小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

余録  週末に訪れた観光地の路線バスは… / 毎日新聞

2024年02月12日 | オピニオン
現金払いの運賃箱。ICカード対応などのデジタル化が課題だ。写真は1984年の岩手県三陸沿岸を走る三陸鉄道で。ラッシュ時以外はワンマン運転のため、運転席脇にバスと同様の運賃箱が設置されていた

毎日新聞 2024/2/12 東京朝刊

 週末に訪れた観光地の路線バスは、満員の乗客の大半がアジアからの旅行者だった。混乱が広がったのは降車の時だ。乗る時に整理券を取っていなかったようで、運賃の支払いが進まない

▲整理券の番号に応じた額を下車時に現金で支払う、昔ながらの仕組みのバスである。運賃箱には釣り銭を出す機能がないため、小銭の持ち合わせがないと、停車時にタイミングを見計らって両替しておく必要がある。慣れていない外国人の困惑は、容易に想像できる

▲運賃の払い方はさまざまだ。海外ではクレジットカードのタッチ決済が増えつつある。国内で普及が進むのはICカードだ。金額を確認する手間は省けるものの、システム整備のコストがかかる。収益力が低い事業者は投資を後回しにしがちだという

▲もっとも、先のバスもスマホ決済には対応していた。ICカードより投資を抑えられるため導入しやすいと聞く。ただ、乗車時に整理券を取り、区間に応じた運賃を確認して支払う点は従来と変わらない

▲手順の一部をデジタル化しても、プロセス全体がアナログの発想では、効率化の効果は限られる。新型コロナウイルス禍では、感染情報を把握するシステムがありながら、データの送信をファクスに頼っていたため目詰まりが生じた

▲バスに話を戻そう。混乱を尻目に、こともなげな様子で小銭を運賃箱に入れ、足早に降りる年配の方がいた。慣れた人にはこれまで通りのやり方が一番だ。デジタル化が一筋縄では進まないゆえんである。

 はっはっは、昨日私が持ち上げた河野太郎氏がデジタル大臣でしたね。国がマイナンバーカードを導入して、ありとあらゆる不具合も発生したが、健康保険証は今年の12月2日で廃止するのだとか。さて、何回目の正直だか忘れたが、どういう結果になるか高見の見物でもしておくか!

 バスの運賃払いの仕組みは国の行政範囲ではないのだろうが、莫大な予算をつぎ込んでのマイナンバーカードの運用例をみてもバス会社の予算もなさそうだし、バス運賃のデジタル化も期待しない方がよさそうだね。

 ちなみに私は、マイナンバーカードを使用したことも一度もないんだな(笑)
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2 コメント

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地方のバスは面倒なようで (KUMI)
2024-02-13 11:02:50
東京近辺では、交通系ICカードがほぼ普及しました。通院にいつも乗りますが、現金支払いの人はあまり見たこと、ありません。
老人でも、JRや私鉄のカードはほぼ持っていて、バスも「乗車時タッチ」「降車でタッチ」
最近、観光客もカードを買うようです。
中国韓国は日本より進んでいるようですが、西欧では、日本ほどには便利ではないらしいですよ。

バス路線、東京でもどんどん減っています。
運転手不足・・今後が心配ですね。
FUSAさんへ (小父さん)
2024-02-13 17:05:04
>東京近辺では、交通系ICカードがほぼ普及しました。

狭い明石市でもバスのICカードはありますが、70歳以上でしたっけ?はバス寿優待乗車証ですべて110円(現金)なんですが、それを利用するのも年に数回です。

JR西日本のICOKAというカードならば、たぶん近畿一円の交通機関のどれでも有効です。
JRは全国使えるようになったんでしたっけ?

>最近、観光客もカードを買うようです。

外国人観光客もICカードを使うようになりましたか。

中国在住のごーさんが、いつもブログに書いているのは確か個人の露天商までスマホ決済と言っていたような・・・。
だからスマホを忘れると財布を持たないのと同じみたいですね。

>西欧では、日本ほどには便利ではないらしいですよ。

そうなんですか!

>バス路線、東京でもどんどん減っています。

なるほど、私と関係の深いバスはJRの駅まで約2kmですが、路線を減らしたり、減便したりしてますね。

10年以前は市営のバスでしたが、民間に移管してよくなった気がします。

後、明石市コミュニティバス(たこバス)という小型のバスが狭い道とか辺ぴ住宅街を走っていますが、寿優待乗車証を持っていれば無料です。これも年に1回くらしか乗車しませんが(笑)

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