定年後の暮らし春秋 ~ 菜園だより ~

現役時代の週末菜園から、定年後の野菜づくりへ。
自由な生活を謳歌する昭和15年生まれの日々。

ふきのとう

2012-03-30 23:29:23 | Weblog


菜園の竹林前の広場に、ふきのとうが出ていたが、気づかないあいだに、伸びて花も咲いてしまっていた。
竹やぶを伐採して、光が入るように空き地にしてあるのだが、陽当たりがいいので、早春になるとふきのとうが出て来る場所である。
ふきのとうの周りには、ふきの葉も竹の枯れ葉の間から伸びて、大きくてもせいぜい直径15センチほどの葉の大きさになる。
食用に栽培されるふきは、もっと葉が大きくて、茎も太いが、ここに生えて来るふきは小型である。
東濃地方では、これを佃煮にして食べる習慣がある。
きゃらぶきと言われている。
菜園の周りには、もうすこしすると、堤防の斜面にイタドリが芽を出す。
イタドリも山菜になるが、スカンポとも言われているが、別の植物をスカンポという地方もある。
出始めたばかりのイタドリの芽も天ぷらなどにして食べられるそうだが、食べたことはない。
今日、畑の雑草を取っていたら、ツクシの群生を見つけた。
このところの暖かさで、田んぼや野原で、ツクシを探している人たちが増えている。
桜は、蕾が膨らみ初めているから、2、3日のうちには、開花が始るだろう。

地蔵山の桜

2012-03-27 23:40:51 | Weblog


団地内にある地蔵山という名前が付けられた小山の桜、今年はまだまだ蕾が堅い。
去年、この小山の麓にある小さな公園の桜並木の下で、同じ団地に居住するOB4人で花見をした。
この団地、メイン通りや環状道路には、街路樹として桜が植えられ、毎年、4月の初旬になると、満開の桜吹雪が圧巻である。
桜並木は、メイン道路沿いに延々と続き、開発されて30年も経つと、街路樹としての桜も、堂々とした桜を咲かせるようになった。
住宅団地なので、そぞろ歩いている人も少なく、見事な桜並木なのに、もったいないくらいである。
この団地に住むようになって20年以上経つが、年々桜の花が豪華になってくる。
各地の桜の名所なら、桜祭りが開催され、夜桜に夜店で賑わうが、ここの桜並木は、静かに花の命を全うしている。

自生えのカモミール

2012-03-24 23:13:10 | Weblog


種が飛び散って広い範囲に自生えしているジャーマンカモミールである。
細かくて小さな芽は、冬の間もあちこちから出ていたが、3月に入ると、どんどん大きくなってくる。
五月になれば、小さな白い花が無数に咲く。
海藻のような柔らかい葉がこんもりと広がり、つぎつぎに茎から茎を伸ばして、花を付ける。
一本の茎に咲く花が多いので、花を摘むときは、茎の下の方からしごくようにすると、掌に花が残る。
こうして摘んだ花をそのまま生でハーブティーにして飲んだり、乾燥させてからティーにして飲んだりする。
たくさん摘んだときは、乾燥させてから布に包んで、風呂に入れるとリンゴの匂いがする。
キャベツなどの横に生えていると病害虫が付かないと言われている。
コンパニオンプランツとか共生植物とか言われて、近くに植わっていると互いにいい影響を与え合うという。

残滓を燃やす

2012-03-22 23:19:20 | Weblog
 

昨年の秋に収穫したサツマイモの蔓を畑に積んでおいたのだが、広げて置かずにひとまとめにして積んだので、乾いているのは、表面だけで、下の方は先日の雨でびたびたに濡れていた。
乾燥した日だったので、広げて半日乾かしていたら、燃えた。
柿の木の剪定した枝や、落ち葉なども一緒に燃やした。
かきとった雑草の残滓も燃やしてしまうと、種が落ちずに翌年の雑草の芽が少なくなるので、焼却処分が一番いい。
大豆の枯れた残滓も、一冬、畑に放置しておくと、枯れた枝や葉が畑の土に混じる。
これは、大きいのは集めて燃やすが、土に落ちた枝や葉はそのまま春に耕耘機ですきこんでしまうと、土にいいようである。
もともと大豆は、空気中から窒素を吸収する性質があるから、植えておくと土の栄養が増すと言われているから、根に出来た小さな塊を土に入れたほうがいいのかもしれない。

ジャガイモ植え付け

2012-03-20 22:37:05 | Weblog


ようやくジャガイモの種芋の植え付けを終えた。
種芋を買ったが、寒かったり、雨が降ったりして、いつもなら3月の初旬に種芋を植え付けるのが遅れて、今日になってしまった。
今朝も朝は、氷が張っていたのだが、10時ごろには10度を超えてきた。
北風が強くて、午前中は寒かったが、午後にはかぜの冷たさもなくなり、耕耘機で、耕していると着ているものを少しずつぬいでいかなければならなかった。
今日植え付けたのは、「キタアカリ」と「メークイン」だったが、「男爵」を買い忘れていたので、次回にはもう一カ所ジャガイモ畑を作らないと。


タンポポ

2012-03-19 23:27:17 | Weblog
 

3月の下旬に入ったというのに、まだ東濃地方でも氷が張る。
昼間は、10度を超すようになったが、早朝はまだ真冬である。
それでも、春の知らせのタンポポが咲き始めている。
畑もようやく草花が彩りはじめ、あちこちの週末菜園や市民農園、あるいは日参しているリタイヤ後の野菜づくりなど、畑に人影を見るようになった。
戸外にいても寒くない季節になると、植物たちの活動が活発になるので、それに連れて、人間も動き回らないといけなくなる。
今日、ようやく、エンドウを植えたところ3カ所に支柱を立てた。
去年、年末に竹林の細い竹を伐採して、傍らに積んでおいたのをエンドウの支柱に使ったが、エンドウの収穫が終わり、片付けたときに、支柱を空いた場所に放置しておいた。
それが1年経っても、まだ十分使えるので、今回、竹林に積んでおいた竹を使わなくても、畑に放置した竹で間に合った。
3年ぐらい使うと、竹も弾力性がなくなり、完全に枯れて簡単に折れるようになる。
そうなった竹は、畑の隅でたき火して燃やす。
竹を燃やして出来る炭は、畑に入れると、土が元気になる。
完全に灰になってしまったものよりも、固形の残る、炭の状態のほうがいいようだ。
去年、竹の炭を大量に放り込んだところで、ゴーヤを作ったが、意外にたくさん収穫できた。

1年前の畑の溝

2012-03-18 00:38:56 | Weblog


今年はまだ確認したいないが、写真は、1年前の畑の溝で孵化したオタマジャクシである。
このときは、ふわふわした蛙の卵の入ったものが3つあった。
ほぼ同じ日に孵化したとみえて、溝のなかのあちこちに孵化したばかりのオタマジャクシが広がっていた。
だいぶ前だが、可児市の花フェスタ公園の温室の外にある池の中に、何百、何千という数の孵化したばかりのオタマジャクシがうじゃうじゃといたのを見たことがある。
菜園の畑の溝にいた写真のオタマジャクシ、仮に無事に手を出し足を出して蛙に成長しても、崖の上の樹木に巣を作っているカラスに食べられてしまって成長するのは、ほんの数匹になってしまう。
あるいは、蛙になる前に、溝の水が枯れてしまい、日干しになって死んでしまう。
卵を産んだ親の蛙は、雨が降って水が溜まっていただけだということが分からないのだろうか。

「豊田新線」

2012-03-16 23:49:41 | Weblog


名古屋の地下鉄鶴舞線から延長して豊田まで開通した当時は、たしか豊田新線と言っていたが、今は名鉄豊田線という。
向こうに見える電車は、特徴のある赤い電車の名鉄ではなく、シルバー色の結構長い電車である。
名古屋の地下鉄に乗り込むので、さすがに赤い電車では、ということなのか。
愛知環状鉄道は、岡崎駅で東海道線と連絡していて、高蔵寺駅との間を結んでいる。
愛知環状鉄道の梅坪豊田駅のプラットホームは高架になっていて、同じように高架になった名鉄豊田線を望むことができる。
愛知環状鉄道のプラットホームで電車を待っていると、前方の高架の上を何本も電車が走って行くのが見える。
昨日、ウオーキングで、この近くにある平芝公園に行くと、寒さで遅れていた梅が、満開になっていた。
梅園としてあまり知られていないが、知る人ぞ知るで、結構大勢の梅の花見客が訪れていた。
新豊田駅から歩いたのだが、看板もまったくなく、尋ね歩く途中、4人もの市民に道を聞いた、みなさん丁寧に教えてくれた。
最後に聞いた人は、「みんな迷っている」と言っていたが、たしかにわかりにくい場所である。
折角の見事な梅園なのに。

ペットボトルのエンドウ

2012-03-14 23:38:09 | Weblog


寒い日や雨の日が続いていて、畑に出かけて春野菜の種を蒔いたり、ジャガイモの種芋を植えたりするのが遅れている。
自宅のサンルームに置いてあるペットボトルに土を入れたものに1週間ほど前に、自家採種のエンドウの種を蒔いておいたところ、2、3日前から芽が出始めた。
サンルームではなくて、自宅の庭にあるビニールの温室にもポットに大豆や黒豆、ブロッコリー、キュウリを播いてあるのだが、こちらはまだ芽を出していない。
このところ、3月の中旬だというのに、朝、氷が張っているから、早朝は冷え込んでいて、植物の種は発芽できないのだろう。
数日前に、畑に出かけた時に、水たまりに蛙が卵を産んでいるかどうか見て回ったが、生んでいなかった。
例年になく寒いので、蛙も土の中でじっとしているようだ。
明日は、ようやく暖かくなりそうなので、ジャガイモ畑を耕耘機で耕しに行こうと思っている。

被災地支援バザー

2012-03-12 23:40:23 | Weblog
  

大震災と大津波、それに加えて原発事故という空前の大災害から1年、私の住む団地で、被災地支援バザーが取組まれた。
1万人近い住民が住んでいるので、様々なグループの社会活動が盛んな団地である。
団地の真ん中にある公民館を拠点に活動するいろんなグループが、東北の被災地を支援しようという一点で結集し、家庭にある物品を持ち寄り、バザーを開催した。
大地震の発生した時刻に、準備スタッフ全員で黙祷をささげ、バザー活動を開始したが、会場のドアが開く前からドアの間には大勢の住民が集まり、開場を待った。
朝10時から午後2時までの予定だったが、午後1時ごろには、持ち寄った物品はほとんど売れてしまい、撤収作業が始ってしまった。
わずか3時間ほどのバザーで、およそ70万円が集まったという。
この収益はすべて、岩手県大槌町に送られる。
バザーの支援先が大槌町になったのは、可児市が職員をここに災害派遣をしていたり、可児市社会福祉協議会が災害ボランチ隊を大槌町に派遣したことなどからつながりが出来ていたからだという。

キンクロハジロ

2012-03-08 23:41:44 | Weblog


畑からの帰りに、土岐川の川面を見たら、見かけないカモが3羽泳いでいた。
胸のあたりは真っ白で、頭から背中、尾羽にかけて真っ黒である。
このあたりにやってくるカモは、茶色なのだが、今年は1か月ほど前にも、この白黒のカモを見た。
調べてみると、どうやら「キンクロハジロ(金黒羽白)」というカモ科ハジロ属のカモらしい。
シベリアや北欧で繁殖して、冬になると中近東やインド、中国などに南下して越冬するという。
日本にも九州以外の各地に越冬のために飛来するというから、気づかなかっただけなのかもしれない。


伸びてきた玉ねぎ

2012-03-07 22:52:17 | Weblog


春先にしては強い雨がようやく止んだので、まだ残っているダイコン、ハクサイ、ホウレンソウを収穫しに畑にでかけた。
石仏の周りの雑草を刈り取り、崖の中程に植えてあるヤブツバキの花を、小さな茶碗に生けた。
ピンク色の花が遠くからでも目立つ。
暖かい雨で、エンドウ、ソラマメ、ニンニクなどは勢いを付けそうだ。
畑のあちこちに伸びだしているハーブのカモミールも青々としている。
ハクサイやダイコンから出てくるはずの菜の花がまだ出て来ていない。
今年は、いまだに気温が低いからなのだろう。



ニホンアカガエルの孵化

2012-03-05 22:42:12 | Weblog
 

5、6年前まで狭いながらも米を作っていた田んぼだったが、清水が流れる渓流の上部の竹林や丘が切り崩されて造成され、そこにパチンコ屋が作られてしまった。
おかげで竹林や雑木の丘から崖下にほうに流れていた渓流の清水が、赤茶けた水に変色してしまった。
きれいな清水の流れる渓流に棲むという沢ガニもいたのに、茶色に変色してしまった渓流の水を見て、おそらく鉄分のアクだろうが、そのアクがなくなるまで米づくりをやめた。
米づくりのかわりに畑にして、これまでにサトイモとスイカやエンドウやニンジン、カボチャなどを交互に作っているのだが、田んぼの端を流れてコンクリートのU字溝に流れ込む水路がある。
梅雨どきや強い雨が降ったりすると、その水路から溢れた水が、畑の中の低い場所に貯まる。
天気が続くと、乾燥してしまう水たまりなのだが、一度水が貯まると、1か月ほどは水を湛えている。
このところ毎年その水たまりにカエルが卵を産み、3月の初め頃になるとその卵が孵化する。
孵化したオタマジャクシは真っ黒で小さい。
冬の間に冬眠中の土の中から出て来て、卵を産み、また土の中に戻って冬眠を始めるという癖のあるカエルは、どうやらニホンアカガエルという種類らしい。
カエルになっても3~4センチしかない小さなカエルである。
3月の初めになると、ジャガイモの種芋を植えるために耕耘機で畑を耕すと、土の中で冬眠中のアカガエルが掘り出されてくる。
まだ眠いのか、掘りだされても動きがにぶい。
可哀想だが、これを狙ってカラスが耕耘機で耕している周りを歩き回っていて、掘り出されたカエルはカラスに食われてしまう。
そろそろ薮の中からキジの甲高い鳴き声が聞こえるようになった。

鬼面

2012-03-01 23:21:36 | Weblog


渓谷の入り口に立っていたのだが、地中に埋めた柱の上に陶器製の鬼の面が載せてあり、柱の途中に、三角形の矢印らしいものがくっ付けてある。矢印の方向に、上流に向かう渓谷があり、谷に沿って山道が続いている。
ここは、岐阜県御嵩町にある鬼岩温泉の一角である。
鬼岩というめずらしい、名前なので、なにか伝説があるらしく、近くには、鬼が棲んでいたという洞穴がある。
鬼岩温泉を国道21号線で少し上って行くと、次月峠という峠がある。次月峠は、昔の東山道、現在の中山道の近くにあって、旅人を襲ったり村人の娘を拉致したりと悪い事をする鬼人がいて困った村人が、村人に化けた鬼人が祭りに現れたのを村人全員が掌に炭で印を付けて、炭の付いていない村人に化けた鬼人にうまく酒を飲ませて、酔って寝てしまったところを捕まえて首を切ってしまったのだという。切った首を朝廷に献上しようと村はずれまでくると、箱の中の鬼の首が村人を睨みつけたため、村人は朝廷に届けるのをやめて、土の中に埋めてしまったが、その鬼人が住み着いていたのが鬼岩という洞窟なのだという。
次月峠の近くで、日本にはないと言われていたウランが露出していたのが発見され、ウランを発掘した東濃鉱山もある。
どうやらこの近辺の地下には、ウラン鉱脈があるらしい。
それにしても、鬼人の表情はなかなかリアルである。
鬼の能面だと頭に角が二本出ているのだが、写真の鬼には角がない。
ということは、鬼ではなくて人なのだろう。