老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

居場所

2020-06-30 07:26:23 | 老いびとの聲
1583 居場所


自分が高校生のとき棲んだ北海道・後志の街


人間、悲しくても、辛くても
自分の居場所があることで
寂しくても救われる

居場所とは
自分が存在している場所

自分がそこに居ることで
誰かのために役に立ちたい

齢を重ね認知症が進んでも
わが子を心配する老母

自分の居場所が在ることで
人間、生きていける

何のために生きるのか

居場所は何処にあるか
青い鳥と同じように
自分の足元にあることに気づきにくい

いつも行きつけの珈琲屋なのか
それとも川の流れが見える路の縁石なのか
我家の居間の床なのか
心やすらぐ処が 居場所なのであろう