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日々の恐怖 4月14日 夏

2017-04-14 18:58:27 | B,日々の恐怖





  日々の恐怖 4月14日 夏




 3年くらい前のこの季節、スーパーで買い物した帰りにくそ暑いなか一本道歩いてたら、道のど真ん中に、おばさんが立ちすくんでて、

“ 何だ・・・?”

と思ったら、鳥が死んでいた。
 よく見たら、何でか頭がなくて血が流れている。

“ うへぇっ・・・・。”

て思って通りすぎようとしたら、おばさんに声をかけられた。

「 悪いけど可哀想だから、どうにかしてもらえないかしら?」

と、鳥を指差していた。
 暑いしあんまり気乗りしなかったけど、車通る道だから踏まれても可哀想だしと思って、

「 ここに置くだけでいいですか?」

と、一本だけ植えてあった木の根元に置いた。
 そしたらおばさんは、

「 ありがとう、私には触ることが出来なかったから、本当にありがとう。」

って言った。

“ なんじゃ・・・・?”

と思いつつ、

「 どうも・・・・・。」

って会釈してその場を後にしたんだけど、何となく気になってしまって後ろを振り返ったら、おばさんいないんだよ、一本道だから途中身を隠すとこもないのに。
 木のところに戻ったら、さっき無かった鳥の頭があって、もうパニックだったけど、アイス溶けちゃうから、ささっと帰った。
 それだけなんだけどね。

“ おばさんどこいったんだよ?”

一本道も今は整備されて木も無くなって、住宅街になってしまった。












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