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造幣博物館(大阪市)見学はとてもオススメ♪

2017年11月13日 10時00分00秒 | イベント・外出
 新大阪駅構内にある「駅リンくん」で翌日午前10時まで350円で自転車をレンタルし大阪市内を観光して楽しんだのですが、その際に造幣博物館へ行ってみましたので紹介したいと思います♪


↑駅リンくん

 場所は大阪市北区天満の国道1号線沿いで、大阪駅等中心部からだと大川(旧淀川)すぐ手前の造幣局の構内にその造幣博物館があります♪

 造幣博物館へは造幣局正門左側から構内に入ることとなります♪


↑造幣局正門

 造幣局入口には造幣博物館の案内があり、開館日は年末年始及び展示品の入替日等以外は原則通年で、開館時間は9時~16時45分で、入館は16時までとのことです♪
原則土日を含んで毎日開いていますし、入館無料は嬉しいですね♪


↑造幣博物館の案内

 造幣局入口で入館バッジをもらって胸に付け、自転車は近くの角に置くように言われて札が自転車にくくられ、そして造幣局内を博物館目指して一人で歩きます♪

 実は4月中旬頃の桜の開花時には、この造幣局構内大川(旧淀川)沿いの全長560mの通路を一般花見客のために1週間開放され、「桜の通り抜け」として愛され、有名なようです♪
いつも聞いているpodcastのラジオでもこの案内があったことを思い出しました^_^)
またこの場所にはその「通り抜け」の説明もありましたね♪
ここは、さくら名所100選にも選ばれています♪


↑「通り抜け」の案内


↑さくら名所100選の案内

 晩秋に訪れたのですが、確かに桜並木がずっと続いていて、花見の時期は桜の花が美しそうです♪
花見の時期にもここへまた行ってみたいですね♪


↑桜並木

 造幣局内を川沿いにしばらく歩くと、レンガ造りの造幣博物館がありました♪
結構遠い^_^;)
途中に創業当時の「ガス灯」や「正門と衛兵の詰所」などがありましたね♪


↑創業当時のガス灯


↑創業当時の正門と衛兵詰所の案内


↑造幣博物館の建物

造幣博物館に入ると、フロア案内があり、以下の構成となっていました♪
順路としては、1階から順に2階、3階へと進めば良いようです♪


↑フロア案内

1階:創業当時の模型や当時の大時計、コインロッカー(100円玉投入だが返却時に返金のため実質無料)

2階:第1室「造幣局の仕事」
   ・貨幣の製造工程
   ・勲章・金属工芸品コーナー
   ・体験コーナー
   第2室「造幣局の歩み」
   ・創業当時の功労者
   ・映像シアター
   ・創業当時の技術者
   ・近代史の歴史

3階:第3室「貨幣ギャラリー2」
   ・外貨の貨幣
   ・記念貨幣
   第4室「貨幣ギャラリー1」
   ・古代通過の貨幣
   ・わが国最初の貨幣
   ・古代~中世の貨幣
   ・江戸時代の貨幣
   ・禁制の貨幣

 この造幣博物館は、元々は1911年(明治44年)に火力発電所として建てられたものとのことで、造幣局構内に唯一残る明治時代のレンガ造りの西洋風建物とのことです。

 そして1969年にこの建物の保存を図り、貴重な貨幣を一般公開し、造幣事業を紹介するために、当時の外観をそのままに改装し造幣博物館として開館されたようです。

 なお現在の建物はかなり綺麗なのですが、2009年4月にリニューアルオープンしたものとのことです♪

 1階には大きな創業当時の造幣局模型がありました♪

 造幣局(当時は造幣寮)は1871年(明治4年)4月4日に創業式が挙行されまず金・銀貨幣の製造を開始したようで、1873年(明治6年)に銅貨幣工場が竣工し、この時にほぼ全部の建物が完成したようです。
 この模型はその明治6年当時の全景を示したものとのことで、敷地は18万平米(約5万6千坪)とはかなり広大ですね!
なお現在は、敷地の中に国道もできたこともあり、約10万平米とのことです。


↑明治6年当時の造幣局の模型


↑模型の拡大


↑模型の案内

 模型をよく見ると「下等洋人館」「中等洋人館」とあり技術協力の外国人は職位によって住むところが違ったようですね^_^;)
「下等」って言葉がよくないですよね^_^;)

 また当時の大時計もあり、当時はこれを使って局内に時刻を知らせていたようです。
1998年に修理を行い、現在では再び鐘の音を聞くことができるようになったようです。


↑大時計

そしてコインロッカーに荷物を一時的に預け、2階に上がります♪
100円必要ですが、戻ってくるので実質無料です♪

 まず硬貨の歴史があります♪
前16~8世紀頃は貝貨が使われ、BC650年頃にはトルコで金と銀の自然合金のエレクトロン貨が発行されていたんですね♪


↑硬貨の歴史(初期抜粋)

それから造幣局の沿革の説明がありました♪
そう、江戸時代は金座・銀座・銭座がありそれぞれ貨幣が造られ、そして特に金と銀の両替が季節によってレートが変わって大変だったし、そもそも1両小判が「4枚の1分金」、1分金は「4枚の1朱金」、1朱金は250文などと4進法でわかりにくく、それを分かりやすく10進法の「円」及び「銭」等に変えて明治時代初期に統一したのはとても良かったと思います♪


↑江戸時代の貨幣制度

 そのためその円などの硬貨が造られたのがこの大阪の造幣局だったとのことです。
 東京ではなく大阪に造幣局が選ばれた理由として大阪が天下の台所で経済の中心であったというのは想像がつきますが、当時大阪遷都論があったからとは知りませんでしたね^_^;)

 それから造幣局は貨幣だけでなく、勲章・褒章も製造され、貴金属製品の品位証明(ホール・マーク)等の事業もやっているとのことで驚きました。
なるほど!


↑造幣局の沿革

それから当時の造幣局の絵画もあり、当時の様子が伺えます♪


↑当時の造幣局の絵画

また当時は盛大に創業式も開催されたようです♪
日本だけでなく海外からも要人がお祝いに駆けつけたようです。


↑創業式等の説明

 それから、明治時代の貨幣の図案と彫刻は、加納夏雄とその門下生が行っていたようで、当時の日本のその技術にはお雇い外国人技術も驚嘆したようです。
確かに図案が素晴らしい!


↑日本人技術者「加納夏雄」の説明


↑加納夏雄が試作した貨幣等


↑当時の図案の拡大

 それから、当時造幣するには機械・化学・薬品・ガス・コークスなどの技術等を自給自足するしかなく、これらの中から派生して日本の近代工業が芽生え、一部の技術が各地に広まったとはナルホドと思いましたね♪
またそれら技術だけでなく、様式帳簿や電信、洋服着用なども導入され、英語も日本に広まったようです。
明治時代の文明開化の一翼を造幣局開設は担ったんですね♪
素晴らしい!


↑近代化への先駆け

フロアには当時の機械もたくさん置かれていました♪


↑当時の機械

それから造幣局の歩みも年表形式でありました♪
一つ一つ読むと、なかなか興味深いです。
いろんな事件もあったようです^_^;)


↑造幣局の歩み(全体)


↑造幣局の歩み(拡大)

それから貨幣を製造する工程の説明もありました♪


↑貨幣の製造工程

 そして現在の500円貨幣の偽造防止技術はすごいと思いましたね♪
向きを変えると見え方が変わる潜像加工はすごいと思いますし、斜めギザを製造するのは実は難しく他国ではなかなか採用されていないとは知りませんでしたね♪


↑500円貨幣の偽造防止技術

 それから3階に上がり、古代中国の貨幣の歴史などを学びます♪
昔は貝のお金で、その後、魚や刀、馬蹄形などの金属の貨幣があったとは知りませんでした♪


↑中国古代の貨幣(魚や刀の形の貨幣)


↑中国古代の貨幣


↑中国古代の貨幣(馬蹄形の貨幣)

それから日本の古代からの貨幣の説明もありました♪
和同開ちん(ほう)などは有名ですね♪
小学生の頃の社会の授業で習いましたね^_^)
懐かしい♪

↑日本の古代の貨幣


↑皇朝十二銭

そして豊臣秀吉が造った大判小判の大判もありました!
さすがにでかい!
大判の裏には製造責任者の署名も入っているんですね♪


↑大判


↑大判の説明

そして、明治3年に造られた20円金貨などの展示もありました♪
20円とは安い!
いかにインフレが進んだのかが分かります^_^;)


↑20円金貨等

 明治4年に貨幣法規が制定され、それから新貨幣が「円」となり1円の価値は金1.5グラムとする金本位制が始まったようです。
その結果、旧貨幣の回収が大いに進み、貨幣に対する内外の信用が急速に高まり、近代国家として貨幣制度が築かれたようです。
貨幣制度の確立は国の礎となるんですね。

ちなみにこの時、1円=1ドルだったようです。
この当時から比べると、金本位制がなくなり、戦乱もあったことから円はかなり弱くなりインフレになっていることが分かります^_^;)


↑貨幣制度の説明

 それから、幻の貨幣が結構あったとは驚きましたね♪
その一つは戦況の悪化に伴い1945年には陶貨幣が京都市や有田町、瀬戸市で製造開始されていましたが、戦争終結のため発行はされなかったようです。
しかし陶器とは、割れてしまいそうですね^_^;)


↑幻の貨幣

そのほか、外国の貨幣の説明等もありましたね。

 貨幣博物館は、造幣局や貨幣の歴史を学べ勉強になり、とてもオススメですね♪
また、桜の季節には花見にも行くと良いと思います。
とてもオススメです!

 なお、関東では「さいたま新都心駅」近くに「造幣局さいたま支局」があり、そこでも造幣博物館見学や工場見学できるようなので、宜しければ行ってみてはいかがでしょうか?


↑さいたま支局の案内


↑さいたま支局の案内


↑さいたま支局の案内

お勧めなお話(2017年上半期)

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