夢千夜 1000dreams

漱石「夢十夜」へ挑戦する

1296夜

2017-11-16 19:18:55 | Weblog
湖の上を飛んでいる。立ったままの姿勢だ。足は動いていないが、歩くように前に進む。動力は不明だ。何かに乗ることも、上から吊られることもなく、宙に浮いている。少し進むと、私が進むのに合わせて巨大な蛇が湖の表面をくねっていく。たぶん蛇なのだろうが、断言はできない。長く大きい生き物だ。五十メートルはある。頭だけが水面から上に出ている。蛇の皮膚は石のように硬い感じだ。私の足に接触しそうである。隣を飛ぶ案内人に「噛みつかないか」と聞くと「大丈夫だ。噛みついたことは一度もない」と言う。

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