さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

アカボシゴマダラ(蝶)

2021-10-28 22:33:37 | 昆虫

*2021年10月28日撮影

 今日は晴れるものと期待していたら、曇り時々雨で、晴れた時間はほんのわずかでした。

 今日は珍しい蝶を見ました。
 写真のアカボシゴマダラです。
 アカボシゴマダラという蝶は、本来奄美諸島のみに分布するとされている蝶です。
 それが近年関東を中心に分布を拡大しているようなのです。





*2021年10月21日撮影

 これは在来のアカボシゴマダラではなくて、中国から持ち込まれた外来種のアカボシゴマダラなのです。
 外来種の例に漏れずこれも繁殖力が強いため、しだいに分布が拡大されています。
 ここ、福島県の会津でも発見しました、という報告です。

 奄美の在来種は生息環境の減少などにより、個体数を減らしているとのこと。
 在来種を守るために、外来種の拡大をとめる手立てはあるのか?
 難題です。

 

マコモ

2021-10-24 22:58:42 | 草花

*2021年10月22日撮影

 まだ10月なのに冬が来たかのような寒い日が続きます。
 それでも日中は陽がさせば爽やかな秋晴れになるのですが、なかなか良い天気に恵まれません。

 2日ほど前に近所の小さな川で発見した、大きな草。
 ヨシなどよりはるかに大きな葉が目立っています。
 これはガマではないかと思って見ていたのですが、ガマの穂ではなく、細長い形の大きな穂がついています。
 
 帰宅して調べたところ、これはマコモだと分かりました。





*2021年10月22日撮影

 マコモは1億年の昔から地球上の至る所に生えていたイネ科の植物とされています。
 北アメリカではマコモの一種の実を「ワイルドライス」と呼んで、食用にしているとか。
 日本でも肥大した若い茎を「マコモタケ」と呼んで、食用にします。
 お隣の山形県にいくと、あちらこちらで「マコモタケ」が販売されています。
 「マコモタケ」はマコモに「黒穂菌」という菌が寄生した結果、茎が肥大化するのだそうです。
 黒穂菌が寄生しやすくて、大型の品種のマコモが「マコモタケ」の生産用に栽培されているようです。





*2021年10月22日撮影

 マコモの穂です。
 もう花は終わってしまって、枯れている状態です。
 花は8月、9月ごろに咲くようです。
 穂の先端部に雌花、根元のほうに雄花が咲きます。根元の方の雄花は赤紫色の房状について、なかなかきれいな花のようです。
 来年は、花の姿を撮影したいものです。





*2021年10月21日撮影

 この川は、いつも散歩する湯川の支流ですが、水田用の水路の役割も持っています。
 昨年とその前の年とで、川底をさらう大掛かりな工事が行われました。水害の予防のためと思います。
 その工事で、川に生えていた木や草はすべて取り除かれたので、植生が変わった可能性があります。
 もとからここにマコモが生えていたのかどうか、記憶は曖昧ですが、工事後に新たに生えてきた可能性もあります。

オオヨコバイ

2021-10-18 21:49:42 | 昆虫

*2021年10月18日撮影

 もう10月後半、高い山には雪が降ったと冬の便りが聞こえてくるようになりました。
 気温も急に寒くなって、そろそろ冬支度を考える時期のようです。

 秋晴れの良い天気に恵まれた今日ですが、寒い1日でした。
 川沿いのクズの茂みにオオヨコバイがたくさんいました。
 写真のオオヨコバイは、右側の色の薄くて大きいほうが雌で、左の色が濃くて小さい方が雄だと思います。
 雄が雌の方にせまっている図だと思っています。





*2021年10月18日撮影

 これは交尾中でしょうか。
 上になっているのが雌で、下にいるのが雄のようです。
 まだ、求愛中なのでしょうか。

 オオヨコバイは体長1cm以下の小さな昆虫です。
 それでも他のヨコバイ類よりは大きいので、オオヨコバイと呼ばれます。





*2021年10月15日撮影

 セイタカアワダチソウに群がっていたオオヨコバイです。
 下側の2頭は、上が雌で下が雄のようです。オオヨコバイの雄は、雌の下側から近づいて体を震わせて求愛するのだそうです。
 下側のペアと離れて上の方にいる1頭は雌だと思いますが、おしりに丸い水滴をつけています。
 オオヨコバイは植物の汁を吸って生きていますが、排泄物もこんなに美しい水滴になるのでしょうか。
 よくよく見るとこの雌の影にも雄が隠れているように見えます。

 ヨコバイという名は「横這」と書き、人が近付いたりすると、すっと横に動いて葉の裏や茎の裏に隠れることから名付けられたとされています。
 この「横に這う」動きはじつにすばやくて、しっかり見ていないとぱっと消えたと思わされます。





*2021年10月15日撮影

 上にいる雌のオオヨコバイは、やはり透明な水滴を排泄しているように見えます。
 見た目も美しいオオヨコバイですが、排泄物(?)も美しいということにしておきたいと思います。
 下にいる雄は求愛中。

 オオヨコバイは、カメムシ目ヨコバイ科に属していて、大きな分類ではカメムシの仲間ですが、一番近い仲間はセミです。
 体の大きさは随分違いますが、姿形はなんとなく似ているように見えます。