さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

コマユミ

2018-10-28 22:27:45 | 樹木

*2018年10月28日撮影

 今日も秋晴れの良い天気で、暖かい1日でした。

 コマユミの実を発見。

 コマユミはニシキギの同類で、よく似ています。
 ニシキギは枝に板状の翼が生えますが、この翼の生えないものをコマユミと呼ぶのだそうです。
 枝に翼が生えるといっても、見たことのない人にはイメージしづらいかも。
 見ればすぐに納得できます。ただ、不思議なものだという思いは残りますが。

 コマユミの実もニシキギと同じ形をしています。
 皮が弾けて中の赤い実が出てくるところが、独特で面白いと思います。





*2018年10月16日撮影

 コマユミの美しい紅葉です。
 ニシキギと同じく、葉が独特の鮮やかな赤やピンクに染まります。
 あまり大きくはならない落葉低木で、ニシキギ同様庭木として好まれています。
 

キンエノコロ

2018-10-21 23:10:32 | 草花

*2018年10月21日撮影

 今日は文句なしの秋晴れでした。

 エノコログサが陽の光で金色に輝いています。
 これはキンエノコロという、エノコログサとは別の種類ということのようです。
 エノコログサが秋になって枯れ始めたのかと思っていましたが違いました。





*2018年9月19日撮影

 この写真の真ん中辺にある大きめの白いエノコログサは、アキノエノコログサのようです。
 それこそ、秋になって枯れ始めて白いのではないかと思います。
 取り囲むようにキンエノコロが生えています。
 よく見ると普通のエノコログサもあります。
 エノコロ3種混在の写真です。





*2018年7月27日撮影

 これはすごい猛暑だった7月の写真です。
 やっぱりキンエノコロはもともと金色に輝いていたことが分かります。

 エノコログサのエノコロは「犬ころ」のことで、穂を犬の尻尾に見たてての命名です。
 一方で「猫じゃらし」とも呼ばれるのは、猫が好んでじゃれつくことによります。
 今日はエノコログサの仲間の、キンエノコロでした。

クコ

2018-10-15 22:32:55 | 樹木

*2018年10月15日撮影

 今日は曇り空でしたが、昼過ぎからは少し晴れ間ものぞきました。

 今日の写真は、河原で出会ったクコの花です。
 クコは中華料理の材料としておなじみの「枸杞」です。
 赤い実を干したものがよく売られています。






*2018年10月15日撮影

 クコは、川の土手など人里近くの明るい草地に自生する落葉低木です。
 低木といっても、今日出会ったクコなどは蔓ではないかと思うほど地面に近く枝をのばしていました。
 赤い実はまだついていませんでしたが、クコの実は果実酒などにも利用します。





*2018年10月15日撮影

 クコというと中華料理を思い浮かべるせいで、中国原産で渡来したのかと思えば、そうではないようです。
 もともと東アジアに広く分布していたようで、日本にも古くから自生していたようです。

 ジャガイモやトマトなどと同じくナス科に属する植物です。
 ナス科の仲間は草もあれば木もあるという幅の広い種属で、野菜など有用な植物が多いことも特徴です。

 クコの赤い実はまたいつかご紹介します。

ムラサキナギナタタケ

2018-10-13 23:32:33 | 

*2018年10月13日撮影

 爽やかな秋晴れの1日でした。

 松の根元に妙なキノコを発見。
 ムラサキナギナタタケというそうです。
 普通のキノコの姿をしたキノコは区別が難しいのですが、こういうものは名前を調べやすいものです。





*2018年10月13日撮影

 こういう、もやしの親分のような姿をしたキノコはソウメンタケなどと呼ばれます。
 また、ヤリタケとかナギナタタケとかという名前もあります。
 姿形による命名です。
 みな色が違うので区別できるようです。





*2018年10月9日撮影

 このムラサキナギナタタケは、じつは分類上の位置が不明とされているキノコなのだそうです。
 したがって、他のナギナタタケやヤリタケやソウメンタケとは、立ち位置が違っているようです。
 見た目はみな似たようなものなのですが。





*2018年10月9日撮影

 怪しい姿のキノコですが、食べられるようです。
 くせのない風味で、数本を束ねて海苔で巻いて天ぷらにしたり、そのまま味噌汁や吸い物に入れて楽しめるのだとか。
 いつかは試して見たいものです。

シマハナアブ

2018-10-10 22:36:04 | 昆虫

*2018年10月10日撮影

 今日も良く晴れて爽やかな1日でした。夕方からは曇ってきて、明日は雨かも。

 水辺にミゾソバが満開です。
 美しいピンクの花には、ハチやアブや小型の蝶たちが群がっています。
 そんな虫たちの中から、シマハナアブをごらんいただきます。





*2018年10月4日撮影

 シマハナアブはナミハナアブにもちょっと似ているのですが、腹部の縞模様がきわめて明瞭なことが特徴です。
 腹部の上の方の1本目の縞と2本目の縞の間に、1対の黄褐色の三角班があります。
 この三角班の色は基本的には黄褐色ですが、この写真の個体のように白っぽいものもいます。
 胸部背中には、ぼやっとした黄白色の2本の帯があります。





*2018年10月4日撮影

 シマハナアブは花粉を脚や胸につけて運ぶ媒介者として優れた能力を発揮します。
 そのため果樹栽培などに利用しようとする動きもあったそうなのですが、あまりうまくいかなかったようです。
 シマハナアブが活発に活動する時期と、人が望む果樹の受粉時期とのずれなど、いろいろな齟齬があるようです。
 自然の生き物を利用しようとするのは、思いの外難しいようです。





*2018年10月4日撮影

 シマハナアブの成虫は美しい外観をしていますが、幼虫はいわゆるウジムシです。
 汚水の中で腐敗物を食べて育つ、オナガウジと呼ばれる虫がシマハナアブの幼虫です。
 汚水の中で腐敗物を食べてくれる存在は、じつはとてもありがたい存在なのですが、感情的には嫌ってしまうのはやむをえません。

 春から秋まで長い期間見ることのできるシマハナアブですが、秋になって特に増えてきたように思います。