浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2020-11-05 00:02:22 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

   恩師のご著書「講演集」より

         講演集、 二

     精進は厳しく、生涯が学びである


日々の生活の中で、私自身できておりませんし、
難しいことは一切ようしません。
しかしせめて腹を立てないようにしよう、
愚痴を言わないようにしよう、
人の悪口は言わないようにしようと、こころから始めました。
これらは私の持っていた大きな欠点だったのです。
それを少しでも少なくし、無くしていこうと日々努力いたしました。
すばらしいお方は、幼い頃からそんな思いは持っておられません。
私などはその塊でした。
腹を立てると、もう見境なしに怒りました。
私の顔を見て「あいつは怒ったら鬼より嫌な顔をしている」と
言われました。
また、人を憎みました。
憎んだら許しません。

まあ言ってみれば、悪の塊のような人生を送ってきました。
この正法の教えにご縁を頂いて、
それら心の曇りが苦しみの原因だったことを
教えていただきました。
では、苦しみの原因を何とか取り除かなくてはいけません。
諸々の苦しみの原因がありますけれど、
まず腹を立てないようにしよう、
次に愚痴を止めよう、足ることを知った生活をしよう、
そのように努力しました。
そして、人さまに少しでも喜んでいただくようにしよう。
少しでもお役に立たせてもらおうと心掛けてきました。
有り難いことに私はそういう環境を与えていただき、
あちらこちらのお話に行きなさいということで、
行かせていただく中で学ばせていただいております。
A先生とも朝から話しをしていたのですが、
皆さまに聞いていただけるからこそ、
私も話しをさせていただけます。

聞いて下さる方がなかったら、
いくら喋りたくても一人では喋れません。
お話をさせてもらって、私自身も学ばせていただけますし、
又このお話によっていろんな方に会わせてももらえます。
会わせていただくことによって、人さまの苦しみ、
悩みを共に解決し、
少しでも楽になっていただく方法を学ばせてもらえますね。
人間は生きている限り学びでございます。
もうこれでいいということは生命ある限りありません。
今の自分はあまり腹も立たなくなった、
心も大分楽になったという心境に至りましても、
乗り越えたと思っておりましても、
何かのテストを受けて腹を立ててしまいますと、
長い間の精進はそれで失ったことになります。
毎日の生活が修業です。
しかし、有り難いことは法を学ばせていただいておりますと、
悔い改めが早くできます。
反省が自然と身についてくれます。

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