手紙をかく

この前、友人の母親に手紙を書いた。
そうしたら、自分の文章力が、小学生以下になっていることに気が付いた。

小学校6年生のりりかの学校に提出する日記ノートの文章のほうが
よっぽどクオリティが高いと思った。大げさじゃなくて。

こうやって、パソコンに向かって、思いついたことを
カチカチ打っているときは、バックスペースですぐに文章を消せるし
思ったことが脳みそから、手に直結して、目は、それが間違っていないかの校正程度で
どんどん書ける。今も。


テキストエディタを立ち上げて、パソコンで打って、
対象媒体にコピペする（私のいつものやり方だけど）
で、コピペのときにサラっと読み返す。
いつでも消せるし、超個人的なことでなければ、
そんなに気にすることもない。

でも、手紙を書こうと思うと、そうはいかなくて。
まずは、紙と封筒を選ぶ。
メッセージ程度なら、カードっぽいものでいいし、
たくさんのことを伝えたいなら、やっぱり便箋がいるよね。
とか。
で、便箋も受け取る人のことを考えて選ぶから、
なんでもいいやじゃすまないし。

で、ペンだって。
私は、ペンとか文房具が好きだから、この時間は
相手のことを思って時間をかけて、とてもいいものなんだけど、
普通に考えたって
筆ペンとか、ボールペンとか、鉛筆とかその程度の
意識を、無意識にしているはず。

そこに、赤の筆ペンしかなかったら、ほとんどの人は、
黒のボールペンのようなものを探すんじゃないかな。

で、紙に向かってイザ書くわけなんだけど、
これも、パソコンと違って、すぐ消せないから、
ある程度内容を考える。

頭の中で思ったことをそのまま手に直結できないから、
頭の中で、イロイロ考える。

で、この前は、考えた結果、
あまり長くならないように、へんにキバって書いたら
結局、バックスペースで消したくなるような部分が何箇所かできて、
3回くらいは書き直したんだけど、もう、予備の便箋もなくなるから、
結局、へんな感じの部分をこのしつつ、無理やり話をつなげたり、
そういう文章の手紙が出来上がった。

すぐに消せるは便利なんだけど、いいことばかりじゃないかもね。
すぐに消せない大切なことが下手になっていることに気がついた。

手紙を書くって、メールを送るより、はるかに手間だけど、
たまには、ペンをもって、相手のことを考えて、
紙にきちんと書いてみることも大切なんだって。改めて。
誕生日カードとかじゃなくてさ、手紙、書くっていいことだね。