ちいチャン物語

きまぐれブログ。
絵のない絵本のような、小さい物語です。

Play back ちいチャン物語(168)畑にまかれたもの

2017年06月23日 16時58分57秒 | 日記

ちいチャンの町には、スーパーや食料品店はありません。

雑貨屋さんは、あります。

雑貨屋さんは、

納豆や豆腐、ショートケーキや駄菓子を売っています。

でも、野菜や肉や魚は、売っていません。

ちいチャンの町では、

魚は海から、

米は田んぼから、

野菜は畑から、です。

山への道の両脇は、田んぼや畑が広がっています。

そして、畑には、“こえだめ”というものがあります。

それは、畑と畑の境目にあり、木のフタがしてありました。

畑で働くオバチャンは、ひしゃくで何かをくみ取って、

畑にまいています。

ちいチャンは、

(何かなぁ、何かなぁ。)

と、とても知りたくなりました。

それで、ある晴れた日に、畑をのぞきに行きました。

すると、そこには、

カラカラに乾いた、ウンチのようなものが、

うねづたいに、続いてまかれていました。