夢千夜 1000dreams

漱石「夢十夜」へ挑戦する

10021夜

2011-05-26 12:28:55 | Weblog
商店街、アスファルトの道。私は手のひらを突っ込み、アスファルトを二つに引き開ける。下に青い空が見える。果てもなく下に広がっている。下に金属のハシゴが伸びている。私は頭を下にしてハシゴを下りてゆく。どこまで下りても果てしなく続いている。

1020夜

2011-05-07 21:37:23 | Weblog
一面にイクラが敷き詰められている。私は裸足で歩いているが、プニュプニュした感触が気持ち悪い。しかし、イクラは私がいくら踏みつけてもつぶれない。このイクラは床の上に敷き詰められているわけではなく、この全体が宙に浮いているらしい。それは私の体重を受け止めるときに足の下にあるイクラがかなり沈み込むことからわかる。しかし、イクラの絨毯が破れて私の体が下に落ちるという不安はない。私はいつまでも歩き回っているが、どこかにたどりつくという気配はない。