古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

木に名札をつけました。

2010年01月29日 20時51分38秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 寒肥を入れた裏山の木々に名札を付けました。写真は沈丁花に名札を付けたところです。枝先にゆるゆるの輪で名札をつけました。
 実は木の名札は一昨年あちこちに木を植えたときに付けました。30本の内半分の15本ほどに。去年の冬は木を植えなかったので、まだの木々にも名札を付けようと思いながらそのままになっていました。
 今年は新しく数本の苗木を植えたし、どんな木を植えたか忘れてしまうので、冬の間に名札を付けておこうとパソコンで名札を打ってプリントし、ラミネートして昨夜つくったのです。
 前の名札は木の板でした。幅三センチほどの板にタック紙に印刷した名札を貼り、その上から幅広の透明テープでカバーした、手の込んだ名札でした。上下に穴を開けて細い針金を通し、それを苗木の幹にくくりつけたのです。
 朝日のあたる裏山に名札を持って行き、前の名札をはずそうとして胸を衝(つ)かれました。この二年の間に幹が太くなり、細い針金が食い込んでいます。慎重にはずさないと幹に食い込んだまま針金が残ってしまいます。ペンチを持ってきてゆっくり引っ張って針金をはずしました。
 裏山に植えた苗木を「大きな穴を掘って植えたのでみんな順調に育っているな。斑入りアオキも金木犀もサンシュウも椿の侘助も温州みかんも……。よしよし」と見てまわりながら、木々の声が聞えなかった。締めつける針金の痛みがわからなかった。名札なんかいらないのに。
 ほとんどの苗木の幹に、針金は食い込んでいました。桜の苗木なんか買ったとき付けてあった名札の針金を取り込んでこぶになってしまい、どうにもはずせませんでした。
 苗木を買い、植え、名札を付け、木が好きといいながらこんなことにも気づきませんでした。いまさら謝ってもどうしようもありません。自分の尊大さを恥じるばかりです。 
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1 コメント

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Unknown (はるにれ)
2010-01-30 20:29:26
天気のよい日は毎日のように裏山の苗木を見て生長を見守ってきたつもりだったけど、見るべきところをちっとも見てなかったのね。
それにしても 私の目には なかなか大きくなってくれない苗木だったのだけど、いつの間にか針金を食い込むほどに太く生長してたんだ。
 すっかりしょげてるあなたを見てわたしもしゅんとなったけど、今は痛ましい傷跡も 春になってぐんぐん生長し始めたらじきに小さくなっていくと思うよ。

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