作って遊ぼう&学校の応援

 小学校でオモチャを身近な材料で作っています。また、最近プログラミングで学校支援アプリを制作しています。

立体「星☆」の作り方

2021-10-31 00:37:24 | 作って遊ぼう教室


〔パソコンサイト(タップ)〕

 星の形は飾りとして使い勝手がありますね。クリスマスやハロウィン、七夕などいっぱいです。いつも平面的な星形を作ってきましたが、分度器やコンパス、定規がアイテムでした。基本的には正五角形をベースに作っていきますので、角度72度や36度が必要ですから定規とコンパスだけでは作れません。特に分度器は必須のアイテムでした。(中心角:360度÷5=72度)

 そこで、この立体「星☆」の作り方を見つけました。正方形の折紙でつくる方法があることを知りました。
 正五角形の近似的に作図する方法は、中学校の技術家庭の先生から教わった記憶があったので、ひょっとしたらこの作成方法も近似的な方法かもしれません。数学的に証明できないか展開図を描いて正しいことを証明しようと試みましたが、私の頭脳ではできませんでした。どなたか証明できる人はコメントしてください。

 では作り方です。折紙のできる正方形(正四角形)を準備してください。

 まず、ちょっと小さい説明図ですが一括したプリントを作ってみましたのでご覧ください。写真をタップすると大きく拡大した説明図を見ることができます。パソコンやタブレットだと見やすいです。ダウンロードや保存もできそうです。その後1ステップずつ説明した図があります。これはスマホ用です。

 一括説明図 〔タップすると拡大図〕



 1ステップずつの説明


















 谷折りと山折り



 切った後開きますが、開いたすぐは、この谷折りと山折りがでたらめになっていますので、それを調整しなければいけません。
 正しくは、長い折り目は”山折り”、短い折り目は”谷折り”となります。




 いかがでしたか。広告紙を切り取って正方形にして初めて作った時には”感動”しました。出来ないと思っていたことがこんなにも簡単に実現したからです。皆さんも思ったより簡単にできますのでぜひチャレンジしてください。

 次は、実際に折紙で作っていくときの写真です。



















 赤の色紙でしたから折り目や紙の端っこが見えにくかったですね。お詫びします。

 広告紙の厚いものでも作ってみましたが、ちょっと厚い方が最後の成型がやり易くて”きれい”にできました。
 また、同じものを2つ作って貼り合わせるといいかもしれませんね。チャレンジしてみてください。



 何度も書きますが、意外と簡単に作れていいですよ!ぜひ作ってくださいね。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。







 

KPAハロウィン人形の作り方

2021-10-23 17:27:57 | 作って遊ぼう教室
 見出し写真のハロウィン人形を作ってみました。チョッと怖い顔ですが可愛いですね。不思議なものです。作り方もいくらか考えてみました。よくあるかぼちゃの顔がありますね。そのイラストを部品として切り取って貼り付けたもの、ハロウィン風のイラストがありますが、それをポイントとして貼り付けると雰囲気が出てきます。定番の三角や〇、ギザギザの口なども準備してみました。色は“”“”“”””””””””などが使われています。


  この記事では色々な資料を作っています。その資料を使って作ってみたいというかたがおられましたらここをクリックするとダウンロードページが開きます。

 まずは、フリーイラストからダウンロードしたものから構成したプリントです。これを切り取ってキッチンペーパーアニマルに貼る部品とします。見てるだけで楽しい資料です。写真をクリックすると鮮明な写真で見ることができます。その写真はダウンロード出来ることを確認しています。



 これを参考に部品を作ってみました。勿論コピーしたものも混じっています。具体的なイメージがわくよう顔の形にしたものもあります。



 かぼちゃの顔から部品を切り取って貼るところを絵にしてみました。



 以下はそうやって作った作品です。こわい、なんか変、おかしい、ヘンテコ...でも可愛いい作品です。












 いかがでしたか。やっぱり味があって可愛いですね。

 部品の一つに“帽子”を作ってみました。どの人形にもこの帽子をかぶせるとハロウィンになってしまう便利なアイテムです。



いかがでしょう。


 それでは作り方です。このようなプリントを作ります。サイズは直径3~6cm程度の円を基準にしたらいいようです。それを切り取ります。つば部分は内側の円も切り取ります。



 とんがり部分とつば部分に分けて作り、それをくっ付けると出来上がりです。教室のときには、一人一個づつは作って持っていきます。それ以上ほしい人には、次のプリントをやって自分で作ってもらいます。



 キッチンペーパーアニマルの教室は、1団体当たり年に一回しかできないですから、いろんなのに対応できるプリントも準備しました。



 これだったら色々なキッチンペーパーアニマルの部品が切り取れます。

 以前の記事にも紹介していますが、再度土台の作り方を掲載します。参考にしてください。





 最後まで読んでいただきありがとうございました。



しっかりとしたボールを作る方法〔牛乳パック〕

2021-10-09 22:43:04 | 作って遊ぼう教室

[関連ホームページ]


〔説明プリントダウンロード〕


 しばらくの間、牛乳パックでボールを作ることが楽しくてこんなにいっぱい作ってしまいました。ブログの更新も忘れるほどでした。


 こんなにいっぱいですが、もっともっとです。材料は40人分ほど作成済みです。
 いっぱい作っていくうちにこのようなことを考えるようになってきました。
 材料の長さと幅の関係です。次の写真のように[三竦み(3つの材料が交わるところ)]の部分に大きなすき間ができたり、きっちり嚙み合ったようにもなります。一番右側のように、すき間ゼロできっちり噛み合った状況が〔しっかりとしたボール〕というわけです。この場合の材料の長さと幅の関係を図形と中学校数学を使って解明していきます。一緒についてきてくださいね。

 まず、ボール1こを作る材料です。牛乳パックから切り出した6本の長方形です。これには等間隔に11個の穴を空けます。穴は長方形同士の交点となる場所で、作るときに“画鋲”を刺して仮留めしていきます。

 材料の幅をb(単位:㎜)、穴の間隔をa(単位:㎜)とします。
 この材料を使って[三竦み]を次々に作っていくことでボールができていきます。ボールができたときに長さaと幅bの関係で、次の図のように[三竦み]にすき間ができたりできなかったりします。

 [三竦み]のところに点線で描いた正三角形があります。すき間のない[三竦み]のaとbの関係はどうなのかを求めるために図形の問題として解いていきます。

 aは正三角形の一辺の長さです。辺から中心までの最短距離がbの半分の長さです。
 どうやって解こうかなと思って、直感的に分かり易い“直角三角形の相似”を使うことにしました。また、その直角三角形は正三角形を2等分したものですから鋭角30度の直角三角形です。その性質である辺の長さの比〔1:2:√3〕を使います。

 右図と下図の直角三角形が相似ですから、対応する辺同士の比が等しいです。するとこのような式になります。
 これを解いていきます。


 こんな簡単な関係でしたね。材料の幅の√3(≒1.732)倍を穴の間隔にするとすき間のない[三竦み]ができます。また、これを計算して表にしたものです。

 材料の長さと幅の関係がわかったところで、実際に牛乳パックから材料を切り出すことを考えます。

 これが牛乳パックを切って開いたものです。サイズも測ってみました。
 材料の全体の長さLを求めていきます。
 次の表は幅bを定めてaを計算したものです。これからLを計算していきます。
 最後の表は、計算して得られたLの値を書き加えています。

 次は材料6つ分の幅w(=b×6)を計算して表の下に書き加えました。

 このLとWの値から、実際の牛乳パックの上に材料の全体を描いてみました。

 一つの牛乳パックから3~4個のボールが作れます。
 幅bが13㎜の場合には、牛乳パックの全部の長さ245㎜を使いますから、幅bが13㎜以上になると牛乳パックでは作れなくなります。そんなLとwの値は、牛乳パックより大きい厚紙などで作るときに役立ててください。

 これまでの作り方では、牛乳パックの幅が十分あっても縦の長さがいっぱいいっぱいですから、材料の縦の長さを2つ繋ぐようにすると、材料の幅と長さを2倍近くにすることができます。それが次の図です。
 6個の穴があり、その端の1つを共有するように繋ぎます。繋いだ材料の長さはLになります。
 繋ぐ前の1つの材料の長さをMとして計算します。

 最後の表は、式にbの値を代入して得られたMの値を付け加えています。
 次は牛乳パックから材料の全体を切り取れるように計算してみます。この材料の個数は12本です。これを短い辺の方向に並べて、その合計をWとします。

 最後の表は、計算によって得られたWの値です。
 この表のMとWの値から、牛乳パックの上に材料全体を描いてみました。

 bが23㎜まではWが牛乳パックの幅280㎜より小さいですが、bが24㎜ではWは288㎜となり280㎜より大きくなってしまい足らなくなってしまいます。

 こんなことを試行錯誤しながら牛乳パックでボールをいっぱい作ってきました。そのうちに[三竦み]にすき間のないものが「しっかりとしたボール」になる。ということに気づきました。
 更にいうと、表にある数値のaとbよりaを5~1%小さくすると[三竦み]に力が働いて、硬く強いボールができることがわかりました。作るときに画鋲を穴に刺していきますが、その時から[三竦み]に力が加わってちょっと尖った硬い状況になります。作りづらいです。

 牛乳パックでボールづくりの以前の投稿です。基本的な作り方の参考としてご覧ください。
 次をクリックしてください。

[牛乳パックで大ボールづくり]

[牛乳パックでボールづくり]