ブログ「教育の広場」(第2マキペディア)

 2008年10月から「第2マキペディア」として続けることにしました。

教育の広場、第91号、民主党の広報のあり方

2005年12月20日 | マ行
 民主党の代表選挙が事実上始まっています。誰が代表になったとしても、これだけはしてほしいという事を書きます。

 まず私の立場を確認しておきます。私は民主党支持者ではありません。政権交代論者です。現在の日本の政治の第1の根本問題は自民党を下野させることだと思っています。もちろんそれに代わる政党はどんなものでも好いとは思いませんが、現在の民主党(民主党を中心とする連立政権)ならばその資格はあると思います。

 民主党がだらしないから自民党の腐敗堕落にも拘らず政権交代が実現しないのだという意見には賛成しません。政権交代の実現しない最大の原因は、日本国民が政権交代の決定的重要性を認識していない(民主政治の根本を理解していない)からだと思います。政権
はあくまでも自民党でその内部で改革が出来ればいいな、と思っているからだと思います。小泉首相への支持がそれをよく示していると思います。

 しかし、自民党に対抗する政党が成長してほしいと思っていることも事実です。そこで、どこを改善してほしいかを述べます。WEBでの広報を改善してほしいと思います。

 民主党のWEB上の努力は、そのサイトとメルマガ「DPメール」だと思います。他党もみなサイトを公開していますが、メルマガを出しているのはほかには2つです。1つは自由党で、これは小沢党首の個人メルマガの観があります。もう1つは小泉内閣のメルマ
ガです。これは自民党の党としてのメルマガではありませんが、一応自民党の努力とみなせます。

 (最近、自民党は「メールサービス」というのを始めて、いろいろな資料を登録者に配信しているようです。これが党としてのメルマガに当たるのかもしれません)。

 私はこれらの3つのメルマガに皆登録しています。自由党は除いて、小泉メルマガとDPメールを比較します。小泉メルマガは、小泉首相の文、他の閣僚の文、その他の審議会委員などをしている外部者の文などが載っています。

 DPメールには鳩山代表の友愛コラムのほか、民主党の議員の文章が交代で載っています。あとは連絡事項みたいなものがあるだけで、外部者の寄稿はありません。

 まず政権交代を目指すなら、政権党のする事にはいちいち対抗策を出すべきだと思います。民主党には「ネクストキャビネット」があるのにそれが活用されていないと思います。皆さんは、ネクスト外相が誰か知っていますか、ネクスト文部科学相が誰か知っていますか。

 これは民主党のやり方が拙いからだと思います。まず、メルマガを「DPメール」(党のメルマガ)ではなく、「鳩山ネクスト内閣のメルマガ」にするべきだと思います。そして、小泉メルマガにいちいち対抗するべきだと思います。

 閣僚の文章に対してはネクスト閣僚が「自分ならこうする」ということを出さなくては、政権担当意欲が疑われます。というより、その能力が育ちません。

 審議会委員に当たる人は民主党にはいないようですが、それというのも、民主党が政府の1つ1つの審議会に対抗するネクスト審議会を作らないからです。もちろんそういうものを作ろうとすると、大多数の知識人は口では何と言おうと実際には政権べったりですから、断ってくるでしょうが、それはそれで本性が知れて好いではないですか。

 要するに、民主党は党とネクストキャビネットを分けて、ネクスト閣議を開き、ネクスト閣僚の周りに審議会なり諮問会議なりを作って、政府の発言にはいちいちネクスト閣僚が対抗発言をするべきだと思います。そして、この体制に合わせた広報にするべきだと思います。

(2002年08月23日発行)

PS

 これはその後、いくつかの点では是正されたと思います。しかし、政権獲得直前の今でも、メルマガの在り方などまだまだ改善の余地があると思います。(2009年08月02日)