再び、「3階建て木造住宅倒壊実験」その後

2009-12-22 01:31:32 | 「学」「科学」「研究」のありかた
     
       夕暮れ

[註記追加 23日 8.16]
ピンと張り詰めたような冬の日が続いています。ここしばらくなかった久しぶりの感覚です。

11月の18日に、標記実験の試験体の詳細について「木を活かす建築推進協議会」問い合わせていたところ、事前公開の準備中、今しばらくお待ちください、との回答を得たことを、お知らせしてから一ヶ月経ちました(下記)。
   註 http://blog.goo.ne.jp/gooogami/e/c8854afb5c02e393d41f8c7afbcfd9fe

その間、例のケンプラッツでは、実験時の震動台への入力の数値が訂正されたり、あるいは、4個あった試験体の残り2個の実験が非公開で実施された、などの情報はありました。

しかし、例の実験に関しては、そんなことはなかったかのようにいたずらに日が過ぎてゆきます。
当然ですが、このまま「準備中」が続き、「今しばらく」が永遠に続く可能性もないわけではありません。

そこで、一ヶ月目の18日は金曜日でしたので、週明けの月曜日:21日に、下記のような「督促」の FAX を「・・・・協議会」あて送りました(段落は変えてあります)。

   註 それにしても、自分たちで勝手につくった団体に、
      「協議会」という普通名詞の名を付けるとは、
      まことに恐れ入ります。
      自分たち(だけ)で、協議した、と言うのかな?

こういう件は、人の噂も75日、にしてはならないのです。

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  一般社団法人 
  木を活かす建築推進協議会 殿
  (〇〇 〇〇 様)
                               下山 眞司
                               (住所・電話番号略)


前 略

「3階建て木造住宅の倒壊実験」の試験体の詳細等を開示願いたい、との
小生の問合せ(11月6日、10日、そして17日にFAXにてお願いいたしました)に対して、
去る11月18日、貴会から、事前公開に向けて準備中ゆえ、しばらくお待ちいただきたい
旨のご連絡をいただきました。

以来すでに、1ヶ月を経過いたしました。
準備は進展したのではないかと思います。早急にお知らせくださるよう、お願いいたします。
私以外にも、詳しい状況を知りたいとお考えの方が多数居られますので、
試験体の詳細資料等は、貴会および日本住宅・木材センターのホームページでも
早急に公開されるよう、お願いいたします。
もしも、現在もなお準備中の場合には、
手間取っている理由と、いつごろ公開いただけるか、ご連絡いただければ幸いです。

なお、残りの試験体2棟の実験は、すでに終了した、という話を聞いております。
この実験は、なぜ公開されなかったのでしょうか。

年末のお忙しいところ大変恐縮ですが、よろしくご回答のほど、お願いいたします。

                                         敬 具

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次回から、「年表」がらみで、これまで使った図版などを使いながら(足りない場合は補足し)、もう一度、しつこく、日本の建築技術を再見・再検しようと考えています。
というのも、講習会の参加者の年齢が、9割までが1950年以降の生まれ、そして、大半が都会育ち。
当然日本の木造建築を見る機会が少なく育ってきた・・・・、そういう印象が強かったからです。

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