夢千夜 1000dreams

漱石「夢十夜」へ挑戦する

1295夜

2017-11-16 19:16:45 | Weblog
小さな丘に登っていく電車。突然アナウンスがあり「ブレーキが故障したので、これから自然に電車が止まるまで線路の上を走ります」という。丘の頂上から電車は線路の上を下る。本線ではないのかずいぶん粗製の線路である。枕木もなく直接地面に置いてある。それも崖のすぐ横である。一歩間違えば谷底に転落だ。谷底には青々とした川が流れている。電車は加速がついて線路の上を超スピードで下る。カーブはほとんど直角で線路から外れる寸前だ。十分は下ったろうか。ふもとにつくと電車は徐々にスピードを落とし、ゆっくり止まった。

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