定年後の暮らし春秋 ~ 菜園だより ~

現役時代の週末菜園から、定年後の野菜づくりへ。
自由な生活を謳歌する昭和15年生まれの日々。

南無阿弥絶佛?

2009-09-30 00:51:05 | Weblog
東濃地方の御嵩町は、かって中山道が通った土地であるが、戦後、道路改修工事中にキリシタン遺跡が多く発見され、今では,隠れキリシタンの住んだところとして知れていて、マリア像が立てられている。
写真の仏塔には、「南無阿弥陀仏」ではなく、よく見ると、「南無阿弥絶仏」と刻まれている。
かっての謡坂村に立っているのだが、今は廃寺になり存在しない「幸福寺」というお寺の跡地に釈迦堂が建てられ、その釈迦堂も現在では存在しないが、このあたりには、古い墓碑や石像物が多く残されているそうである。
その中にこの仏塔があるのだが、「阿弥陀仏」ではなくて、「阿弥絶仏」とあるのは、廃寺のときの、「仏サマを絶つ」という意味ではなく、迫害時代初期のキリシタンの書物に、「イエス・キリスト」のことをしばしば「ゼス・キリスト」と書かれていて、この「ゼス」を「絶」と表記したのではないかという研究者がいるという。
仏塔に見せかけたキリシタンの十字架というわけである。

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
リンクのお願い (亀子)
2011-07-22 10:13:46
始めまして。鎌倉でお散歩をしながらキリシタン文化を考えている亀子と申します。御嵩町の謡坂の、この塔にとても興味があります。お写真が素晴らしくて、参考リンクをお願いしたいのですが、いかがでしょうか。
もし、不都合がございましたらすぐにも対処致します。
よろしくお願いいたします。
http://homepage.mac.com/kamekokishi/himoji.html
鎌倉、まぼろしの風景

コメントを投稿