日ハム優勝の夜に勝手に勘繰ったカネと女に関わる悪い冗談、いや妄想?

2007-10-19 08:29:34 | Weblog

 プロ野球パリーグのクライマックスシリーズ最終戦は日ハムがロッテを6-2で下し、対戦成績3勝2敗でリーグ優勝に続いて制覇、日本シリーズにコマを進めることになった。

 昨夜(18日)7時からはNHKのニュース、朝日テレビの日ハム対ロッテ、日テレの中日対巨人とチャンネルを切り替えるのに忙しかった。NHKのニュースは早々に切り上げ、日テレと朝日テレビの間を行ったり来たり。但し日ハムが決着を決めた瞬間から、じっくりと朝日テレビに腰を落ち着ける。

 婚期で退団(いや違う、婚期がきたから退団するのではなく、今シーズン限りの「今季」で退団)、帰国するヒルマン監督の胴上げ、場内パレード。それが終わるとそれまでベンチに控えていたロッテがバレンタイン監督を先頭にグラウンドに現れ、外野席の引き上げずに日ハムの優勝を祝福していたロッテ応援団の前に行き、バレンタイン監督は帽子を取って一礼、多分1年間の応援に感謝を示したのだろう、その後両チームの監督・選手はお互いに近づき合い、入れ替わり立ち代り肩を抱き合ったり、握手したりしてお互いの健闘をにこやかに讃え合う。

 解説だかアナウンサーだかがこんなことは初めてのことではないかと言っていた。つい何日か前に世界フライ級タイトル戦の終盤でセコンドの父親が劣勢を撥ね返す最後手段として「タマを打ったらええ」、兄貴が「肘でいいから目に入れろ」と反則を指示したと言われていることに関して父親の史郎が記者会見で「最後はポイントも取られてるから悔いのないように戦えと。あとはどうとらえられようがそっち側の自由やけど、おれらは言うてません」(07.10.8/サンスポ≪【BOX】父・史郎氏、報道陣ににらみ一発…反則指示否定≫)と正直なまでの開き直りの否定。そう指示したことがどこでどう間違えたのか、あるいは単に忠実に実行しようとした結果なのか、プロセスまがいに対戦ボクサーの世界チャンピオンを抱え上げ、「悔いのないように」リングに落とすという前代未聞の手段を選ばない離れ業をやってのけた見事なボクシングテクニックを評価されて自分たちが反則3点も加えられて大差で敗者の判定を下されると、ボクシングでは対戦後の通例のセレモニーとなっている相手選手と抱き合い、あるいはグラブを合わせて相互の健闘を讃え合うこともせずにさっさとリングを降りて退場していったシーンを見たばかりだが、それとは違う敗者ロッテの選手も交えた和やか、和気藹々の健闘の讃え合いであった。

 肩を抱き合い、あるいは握手し合って健闘を讃え合うついでにロッテ選手は日ハム選手の耳元に、日ハム選手はロッテ選手の耳元に、例えばサブロー、倉崎、福浦などがダルヒッシュやマイケル中村、森本などの耳元に「来シーズンはロッテに来いよ。その方が未来が開けるぜ」と囁きかけ、ダヒッシュ、マイケル中村、森本も負けずにサブロー、倉崎、福浦の耳元に「いや、そっちこそ來シーズンは日ハムに来るべきだ。プロ野球の未来を超えて日本の未来が開ける」とお互いにスカウトし合ったのではないだろうか。そんな勘繰りもした交歓風景だった。

 そのとき、「もし移籍する気があるなら、いい女を世話するぜ。欲しいだけ裏カネも用意するぜ」と、女やカネをエサとするのは政治家や官僚、役人の世界の話で、彼らはそんなことは口にもしないに違いない。

 尤も西武ライオンズが球団創立から05年6月のプロ野球12球団倫理行動宣言前までの27年間にも亘って行っていたアマチュア選手に対してヒモつきとする目的の金銭供与、さらにアマチュア野球の監督や関係者への謝礼金、選手に対して契約前に契約金や報酬金の前渡し、海外渡航費の餞別金など、他の球団もやっていなかったとは言えない黒い金権慣行に選手自身も知らぬ間に蝕まれ、馴染んでいたとしたら、冗談が冗談と見せかけて本心がチラリと覗いた一言となりかねない。

 例えそういった冗談が交されたとしても、冗談で終わる冗談なのは分かり切っていることなのだから、「いい女を世話をする、裏ガネカネを用意する」はブラックユーモアと受け止めるべきで、そういったことを勘繰ること自体が悪い我が冗談、悪質な我が妄想に決まっている。

 日ハムの優勝だけではなく、セリーグのクライマックスシリーズ第1戦で中日が巨人に先勝したことに気をよくして、つい余計なことまで勘繰ってしまったチャンネル替えに忙しい昨夜だった。テレビ・新聞で連日のように報道されている役人・官僚・政治家の蔓延状態の金権慣行にもついつい影響されていたのかもしれない。我が冗談・我が妄想を批判する前に、政治家・官僚・役人の類の金権体質・金権慣行を批判・非難してもらいたい。

コメント (1)
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