小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

岡田准一と宮崎あおい共演の映画『天地明察』2012年 / NHKBSP

2022年08月23日 | 映画
映画版あらすじ抜粋

 まだコペルニクスの地動説が知られていなかった時代の日本に、天体の運行を観察し日本独自の正しい暦を作り出そうと試みた一人の男がいた。時は江戸。4代将軍徳川家綱(染谷将太)の治世。一介の棋士(囲碁)ながら会津藩主にして将軍後見役保科正之(松本幸四郎)に目を掛けられる安井算哲・後の渋川春海( 岡田准一)は天文・数学にも深い興味を示す好奇心旺盛な男。

 上覧碁(将軍の前で碁を打つ)を翌日に控えた算哲は会津江戸藩邸の屋根に登り星を眺めていた。親しい会津藩士安藤有益(渡辺大)から金王八幡宮に新たな和算の設問が奉納されたと聞いた算哲は居ても立ってもいられず、翌日早朝に参詣する。そこで早速問題に取りかかろうとするのを掃除をしていたえん(宮﨑あおい)という若い女性に見咎められる。ふと設問の書かれた絵馬に目をやると算哲が解こうとした設問には全て答えが記され、新たな設問が奉納されていた。このとき算哲は、えんの目の前で一瞥しただけで解いた人物、関孝和(市川猿之助)の事を知る。



 遅刻して登城した算哲は対戦相手となる旧知の本因坊道策(横山裕)から真剣碁を持ちかけられる。かねてから将軍に碁の本当の面白さを伝えたいと考えていた二人はそれぞれの師からあらかじめ指示されていた打ち筋を外れ、算哲は初手天元(碁盤の中央)という奇手を打つ。このことで立ち会いの幕臣たちは色めき立つが家綱は面白いと承知。道策と算哲の真剣な対局に家綱は身を乗り出して観戦していたが蝕(日蝕。古来凶兆の前触れとして忌まれた)が発生したとの報告が入り、城中の儀式は全て取りやめとなり、算哲と道策の勝負も水入りとなってしまう。それぞれの師にこっぴどく叱られる二人だったが、算哲は正之に呼び出される。正之は初手天元の真意を尋ねた後、「半月後から日本各地で北極星の位置を確認せよ」(北極出地)という命令を与える。その遂行に当たって刀を下賜される。つまりは武士として職務に当たれという命令であり、これは幕府の正式な事業であった。 

出演者
岡田准一、宮崎あおい、佐藤隆太、市川猿之助、横山裕、笹野高史、岸部一徳、渡辺大。白井晃、市川染五郎、中井貴一、松本幸四郎~ウイキペディア

 あれ、これは岡田准一と宮崎あおいが結ばれた作品じゃーないのか?と思って観はじめたが、ラブシーンなんてない、真面目な邦画だった(笑)

 日本地図を作った映画「伊能忠敬物語―大河への道―」測量作品も大変な印象を受けたが、こちらは800年前の唐から伝わった暦の年月のズレを指摘するのだから容易なことではない。第一、暦の変更(改暦)については朝廷が拒む。日蝕の日を切腹覚悟で予測発表するとは!このような天体観測が江戸時代の始めに発展していたことには驚いた。少し専門的だが、ストーリー的にも、豪華キャストだし見入ってしまった。



映画「天地明察」予告 岡田准一、宮崎あおい
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6 コメント

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映画は・・・ (アナザン・スター)
2022-08-23 22:30:02
これは、毎日新聞の書評で知って、原作を買いましたが¥100でした。然も新品状態でした。
面白かったです。
作者は、売れっ子ではありません。

俳優さん、岡田准一さん適役でしょうね。
いろんな役をされていますが、成り切れる数少ない役者さんです。

時代物、歴史物大好きなんです。
Unknown (ree)
2022-08-24 04:10:19
これは観たいですね。
最近日本の映画やドラマがNetflixやアマゾンプライムで増えているので、是非配信して欲しいと思います。

岡田准一くん、いいですね。
スタントなしでのアクションも出来るし、アイドルでいた頃より俳優の方が合ってますよね。
本屋大賞 (FUSA)
2022-08-24 09:45:29
この小説が2010年の本屋大賞を受賞した時に買って読みました。ナントカ賞に選ばれた小説を買って読むことはほとんどありませんが、時代小説なのに、剣豪も出て来なければ、合戦もないというのが気に入りました。また、本屋大賞を受賞した小説は、これまでもそうであったように、まず間違いなく映画化されるだろうと思っていました。ところがなぜか映画は見に行っていないんですね。「おくりびと」の滝田洋二郎監督なのでうまくまとめるだろうなぁとは思っていましたが。
昨日は後半だけ見ましたが、有名役者の無駄づかいのような気がちょっとしました。(笑)
アナザン・スターさんへ (小父さんK)
2022-08-24 16:17:34
>これは、毎日新聞の書評で知って、原作を買いましたが¥100でした。然も新品状態でした。

さすが毎日新聞の愛読者ですね。
100円だとは!
送料の方が高かったのでは、いや古本屋さんや古本市というのもありましたね。

>作者は、売れっ子ではありません。

なるほど、冲方 丁(うぶかた とう)って初めて聞きました。
ウイキペディアで横顔を斜め読みしましたが、ある事件で水戸市は予定していたNHKへの『光圀伝』の大河ドラマ化要望を見送ったともありました(笑)

岡田准一氏の10年前の作品か~、とても若く感じましたが上手に演じていましたね。

>いろんな役をされていますが、成り切れる数少ない役者さんです。

そうですね、NHK「ザ・プロファイラー」という歴史エンターテインメントの司会も好きです。

>時代物、歴史物大好きなんです。

私も好きですが、日本の作品は時々しか観ていません。
ああ葉室麟の『蜩ノ記』(ひぐらしのき)は本を読んで映画館にも行っていますね(笑)
reeさんへ (小父さん)
2022-08-24 16:35:53
>これは観たいですね。

はっはっは、
有名な役者さんが次から次に出てきますよ。
岡田准一氏31歳で主演だから緊張したのではないですか?
宮崎 あおいさんも26歳ですね!
可愛いはずだ(笑)
大河ドラマ「篤姫」が23歳にだとは、大したものですね!

配信されるといいですね!

>岡田准一くん、いいですね。スタントなしでのアクションも出来るし

『天地明察』の舞台挨拶では、何のオタクであるかを問われて「歴史と格闘技オタク」と答えたんだって!

私は、V6時代を知らないんですよ!
成熟した彼らが唄って踊っているのを観たら「へーっ。こんなこともやるんだ!」ってもんですよ(笑)

俳優は上手いと思います。
FUSAさんへ (小父さん)
2022-08-24 16:46:48
>この小説が2010年の本屋大賞を受賞した時に買って読みました。

そうでしたか!

>時代小説なのに、剣豪も出て来なければ、合戦もないというのが気に入りました。

そうですね~、確かに!

>まず間違いなく映画化されるだろうと思っていました。

うひゃー、さすがFUSAさんですね。
私は、本を読んで映画に結び付けるようなイメージは持っていません。

「おくりびと」の滝田洋二郎監督であることを、ここに書きながら知りました。
いやはや、これが才能というものなんですね。

>昨日は後半だけ見ましたが、有名役者の無駄づかいのような気がちょっとしました。(笑)

わっはっはっは、私は次から次に主役級の俳優が出てくるなーと感心しておりましたが確かにそうですね。

岡田准一氏が31歳で、宮崎 あおいさんが26歳ですからね。
なんだかHNKの朝ドラ的抜擢みたいです?(笑)

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