グライダーの日記

グライダー関連の活動日記
工学院大学航空部の近況報告

11/21の妻沼滑空場

2010-11-22 16:47:05 | GLIDER
21日は、妻沼滑空場での練習フライト。

今回も首都大学東京航空部に参加させていただきました。

高気圧が東の海上にあり、その影響下の天気だったようです。
朝から快晴で、まさにブルースカイ。気温も朝方は少し寒さも感じましたが、北寄りの弱い風で、過ごし易い絶好の基礎練習日和となりました。

昼ごろ上空に高積雲が出来始めて、下り坂の気配でしたが、西の低気圧の張り出しが遅くなり、終日好天でした。

北の山の上空には、積雲が出来ていましたが、妻沼滑空場の上空は対流がほとんどない状況でした。午後から風が南寄りになった時に少し上昇風が発生するも、この日が撤収日でしたので、風の変わり目となった13時半ごろに最終フライトとなりました。

この日は、第一滑走路で慶応大学。第二滑走路で首都大と東工大・理科大との合同でのウインチ曳航での運航でした。

使用機体は、共同使用複座機のASK-21(JA05KH)。

ASK-21は、現在もっとも多く練習機として使用されている複座機です。

我が部使用のG-103TwinⅡ(JA2289)とは、同じプラスチック製複座機ですが、その特性が少し違います。
基本データーから比較すると、自重が35kg重く、翼幅が50cm長く、揚抗比が4高く、さらに失速速度や最小沈下速度や限界速度が少し違います。

共通点としては、錐もみや完全失速に入り難い特性が似ています。

基本性能的には、僅かにG-103TwinⅡ(JA2289)の方が良いようです。
特にこれからの冬に吹く北西の強い風の時は、その真価を発揮してくれます。

操縦特性の違いでは、慣性が大き過ぎて操舵が思うように効かないため、小回りが効かず、修正が難しいのがG-103TwinⅡ(JA2289)。これに比してASK-21は、軽く小回りが効きます。

その違いから、工学院大学航空部ではウインチ曳航には不向きとして、飛行機曳航に限定した発航方式で運航しています。

特性の違う複座機で練習するのは、時々であれば非常に効果的のようです。

滑空場も時々は違うところで体感することも効果的練習となります。

次の日曜日28日は、関宿滑空場です。


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部OBのビッグフライト記事

2010-11-15 18:10:23 | GLIDER
14日(日)のフライトは、参加者の足並みが揃わずお休みしました。

この日は、フライト活動が休みになったので、他の用事で関宿滑空場から羽生滑空場と妻沼滑空場へ行きました。

高気圧の張り出しが遅く、曇り空で視程のあまり良くない状況でしたが、各滑空場とも通常の練習フライトを行っていました。

最新の日本滑空協会発行の機関誌「JSAINFO.2010.Nov.#292」に工学院大学航空部OB(S53卒)梅谷堅三氏のビッグフライトの記事が載っていましたので、その内容をお知らせします。

今年の7月8日にドイツ国内ハノーバー近郊の飛行場からグライダー(ASH25EB28)で、08:59LTにスタートして21:21LTにランディングするまで、12時間22分を要し、1153.02kmを平均速度102km/hで飛行しました。
この機体は複座機で、ドイツ人のウベ・ホーストマン氏とのビッグフライトでした。

動力の力を借りず、自然の上昇風だけでのフライトで1000kmオーバーを飛ぶことは、技量はもちろんそれに必要な自然現象が無ければ実現不可能です。
しかも、ドイツ国内の飛行は、いろいろな制約があり、それをクリヤーしながらのフライトとなります。
この日は、稀な好条件が期待される日だったようですが、そのチャンスをものにできたのは、これまでの執念が結実したように思われます。

梅谷氏は、大学卒業後ドイツへ単身グライダーのために渡り、グライダー学校への入学から製造工場等で製造修理の実践的技術を習得し、数年日本でその関連会社で勤めた後、またドイツに渡り、苦労を重ねて実業家となり、現在に至っています。
数年前から、積極的に最新機体を得て、北半球の夏時期はドイツで、冬時期は南半球のアフリカ大陸のナミビアに機体を持ち込み飛んでいました。
ナミビアでは、900kmオーバーの飛行を重ねていて、そのうちの一つが日本記録として認定されたこともありました。昨年12月には念願の1000km飛行(1128.21km、平均速度142.41km/h))を実現していました。

学生のころからの空(グライダー)への夢の一つを達成。

そんなOBもいる工学院大学航空部です。

この週末の活動は、妻沼滑空場での首都大合宿参加となります。




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11/7は秋空。

2010-11-08 19:13:43 | GLIDER
7日は、参加者が少なく、滑走路が思ったより回復していなかったため、中止しようかと思いましたが、天気が良くなり、他団体の協力が得られるとのことで、機体を組んでフライトしました。

天気:くもりのち晴れ、北西の風2ktのち南2kt、視程10kmから20km、体感気温18℃。
実績:4回、0時間47分(11.7分/回)。

滑走路は搬路下付近より南側が冠水したようですので、この日は朝から北風のため、36B~D滑走路は発航には支障をきたすとのことで着陸用とし、36A滑走路発航となりました。
参加機体(京浜ASK-21、ASCツインⅡ、東工大・理大ASK-21とKa-6E、理大OBLS-8、MG2機)も多く、曳航機2機で対応しましたが、一時は発航順で問題も発生したりしていました。

BからAに移動するには、溝に渡した橋を渡らねばなりませんでしたが、この際2年江坂君は翼端を持ったまま足を滑らして、水がある溝にドボンしてしまいました。もちろん機体は大丈夫です。
この後、機体を地上で取り回し最中に左主翼を乗用車に接触してしまうアクシデントがありました。翼幅が17m程ありますので、転回中は細心の注意が必要ですが、この時は意思の疎通が噛み合わずの一瞬の出来事でした。幸い軽く接触した程度で済みましたので、両方とも大事には至りませんでした。
これは、安全確認を怠った結果でしたので、この後集合して、意思疎通の確認と安全第一で行動することを再確認しました。

この日の上空は、まさに穏やかなほぼ静穏状態で、上昇風の発生はありませんでしたので、基本操縦練習には絶好のフライト日和となりました。

予定数終了後、搬路下付近に着陸して、京浜SC会員さんのご協力をいただき、無事に機体を収納して終了となりました。

フライト終了後は、活躍してくれた曳航機を収納後に清掃します。

次回フライト予定は14日(日)ですが、学生の参加がありませんので、OBおよび関係者のジョイフライトとなります。
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10/31は、新宿校舎18階

2010-11-02 18:25:37 | GLIDER
31日は、当初の予定を変更して新宿校舎18階において、ミーティングと座学を行いました。

台風14号が通過して台風一過の快晴になるかと思われましたが、次の低気圧の影響下となり、くもり空で一時雨の降る天気となりました。

この低気圧の降雨は大雨となり、利根川および江戸川が増水して、水位が上がり、2日関宿滑空場は一部冠水したようです。

ミーティングでは、まず学連主催の「新人戦」結果報告。
参加者2年江坂君は、堂々の42人中21位の結果で、まだ初ソロ実績がありませんでしたが、その内容はこの段階で胸を張れるものでした。
木曾川滑空場や各地域の参加選手の様子を報告してくれました。
この大会参加は、自分の課題が明確になり、全国の部員との親睦を深めることができたようで、意義深い良い体験となったようです。
来年は、個人戦だけではなく団体戦参戦を目指し、10位以内入賞を新たな目標としました。
次に今後の活動展開について話し合いました。

昼食後、「初ソロに向けて」と題して座学を実施。

長期的目標はもちろん、まずは身近な目標を明確にして、それに向けて一回一回のフライトを積み重ねていきます。
グライダーで空を飛び練習を重ねるには、天候はもちろんいろいろな条件が整って初めてできますので、なかなか予定通りにできません。
「飛べる時には飛ぶ!!」の心構えが必要です。

その技量は、多少の個人差はありますが、フライトの回数と時間に比例します。

ただし、工学院大学航空部の場合は少し違います。

他大学の部員と比較すると、同回数ではその技量は同等ではなく、その上の技量となっていることです。
今回新人戦の結果でもわかるように、60数回のフライト回数で21位の結果は通常では得られません。
工学院大学航空部では、他とはちがう練習フライトを主にして行っています。

次の練習フライトは、7日の予定です。

在学学生の体験飛行を随時受け付けています。
航空部ホームページから、遠慮なく、申し込んでください。
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