さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

タチツボスミレ

2020-04-26 22:28:03 | 草花

*2020年4月26日撮影

 新型コロナウィルスの感染拡大を止めるために、外出自粛をしています。
 なるべく散歩にも行かないようにしています。
 
 それでも今日は、久しぶりの良い天気なので、鶴ヶ城公園へ行ってみることにしました。
 もう咲いているかと思った八重桜はまだまだで、盛んに散っているソメイヨシノがまだ充分観賞できる状態でした。
 公園内に、人はほぼいません。天守閣や売店などは全て閉店しています。
 観光客はもちろんゼロで、地元の人と思われる、ごく少数の人影があっただけです。

 タチツボスミレが、地面に張り付くように咲いているのを見つけて、撮影しました。





*2020年4月16日撮影

 鶴ヶ城公園に行ったのは、16日(木)以来です。
 そのときに撮影したタチツボスミレです。
 




*2020年4月16日撮影

 タチツボスミレは、スミレ類の中で、スミレと並んでよく知られた花です。

 「タチツボ」という名の「タチ」は、花の茎が次第に高く立ち上がるように伸びることから名付けられたとされています。
 「ツボ」というのは狭い庭や道端などをさす言葉だそうで、咲いている場所を示しているのだとか。
 「スミレ」というのは、花の後ろに突き出た「距(きょ)」という部分が、大工道具の「墨入れ壺」に似ているというので「墨入れ」が「スミレ」になったという説が有力です。

 大工道具の「墨入れ壺」あるいは「墨壺」を見たことがあるでしょうか。
 私は子供の頃によく見ました。





*2020年4月16日撮影

 鶴ヶ城公園で見かけるタチツボスミレは、色の薄いものが多いようです。
 距の色も薄いので、よく似たオオタチツボスミレと間違えることもあります。
 ただ、オオタチツボスミレは、距の色が白くて、草丈が全体的に大きいので判別しています。





*2020年4月16日撮影

 前に鶴ヶ城公園に行った時のソメイヨシノの写真を、おまけにどうぞ。
 この日は満開でした。
 開花宣言はたぶん5日だったと思うので、ずいぶん時間をかけて咲きすすんだ感じです。
 気温が低い日が多かったせいだと思います。
 満開後も少しづつ散って、まだ咲いています。今年は桜の咲き方も特別です。

 新型コロナウィルス問題の1日も早い収束を、祈っています。


 
 

シダレザクラ

2020-04-11 22:11:45 | 樹木

*2020年4月11日撮影

 今日はよく晴れて快適な1日でした。気温は低めで、暖かくはなかったです。

 桜の花が咲き始めました。
 ソメイヨシノはまだ見頃には遠いですが、早咲きのコヒガンやシダレザクラはいい感じです。
 今日はシダレザクラをごらんください。

 シダレザクラというのはいわゆる通称で、エドヒガンの一種とされています。
 初めの写真のシダレザクラは、花の紅色が濃いので、ベニシダレと呼ばれている品種だと思われます。
 ベニシダレもエドヒガンの中の品種のひとつです。





*2020年4月11日撮影

 ベニシダレを下から仰いだ写真です。

 枝垂れ桜とか枝垂れ柳とか、枝がしだれる樹木というのは、どういうわけでそうなるのでしょうか。
 普通植物は重力に逆らって上に伸びます。枝も上に向かって伸びていきます。
 そのためには、枝を支える「あて材」というものが形成されて、枝を支えるのだそうです。
 その「あて材」の形成よりも、枝の伸びるのが速すぎると枝を支えることができず、下に垂れるのだとか。
 ごく大雑把にいうと、そういうことらしいのです。





*2020年4月11日撮影

 しだれた花の下の方の風情です。少しさびしい写真かも。
 このサクラは花の色が白いので、ベニシダレではないと思います。
 エドヒガンのなかのイトザクラという品種ではないかと思います。
 実はシダレザクラというのは大半がこのイトザクラなのだそうです。





*2020年4月11日撮影

 少しごちゃごちゃした写真ですが、手前に写っているのは白いイトザクラの花で、奥に見えているのは色の濃いベニシダレのようです。
 色違いに並べて植えてあるのですね。

 桜もそうですが、柳なども含めて、しだれる樹木というのは結実して繁殖することができないそうです。
 人為的に接木などで増やしたもの、いわばクローン植物であるようです。
 ソメイヨシノがクローン植物であることは知られていますが、シダレザクラというのもそのようです。





*2020年4月10日撮影

 このシダレザクラは少し紅色がかった花ですが、ベニシダレほど濃くはないので、やはりイトザクラではないかと思います。
 同じイトザクラでも、環境や個体によって花の色などはかなり幅があるようです。





*2020年4月10日撮影

 上の写真と同じイトザクラを、樹形がわかる程度に離れて撮影しました。

 新型コロナウィルスに感染しないよう、あまり人に会わず、外出しないように心がけています。
 散歩は気晴らしになるので出かけますが、なるべく人通りのないところを歩くことにしました。
 
 皆様も無事にこの危機を乗り越えられますように。

ヒメオドリコソウ(白花)

2020-04-09 21:31:02 | 草花

*2020年4月9日撮影

 暖かい日があったと思えば翌日は雪がちらついたり、気温の上下が激しい毎日です。
 今日はそれなりに晴れましたが、気温は上がらず、寒い1日でした。
 咲き始めた桜(ソメイヨシノ)も、見頃を迎えるのは少し先のようです。

 野辺には、春を知らせるヒメオドリコソウがいっぱい咲いています。
 その中に、白い花のヒメオドリコソウがあるのを発見しました。
 よく探すと、あちらこちらにあるようです。ただ、全体の中ではごくごく少数です。
 シロバナヒメオドリコソウという名で呼ばれることもあるようですが、ヒメオドリコソウの品種のひとつだそうです。





*2020年4月9日撮影

 普通のヒメオドリコソウよりは、ひっそり静かというか、楚々とした風情に見えます。
 こういうのを探すのも、春の野辺の楽しみのひとつです。





*2020年4月9日撮影

 緊急事態宣言も出されて、新型コロナウィルス問題は新たな段階に入ったようです。
 誰も思い至らなかったような猛威をふるう、新型のウィルス。
 1日も早く安心できる日が来ることを願いつつ、「手を洗う」などのささやかながら出来ることに励みたいと思います。





*2020年4月9日撮影

 さて、これが普通のヒメオドリコソウの群生です。
 花はピンクで、葉も上にいくほど赤みが強くなります。
 こうしてたくさん咲いていると、春にふさわしく、ぱっと華やかで、明るい印象を受けます。

 野の花たちに励まされながら、元気に過ごしたいものです。

 
 

オスグロハバチ

2020-04-03 21:43:01 | 昆虫

*2020年4月3日撮影

 4月になりました。
 数日雨模様の寒い日が続きましたが、今日はからりと晴れて、暖かい春の日差しがやってきました。 
 4月ともなれば、まちがいなくもう春だと思います。

 世界中を混乱に落し込んでいる新型コロナウィルスは心配ですが、なるべく人と出会うことのないように注意しながら、散歩に出かけます。

 日当たりの良い場所に、小さなハチやアブが飛び回るようになりました。
 写真はオスグロハバチという、体長1cmに満たない、ごく小さなハチです。





*2020年4月3日撮影

 オスグロハバチというのはオスの体が黒いからという、当たり前の理由です。
 ハバチという名がつく蜂の一種は、蜂の中でも原始的な種類とみなされています。
 胸と腹部が普通の蜂のようにくびれていないことなどが理由です。
 ハバチと言う名は、植物の葉の上に多く発見されることによります。
 それだけ、植物に依存した生活をしているとみなされています。食べ物も植物性であることが多いようです。

 さて、この写真の下の方に、胴体が赤い雌のオスグロハバチが写っています。
 雄は雌の方に向かっているようです。





*2020年4月3日撮影

 雄のオスグロハバチが、雌のもとに到着しました。
 これから交尾に移るのでしょうか。





*2020年4月3日撮影

 どうやら無事、交尾が成功したようです。
 めでたしめでたし。

 せっかく春が来たのに、地味な蜂の写真ですみませんでした。