作って遊ぼう&学校の応援

 小学校でオモチャを身近な材料で作っています。また、最近プログラミングで学校支援アプリを制作しています。

(再掲)五月人形〔端午の節句〕キッチンペーパーで作ります。

2022-04-27 10:32:18 | 作って遊ぼう教室
 もうすぐ子どもの日ですね。一年前に紹介した5月人形を再掲します。よかったら作ってみませんか。必要なものはキッチンペーパーと折紙、爪楊枝、輪ゴムです。

 雛人形に続いて、端午の節句の5月人形をキッチンペーパーアニマル(KPA)で作ってみました。折紙の兜を載せただけですが、となりに“鯉のぼり”を添えて雰囲気を作ったつもりです。



 後の方で、鯉のぼりの作り方・兜の作り方を紹介します。

 まずは、3つの兜をご覧ください。





 とんがり兜はチョッと小さいサイズになってしまいます。3つとも同じ大きさの色紙で作っていますから、“とんがり”だけはひとまわり大きい色紙で作ったらいいですね。
【鯉のぼりの作り方】



 イカ紙飛行機を作るときに「これは鯉のようだ」と思っていました。それとちょっとしか違いませんので、わからないときには、イカ紙飛行機の記事を参考にしてください。

 1枚の色紙を8枚に切り分けます。


 その一枚で一匹の鯉を折ります。半分に折って中央に折り目を作ります。


 下の左右の角を、中央の折り目に沿うように、三角に折ります。最後に裏返します。


 下の左右の折り目を、中央の折り目に沿って折り曲げます。その後、写真に示した線のところを折り曲げます。


 折り目の内側にノリを付けてしっかり押さえてください。

 鯉の形ができました。

 次は、ポールに鯉を上げて鯉のぼりを作ります。

 必要な材料です。

 色紙の目をノリで付けます。

 鯉ができました。

 鯉をポール代わりの爪楊枝に付けるために、爪楊枝の一面にのりを付けます。


 ノリの付いた側に鯉を置いて、10分以上(乾いてくっ付くまで)待ちます。


 待っている間に、爪楊枝(ポール)を立てるために、名刺を4分の1に切ったものに尖ったもので穴を空けます。


 爪楊枝に鯉がしっかり付いたら、名刺片の穴に爪楊枝を立てて完成です。そこにノリを付けると完璧です。


 ちょっと小さいな~と思われたら、色紙を半分にしたもので鯉を作ってください。大きさは縦横2倍になります。


次は
 【兜(かぶと)の作り方】

※ 再掲です。



3種の兜の作り方を説明します。“一般的な兜”“とんがり兜”“角(つの)兜”です。

それでは“一般的な兜”です。


折紙を色のない方を上にして置きます。


まず、三角形に折ります。山の形になります。頂上が下になるように置きます。


左の端が山の頂上に重なるように折ります。


右側も同じようにします。


左右下の先端が上の先端と重なるように折ります。


図のように折り曲げて“角(つの)を作ります。


下の三角の部分が二枚重なっていますが、その上の方を折り線のところから折ります。


更に折り線のところから折ります。


下のもう一枚を、兜の内側に折り込みます。


一般的な兜の完成です。



次はとんがり兜です。


折紙を色のない方を上にして置きます。


図のように三角形に折ります。三角の山の部分が下になるように置きます。


右の先端が下の頂上と重なるように折ります。


右側も同じようにします。


図のように左の辺が中央と重なるように折ります。


右側も同じようにします。


下の先端を左右とも折れ線から折り曲げます。ここが角の原形です。


角の原形を折れ線から折ります。立派な角になりました。


下の三角の部分が二枚重なっていますが、その上の方を折り線から折り曲げます。


また折れ線から折り曲げます。


下のもう一枚を兜の内側に折り込みます。


高い兜の完成です。


三つ目は角(つの)兜です。


ここでは一カ所ハサミを使います。
これまでと同様に折り紙の色のない部分を上にして置きます。


三角形に折ります。三角の山の部分が下になるように置きます。


左の端が山の頂上と重なるように折ります。


右側も同じようにします。


一般的な兜とここから違ってきます。
折れ線から折ります。一般的なものより大きな角の原形となります。


切り線のところをハサミで切ります。


切ったところの下の部分を折り線から折ります。


下の部分をこれまでと同じようにします。




角(つの)兜の完成です。


【キッチンペーパーアニマル(KPA)の作り方】











【子どもがかぶれる新聞紙兜の作り方】

 実際にかぶれる兜を新聞紙で作ります。
一般的な兜は、両開きした新聞紙の縦辺、つまり短い方の辺の長さを一辺とした正方形にしますので、一枚の新聞紙で作ります。


図のように折って折った部分が直角二等辺三角形になるようにします。しっかり折り目を付けます。


開くと折り目が付いています。


下の(ここ)のところから新聞紙が正方形になるように折ります。重なった部分は少量のノリでくっつけると後の作業がやりやすくなります。


この正方形で一般的な兜を折ってください。

かぶれる一般的な兜の完成です。大人の頭も入る大きさです。

次に高い兜を作ります。
新聞紙の長い辺を一辺とした正方形を作ります。したがって新聞紙が二枚必要です。
長さの物差しとして補助の新聞紙がもう一枚、合計三枚を使います。
まず、補助の新聞紙を横向きに置きます。


その左側の端に合わせて新聞紙を縦に置きます。


補助の新聞紙の右側の辺に合わせて新聞紙を縦に置きます。
新聞紙の長辺を辺とした正方形ができます。重ねた新聞紙の上の二枚を少量のノリでくっつけると後の作業がやりやすくなります。


この新聞紙で高い兜を折るとかぶれる兜ができます。大人もかぶれます。

高い兜の完成です。


皆さんで楽しく作ってください。

〔パソコンページ〕


 





再掲 新聞でかぶれる兜(かぶと)づくり

2022-04-18 11:33:17 | 作って遊ぼう教室
 多くの皆さんが〈兜(かぶと)づくり〉のブログを見ていただいているので、ここに再掲載することにしました。子どもたちと一緒に作ってみませんか。


 5月5日は子どもの日です。連休の最終日で子どもたちが元気に遊ぶ様子が目に浮かびますね。兜(かぶと)は子どもの日には欠かせないアイテムです。私の小学校3年生の孫が、昨年のひな祭りが過ぎるとすぐFaceTimeで「おじいちゃん、かぶとの作り方を教えて~!」と連絡してきました。早速、その場で作ってみたところです。目を描いて「金魚になっちゃった!」と喜んで見せてくれました。兜を横から見ると”つの”が”ひれ”になって、金魚のように見えました。

 妹の保育園児はチューリップ組(4才)ですが、一人ひとり兜を教わりながら作れたそうです。誰にも作れそうですね。
 これが新聞で作った3種の兜です。(一般的な)兜、角(つの)兜、とんがり兜です。

 かぶるとこんな感じです。

 私の孫のように、作り方を教えてあげるのもいいですよ。

 では、作ってみましょう。

 新聞紙は2面で1枚になっているものを用意してください。その新聞の長い方の辺を“長辺”、短い方の辺を“短辺”と表現します。



 3種の兜は正方形の形から作ります。
 短辺を一辺とする正方形からは(一般的な)兜と角(つの)兜ができます。ということはこの2つはそれぞれ新聞1枚で作れるということですね。
 長辺を一辺とする正方形からはとんがり兜ができます。つまり新聞紙2枚で作れます。


 短辺を一辺とする正方形の作り方です。

 角(かど)の両端の短辺と長辺を合せると、写真のように短辺の長さを長辺に移すことができます。

 重なっていない長方形のところを三角の方に折り曲げて三角の部分を開くと、短辺を一辺とする正方形になります。

 長辺を一辺とする正方形の作り方

 2面で1枚になっている新聞紙を3枚用意してください。そのうち2枚で長辺を一辺とする正方形を作ります。もう1枚は長辺の長さの比較に並べます。

 右側上の新聞を下にずらして長辺を一辺とした正方形を作ります。重なったところにノリを付けて接着します。


 これで正方形の新聞ができました。これから兜を作ります。

作り方

【(一般的な)兜】

 新聞の短辺を一辺とする正方形を用意します。

 三角に折ります。しっかり角を合せます。

 両角を直角の角に合せるように折ります。

 両方の折り下げた三角形の半分を折り上げます。

 次の写真のように折り曲げて、角(つの)を作ります。

 下の三角は2枚からできています。その上の一枚を写真のように折り上げます。

 さらに、両角を結ぶ線を折り目として折り上げます。

 下の三角を兜部分の隙間(すきま)に差し入れます。

 奥まで入れてください。
 (一般的な)兜の完成です。

【角(つの)兜】

 写真番号⑦までは【(一般的な)兜】と一緒です。その続きからです。

 次の写真の“線”は折り目です。

 折り目のように、少し斜め上に折り上げてください。

 
 左右の尖(とが)った角(かど)が角(つの)になるように、ちょっと下をハサミで切って、その下部分を折り曲げます。切れ目にノリを付けて、切れ目がきれいになるよう接着します。


 その後は、【(一般的な)兜】の作り方の写真番号⑩からと同じです。






 角(つの)兜の完成です。

 いかがですか。
 ちょっと角の部分が折れ曲がっていませんか?私の作ったものも新聞では柔らかすぎてフニャっとまがってしまいました。そこで次のように割り箸を角に入れてやるとピシッとカッコよくなります。

 最後の仕上げに、割り箸やストローのようなものを差し入れてください。


【とんがり兜】

 新聞紙の2面1枚の長辺を一辺とする正方形を用意してください。

 
 まず、三角に折ります。


 左右の角(かど)を、下の直角の角(かど)に合せるように折ります。


 左右の上側の辺を、中央線に合せるように、左右から折ります。


 写真のように、左右の下側の三角形を折り上げます。


 写真のように、折って小さな角を作ります。


 写真のように、下の2枚ある三角の上側1枚を折り上げます。


 両角を結んだ線を折り目として折り上げます。


 下の残った三角を兜部分の隙間(すきま)に入れていきます。

 奥まで入れて完成です。

再掲


 
 兜の完成です。

 作り方をまとめました。







この縮小の〔つくり方〕の写真をタップするとpdfファイルがダウンロードできます。





 読んでいただいた皆さんから、子どもたちに作ってやったり、一緒に作ったりと楽しむことができますね。
 わからないところは折紙で兜づくりの記事を参考にしてください。

兜(かぶと)づくり - 作って遊ぼう&社会に開かれた学校の応援

そこに新聞紙かチラシありませんか!ここに次のような三種の兜(かぶと)の作り方を紹介します。時間があれば作ってみませんか。〔パソコンページ〕5...

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 最後まで、読んでいただきありがとうございました。



 

ブンブンごま〔牛乳パックの底で作る〕

2022-04-11 13:07:51 | 作って遊ぼう教室
 いっぱいの牛乳パックの底です。

〔関連のホームページ〕

 我が家では牛乳パックは2日に1つ空になりドンドン溜まってきます。これを使ったおもちゃを作ってきましたが、その底はあまり使い道がありません。いつもそのことを気にかけていたところに"ブンブンごま"が頭に浮かんできました。これは良いと思って作ってみました。簡単にできると思いきや穴の空け方やバランスが難しくて苦心しましたが何とか出来上がりました。
 制作の仕方ですが、一般的にはキリや千枚どおしを使ったりと危険なところもあるので"画鋲(がびょう)"を使うと小さな穴しか空きませんが、それをボールペンの先端で広げてやると大きくなることがわかりました。そんなことを考えながらの作り方を紹介します。

 制作するブンブンごまです。

 中心部分に2つの穴を空けてそこにより紐(ひも)を通して端を結んで輪っかにします。

 準備するものです。
 材料〇牛乳パックの底〇より紐(ひも)70~100cm
 器具〇画鋲〇ボールペン〇ハサミ〇定規



 では作っていきます。

 牛乳パックの底を一つ

 大きさは一辺が70mmの正方形です。対角線は100mm程です。中心に2つの穴を空けますが、準備として定規とボールペンで2つの対角線を引きます。その交点が中央(重心)となります。1つの対角線上に中央から等距離のところに間隔10mm以下の位置に印をつけて画鋲で穴を空けます。私としては間隔4mmがベストでした。それ以上間隔を小さくすると穴がつながりそうです。そうならない最小の間隔です。つまり間隔は小さい方がいいということです。
 穴の空け方や広げ方のコツは後で写真でお見せします。
 より紐はダイソーから「たこ糸」を買ってきました。40mで110円です。これをハサミで70~100cmを切り取ります。1巻きで40本以上も作れます。

 牛乳パックの底に空けた2つの穴により紐を通します。
 より紐の通し方のコツは後で写真で示します。
 通したら両端を結んで輪っかにすると出来上がりです。
 結び方は、裁縫の絹糸を結ぶように、端を揃えてひとさし指に巻いて親指でよじって結びました。
 輪っかを両手で左右に引っ張って底板を中央付近に持ってくると遊びの準備ができました。



 それでは遊んでみましょう。

 より紐の輪っかの両端を左右の手の親指に引っかけます。もう一度その真ん中に牛乳パックの底板が来るように移動させます。このとき穴とより紐がユルユルの場合は2つの親指を合せると底板は中央に移動します。
 チョッと緩(ゆる)めてグルグル回すとより紐によりがかかります。(ねじれます。)
 それを両方から引っ張ると、ねじれが解(ほど)けるように底板が回転します。勢いよく引くと回転速度が増して、解けた後も回転の勢いて逆方向にねじれがかかります。
 止まりそうになったとき、また強く引っ張ると逆に回転を始めます。そのとき”ブ~ン”と音がします。

 次のように力を入れて左右に引く力の強弱をくり返すと

 ブンブンブンブン と繰り返して鳴ります。コツとしては引く力を“0(ゼロ)”にしないことです。ゼロにしてしまうとより紐が絡(から)んでしまうことがあります。注意してください。

 実は遊ぶときに、うまくブンブンならないときも多いです。それには2つの原因がありますので紹介します。
その一:
 2つの穴の間隔を10mm以上にした場合です。

 より紐の輪っかを強く引っ張ると底板がより紐と平行に寝てしまうことが多いです。回転させようとしても空気抵抗が大きくて速くは回せません。
 底板をより紐に垂直に立てようとすると親指一本ではなくて、他の指4本にひっかけるとよいですが、緩(ゆる)めて回転させようとしてもねじれが掛かりにくいし、引っ張って掛かったねじれを使って回転させても、その勢いでねじれを掛けることができません。

その二:
 回転軸と中央(重心)がずれている場合

 底板の2つの穴の中央がより紐の輪っかを引っ張ったときの回転軸となります。上図の3つの底板はいずれも回転軸と中央(重心)がずれています。

 この場合、先に示したように引っ張ってもスムーズに回転することはできません。回転させようとすると上下左右あちらこちらに揺れてうまく回りません。回ったとしても力の加減でポンと跳ねてしまって回りを止めてしまいます。

改善の方策
〔その一〕の場合は、より紐をハサミで切って2つの穴空けからやり直してください。
〔その二〕の場合は、例に示した極端な偏芯(へんしん、回転軸と中央(重心)のずれ)は穴あけからやり直すべきでしょうが、チョッとした偏芯は、底板の周囲をしっかり観察して重心をずらすような切り損じがないかをよく見てください。そこを切りそろえて回してみます。切って回してをくり返してブンブンに近づけていきます。逆に、切って良く回らなくなると反対方向を切り取ってください。するとよく回り始めます。


 これまでの説明を写真を使って紹介します。


















 より紐の両端を結ぶと完成です。



 チョッと簡単な穴の空け方を紹介します。

 牛乳パックの底の内側を見るとこのようになっています。2つの違う牛乳パックです。

 接着の圧力のかけ方は違っていますがどちらも基本的には同じ折り方ですね。これを見るだけで中央(重心)がわかります。2つの三角の頂点のところが中心です。

 それを目印に間隔4mmで2つの穴を空けます。三角の頂点のところは紙が何枚も重なっていて画鋲が刺さりにくいので紙が一枚のところに穴を空ける印をつけます。


 対角線を引く手間が省けます。
 画鋲で穴を空けているところです。

 小さな力で簡単に穴が空きます。

 穴は小さいのでボールペンの先を穴に刺して、穴を大きくします。



 より紐を穴に差し込みます。より紐を水で湿らせて尖らせボールぺンで押さえて差し込みます。



 もう一方も差し込みます。



 差し込んだより紐の両端を結ぶとブンブンごまの完成です。



 いかがでしたか。旨くできましたか。私としては2分程度で1つ出来上がりました。調整が必要でも1分もあればブンブンと鳴ります。
 ぜひ挑戦してみてはいかがですか。

作り方をまとめてみました。





この〔作り方の縮小図〕をタップするとpdfファイルがダウンロードできます。

 ブンブン回っているところです。



 よく回らず調整が必要です。