速で空気を切り裂いていくので、押された空気が”密(みつ=圧縮した状態)”になり、角が通り過ぎたあとは”粗(そ=膨張した状態)”になります。回転することで空気の”粗密粗密・・・・”が生じます。これは空気の粗密波=“音”ですから「ブ~ン」と鳴るわけです。粗密の規模が大きくなれば大きい音になり、粗密の交代が早いと高い音、遅いと低い音になります。

 このことから、①空気(風)を切る部分が長かったり、②空気と対面する面積が大きいほど粗密の規模が大きくなり大きい音になると考えました。回転板を長方形にすると、長い辺の方が①の部分になります。厚紙を3枚重ねて②の面積が大きくなります。
 
〔関連パソコンページ〕


 こんな考えで、《長方形のブンブンごま》をつくります。

では、作っていきましょう。

 厚紙以外で必要なものです。



〇厚紙をハサミで切り取ります。
・長方形の回転板の大きさを、長辺=10cm 短辺=2.5cm とします。
・3枚重ねるので、これを3つ切り取ります。
〇そのうちの1枚だけに次のような線を引き印を付けます。
・線は、対角線を2本と長辺方向に中央線を1本引きます。その3本が1点で交わりますが、そこが”中心”であり”重心”です。
・ここを中心として回転板が回転するように穴を空けるところに印”を付けます。中央線上で中心から4mmのところ2ヵ所です。



 3本の線と2つの印はわかりましたか。ボールペンや鉛筆で定規を使って正確に付けてください。

 実際に厚紙を切って、その一つに書き加えてみました。



〇ノリを付けて、3枚を重ねて貼り合わせます。



 線や印を付けた面が見えるように貼ります。回転板はバランスが大切ですから、ずれたりしないように正確にぴったり貼ります。



 貼ったところです。厚くなったのがわかります。

〇ノリが乾くまでしばらく待ちます。(5分以上)

〇がびょうを刺して、”印”のところに穴を空けます。



 がびょうを1回刺したぐらいでは穴は空きません。厚紙が3枚重なっていますから、力を入れて刺したり抜いたり何度も繰り返すと、だんだん深いところまで刺さってきます。根気よく頑張ってください。2ヵ所です。



 2ヵ所の穴が空きました。しかし、がびょうの刺し跡では細すぎてたこ糸は通りません。

〇穴をたこ糸が通るように大きくします。
・まずは、がびょうを刺してグリグリすり鉢のように回します。すると穴の出口と入り口が広がります。
・次に、つまようじ(できれば竹製)や千枚通し、竹串(くし)などの尖ったものを穴に刺し入れます。力を加えて刺したり抜いたりします。すると、穴の中央部分が広がって、最後には貫通(かんつう)するようになります。



・この2つの工程を繰り返します。貫通したら〔たこ糸通し穴〕ができました。たこ糸がすんなり通る大きさです。

〇たこ糸を1mに切ります。



〇たこ糸の2つの端を回転板の2つの穴に差し込みます。もしも入らないときは穴を大きくするか何か尖ったもので押し込んでください。



〇穴に通したたこ糸の端2つをまとめて指で摘まんで結びます。一重結びでもほどけません。
 



 これでブンブンごまの完成です。





 さあ、「ブンブン」と鳴らして遊びましょう。

〇たこ糸の輪っかを両手の指2・3本にかけます。



〇図のようにたるませると、回転板が中央にきて垂れ下がります。この位置で回転させます。

〇両手を小さく回して、回転板をグルングルンと数十回まわします。



 すると、たこ糸に”より”がまわした分だけかかります。

 ここで、「ブンブン」の準備ができました。これから鳴らしていきます。



〇「ブンブン」の鳴らし方
①両手でたこ糸を強く引きます。”より”がほどけて、回転板がまわります。
②”より”がほどけ終わるタイミングで、引く力を弱めます。回転板はまわり続ける(=慣性)ので、先ほどと逆の方向に”より”がかかります。
③まわっている回転板が止まるタイミングで、引く力を強めます。”より”がほどけて回転板がまわります。この時の引く力が大きいと「ブン」と鳴ります。
②[ほどけ終わり][力を弱める][“より”がかかる][回転が止まる]
③[回転が止まる][力を強める][ほどける][回転する]「ブン」と鳴る。
②[ほどけ終わり][力を弱める][“より”がかかる][回転が止まる]
③[回転が止まる][力を強める][ほどける][回転する]「ブン」と鳴る。
  ・
  ・ 
(繰り返す)

 ③のとき「ブン」と鳴るので、繰り返すと「ブンブンブン・・・」と鳴ります。

 ③のとき、もっと強い力で引くと「ブン」と大きい音・短い時間で鳴ります。
 “より”の回数は一定なので、高速で回転すると、短い時間で“より”はほどけてしまいます。

 長方形と正方形を「ブンブン」で比較してみると、確かに長方形が大きく鳴りました。私の耳の感覚ですから、自身はこれで納得しました。疑問がありましたら、ぜひ追試で確かめてください。

 作って「ブンブン」を楽しんでくださいね。



 うまくできましたか。

 



 〔作り方・遊び方〕をPDFファイルにしたものをつくりましたので、よかったらダウンロードしてください。
 
次の図をタップするとダウンロードできます。