飛来飛去 ~風の吹くまま~

中国・遼寧省瀋陽在住歴十数年。
最近ネタぎれ気味ですが、何気ない、でも誰かに話したい日々の発見を綴ります。

マナーアップ!

2015年05月06日 | 社会派コラム

日本のGWも今日で終わり。“5月病”大丈夫ですか?

連休中はどこかへお出かけされましたか?

 

私は長いこと中国に住んでいるが、実は、東北三省以外、ほとんどどこへも行ったことがない。

もちろん、有名な観光地にも行ったことがない。

なぜなら、人ごみが嫌いだから。

 

日本でも連休にはどこも混むし、高速道路だって大渋滞。

しかし、中国の混雑は、テレビで見る限り、その比ではない。

人気の南国リゾート・海南の浜辺も、もう人、人、人、人。

「芋を洗うよう」とは、正にこの事じゃないかと思う。

どこで泳げばいいの?って感じだし、人で海の水が濁りそう。

万里の長城なんか、あの細い道がぎっしり埋め尽くされ、前の人をちょっと押したら、ドミノ倒しになるんじゃない?って思う。

せっかく風光明媚な所へでかけても、風情も何もあったもんじゃない....

おまけに、日本人は混んでいる所でも、比較的大人しく行列をなして待っているが、中国の人の中にはハンパ無くマナーが悪い人も一部いる。

ゴミを捨てる、痰を吐く、落書きをする、勝手に写真を撮る、子どもにそこら辺でおしっこをさせるetc...

まあ、中国人に限らず、日本人でもこういう人はいるけど、人口が多い分、悪い人の人数も多いし、皆がやっているからと、気にしない人も多い。

 

しかし、こういうマナーの悪い人を、国としてほったらかしている訳では決して無い。

新しいトップになって、内部の汚職を取り締まると共に、この“マナーアップ・キャンペーン”にも政府は力を入れている。

以前もこのブログで書いたが、中国では、マナーを守って礼儀正しいことを「文明」という。

マナーが守れない人は「不文明」となる。

五月一日の三連休の際のニュースでも、「不文明」な行動を取り上げ、注意を促している。

禁煙の所でたばこを吸っている人に注意したりとか、博物館の展示物によじ登って写真を撮っている人に警告したりとか。

 

それに、今年の「春晩(大晦日の紅白みたいな番組)」の漫才でも、この「不文明」がネタになっていた。

たばこのポイ捨てや遺産への落書き、バスで年寄りに席を譲らない人等を“あるあるネタ”で笑いにしていた。

この漫才だって、単なる庶民の娯楽ではない。

中国のテレビ番組は“お上”の意向を反映しており、たぶんこういうネタに決まったのだろう。

 

もちろん、マナーを守るのは良いことで、当然のことだ。

このキャンペーンに関しては、私も大賛成である。

実際、どのぐらい効果があるのか、まだ分からないが、政府も一生懸命やっている。

 

日本にも中国の旅行者が大勢押しかけ、良いことばかりではなく、摩擦も起きているかもしれない。

でも、分かって欲しいのは、そういうマナーを守らない行動は、中国でも非難されていることで、礼儀をわきまえている人もたくさんいるということだ。

「また中国人が....まったく....」と、国だけで決めないで、習慣の違うことは教えてあげて欲しい。

それに、「日本人って本当に礼儀正しいよね」といつも褒めてくれる中国人の期待を裏切らないように、そして、良いイメージをいつまでも保てるように、私達日本人も、どこであろうと、お手本となる行動をとりたいものだ。

 


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