恩師のご著書「講演集」より
講演集、 二
東京・沖縄講演のお土産話――懺悔と告白
先の続き・・・
それはもう元気になってくださいました。
それからすぐに会場に行って講演の時間を頂いて、
お話をさせていただきました。
二百四、五十名も入っておられたので、後ろのほうは遠いです。
講演でその方のことを話しておりまして、
「ここへ着くと早速こういう病気で辛い方がおいでになりました。
今ここへ、来ておられますか」と聞くと、「どうぞ」ということです。
「今いかがですか」と言うと、
向こうのほうで指を二本立ててVサインをして
おられるのです。
そのあと、ホテルのロビーをあちらへ行きこちらへ行きして、
写真を写して飛び回ってピンピンしていられました。
恐らく助かって下さると思います。
その方が健康になってくださって、
地下の会場へ行きました時、C先生が講演をしておられて、
その話の終わりに、「このたび大阪から偉大な先生に来ていただきました。
それは長尾先生です」と紹介されて、「どうぞお願いします」
ということで演壇に立ちました。
「今、ご紹介で偉大な師とか、偉大な先生という言葉を頂きました。
しかし私はそんなに偉大な人間ではありません。
私を信じますと言っていただいたS先生、C先生方に対して、
私がどれ程過ちの多い人間かということを懺悔、告白させてもらう為に、
このたびここへ来ました。