さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ハラアカヤドリハキリバチ

2018-07-31 22:21:41 | 昆虫

*2018年7月31日撮影

 今日は37℃越えという異常な暑さでした。
 この夏どころか、私の人生で最高の暑さ体験だったと思います。
 昔マレーシアのペナン島に行ったときよりも、はるかに暑い1日でした。

 朝のうち出かけたのですが、暑くて早々に帰ってくるはめになりました。
 会津の鶴ヶ城公園の中に、私が勝手にイヌゴシュユ、通称ビービーツリーだと思っている木があります。
 そこに群がっている蜂たちの中で、赤くて目立つハラアカヤドリハキリバチの写真をごらんください。





*2018年7月31日撮影

 ハキリバチというのは、植物の葉を切り取って巣材にする蜂たちをさします。
 ところがこのハラアカヤドリハキリバチは、オオハキリバチというハキリバチの巣に侵入して食物を奪い、既存の卵を嚙み潰したり捨てたりして、自分の卵を産みます。
 「ヤドリハキリバチ」と言われるゆえんです。
 許しがたい行為によって繁殖しているハラアカヤドリハキリバチですが、見た目は赤い腹部が目立つ美しい蜂です。

 ハラアカヤドリハキリバチが蜜を吸っている花は、イヌゴシュユの雌花だと思います。





*2018年7月26日撮影

 さて、少し前のイヌゴシュユと思われる木の花にとまっているハラアカヤドリハキリバチです。
 問題はこの花です。これはどう見ても雄花です。
 つまり、少し前までは雄花が咲いていて、今は雌花が咲こうとしているというわけです。
 何が問題かというと、イヌゴシュユという木は雌雄異株とされているのです。
 しかしこの、私が知っているイヌゴシュユの木はあきらかに雌雄同株です。
 これはじつはイヌゴシュユではないのか、あるいはイヌゴシュユにも雌雄同株の木が存在するのか。
 異常な暑さの中で、悩みはつきません。

ヒルガオ

2018-07-29 22:19:47 | 草花

*2018年7月29日撮影

 台風も去って猛暑が戻りました。
 朝のうち、まだ少し雨が残っているようなときに、散歩です。

 ヒルガオがあちらこちらに咲いています。
 アサガオやユウガオと違って、野生種です。
 誰も庭に育てようとは思わないということで、雑草として嫌われてもいます。





*2018年7月28日撮影

 薄いピンク色の花はなかなか清楚な印象があります。
 ただ、つる性の茎は何にでもからみつき這い広がるので、嫌われるもとになっています。





*2018年7月27日撮影

 ヒルガオには、よく似たコヒルガオと、帰化植物のセイヨウヒルガオがあると言われます。
 しかし、私はコヒルガオにもセイヨウヒルガオにも出会ったことがありません。
 見ていながらそれと分からないでいる可能性は大いにありますが、まあとりあえず日頃目にするのはヒルガオなのだと思っています。





*2018年7月26日撮影

 ヒルガオの花はいつも他の植物に絡みついているので、ヒルガオの花を撮影しようとすると、他の植物の茎や葉や花が必然的に映り込みます。
 その取り合わせがきれいに見えるかどうかというのは、なかなか難しいものです。
 この写真は、ヒメジョオンとの取り合わせですが、けっこういい雰囲気ではないかと思っています。

 

 

ヤマトシジミ(蝶)

2018-07-28 22:45:13 | 昆虫

*2018年7月28日撮影

 台風12号がやってきて、昨日今日は猛暑から解放されています。
 西日本の豪雨被害の地域にまたも激しい風雨が襲うというのを聞いて、胸が痛みます。
 どうか無事に過ごせますように。

 こちらは、曇り、時々雨、時々晴れと言った具合の天気でした。
 鶴ヶ城公園では、ヤマトシジミという蝶を撮影できました。
 シジミチョウというのは、形や大きさががシジミ貝のような蝶を言います。
 たくさんの種類があるのですが、鶴ヶ城公園で今の時期によく見るのは、美しいベニシジミとツバメシジミです。
 例年たくさん見るルリシジミは今の所あまり見ません。





*2018年7月26日撮影

 ヤマトシジミは黒い点々模様がくっきりはっきりしているのが特徴です。
 この写真の個体は、色合いが少し褐色を帯びているので、雌ではないかと思います。





*2018年7月3日撮影

 これは表側(背側)から撮った写真。
 美しい紫青色をしているので、雄のようです。雌の場合はもっと暗い色をしています。
 
 ヤマトシジミの幼虫はカタバミを食草とするのだそうです。
 したがってカタバミの生えているところには、ヤマトシジミが生息する可能性があるのだとか。
 都市部とか山地とかを問わず、カタバミが生えているかどうかなのだというのは、なんとなくほっとする話に聞こえます。
 カタバミは今の所どこにでもあると思うので。

スイレン

2018-07-23 22:14:35 | 草花

*2018年7月23日撮影

 連日の猛暑です。昼頃には35℃を超えるのが当たり前になっています。
 あまりに暑いので、散歩に出るのも控えていました。
 今日は久しぶりに会津の鶴ヶ城公園へ。暑いので日陰をたどるようにして、休み休み、恐る恐るの散歩です。

 お堀にスイレンが花盛りです。
 今日はスイレンの花を撮って来ました。





*2018年7月23日撮影

 スイレンは白い花が一般的ですが、黄色や赤などいろいろな色の花があります。
 鶴ヶ城のお堀ではほとんど白い花なのですが、この写真の右端の花はピンク系の色に見えます。





*2018年7月17日撮影

 光の具合で水の色がいろいろに変化します。
 ちょっと暗い水面に白いスイレンの花が映えるのでは、と思って撮影した写真。
 思惑通りの絵になったでしょうか。





*2018年6月30日撮影

 これは少し前の写真ですが、水の色がめったに見ない青い色をしているので撮影しました。
 スイレンの花も葉も、とてもいい感じに輝いています。
 なかなか出会えない風景に出会える幸運は、散歩をやめられない理由のひとつです。
 
 

ミヤマアカネ

2018-07-17 22:46:05 | 昆虫

*2018年7月17日撮影

 今日も雲の多い天気でしたが、気温の方は36℃だったとか。
 なんともやりきれない暑さです。

 草むらに赤とんぼの姿を見かけます。
 この写真の赤とんぼはミヤマアカネです。
 翅の先端近くに帯状の褐色の模様があることが、ミヤマアカネの特徴です。
 こういう翅の模様がある赤とんぼは、ミヤマアカネだけです。
 ミヤマアカネはヨーロッパからユーラシア大陸にかけて分布しているそうです。
 日本がミヤマアカネの分布の東限であり、南限なのだそうです。





*2018年7月16日撮影

 元気に飛び回るのではなく、草むらにひっそりとたたずんでいるミヤマアカネです。
 これはまだ成長途中の未熟な個体。
 秋になる頃には見事に美しい真っ赤な姿に変身します。
 赤とんぼの代表といっても良いくらい美しいミヤマアカネのまだ若い姿です。





*2018年7月16日撮影

 真っ赤なミヤマアカネは、このブログで2013年の8月にご紹介しました。
 これからも良い写真が撮れたら取り上げたいと思います。

 美しいミヤマアカネも、近頃は国内の個体数が激減しているのだとか。
 おもに田んぼの減少が原因していると推測されています。





*2018年7月16日撮影

 会津の鶴ヶ城公園近辺ではまだたくさんのミヤマアカネが見られるのを幸運と思います。
 しかし、以前いたはずのトンボや蝶が見られなくなって来ていることも考えなくてはなりません。
 
 在来の植物や虫や鳥や魚たちが生き延びられる手立てを、切に願っております。