フライトの話題がないので、またまた四季の空気の話し。
「大空のサムライ」坂井三郎著より
空中の四季は、気象学的には難しい理論があるかもしれないが、空を飛ぶパイロットの体に感じる上空の四季は、温度の変化はもちろんであるが、その他に機体を通じて伝わってくる空気のあたりがあるのである。
春 ・・・ 春の上空の空気は、地上の感じとたいした変わりがなく、一年中で一番おとなしくて、なんとなく濁ってよどんでいるといった感じで、操縦桿にあたる手応えがやんわりと女性的で長時間に渡る水平直線飛行を続けていると、居眠りが出そうになってしまう。
夏 ・・・ 夏の空気は、さっぱりしたかと思うと、いやに湿度が多いときがあり、空気が活動しているといった感じ。
秋 ・・・ 秋の空気は、澄みきっていて空気が旨い。飛行作業に最も快適な季節はこの頃であるが、いわし雲の横たわる七、八千メートルの高空では、なんとなく空気に波動があり、不安定な感じの中に、厳しい冬の忍び寄りが感じられる。(岩国上空五千メートルの高度で、富士山が見えるときがある。)
冬 ・・・ 冬の空気は、威圧的で密度が高く、ぐいぐいと迫ってくるような力強さと厳しさがあり、また動きが大きく油断がならない。
以上、引用文。
まだ、残暑はありますが、8月の猛暑が嘘のように、秋の空気に空気が入れ替わってきています。
秋の空気が澄んでいる理由は、大陸の冷えはじめた空気を偏西風の流れにほぼそいながら、移動性高気圧によって日本に運んでくるからです。
この時期の空気は、春とは違い空気が乾燥して細かな水滴が少ないうえ、大気中に塵が少ないからです。
そのために、澄んだ青空やうろこ雲や巻雲ができやすいようです。
操縦桿から伝わる空気のあたりは、気温の影響は大きいですが、湿度の差にも影響されます。
その微妙な違いを感じるように操舵できれば良いですが、実際はほとんどその違いはわかりません。
大事なのは、その意識です。
いずれ、それを感じることができるようになるかもしれません。
“秋の空気のあたり”を感じるフライトは、滑走路冠水の影響で少し長びきそうです。
10月中旬を予定しています。
写真は、何月ごろの夕方の青空かわかりますか?
「大空のサムライ」坂井三郎著より
空中の四季は、気象学的には難しい理論があるかもしれないが、空を飛ぶパイロットの体に感じる上空の四季は、温度の変化はもちろんであるが、その他に機体を通じて伝わってくる空気のあたりがあるのである。
春 ・・・ 春の上空の空気は、地上の感じとたいした変わりがなく、一年中で一番おとなしくて、なんとなく濁ってよどんでいるといった感じで、操縦桿にあたる手応えがやんわりと女性的で長時間に渡る水平直線飛行を続けていると、居眠りが出そうになってしまう。
夏 ・・・ 夏の空気は、さっぱりしたかと思うと、いやに湿度が多いときがあり、空気が活動しているといった感じ。
秋 ・・・ 秋の空気は、澄みきっていて空気が旨い。飛行作業に最も快適な季節はこの頃であるが、いわし雲の横たわる七、八千メートルの高空では、なんとなく空気に波動があり、不安定な感じの中に、厳しい冬の忍び寄りが感じられる。(岩国上空五千メートルの高度で、富士山が見えるときがある。)
冬 ・・・ 冬の空気は、威圧的で密度が高く、ぐいぐいと迫ってくるような力強さと厳しさがあり、また動きが大きく油断がならない。
以上、引用文。
まだ、残暑はありますが、8月の猛暑が嘘のように、秋の空気に空気が入れ替わってきています。
秋の空気が澄んでいる理由は、大陸の冷えはじめた空気を偏西風の流れにほぼそいながら、移動性高気圧によって日本に運んでくるからです。
この時期の空気は、春とは違い空気が乾燥して細かな水滴が少ないうえ、大気中に塵が少ないからです。
そのために、澄んだ青空やうろこ雲や巻雲ができやすいようです。
操縦桿から伝わる空気のあたりは、気温の影響は大きいですが、湿度の差にも影響されます。
その微妙な違いを感じるように操舵できれば良いですが、実際はほとんどその違いはわかりません。
大事なのは、その意識です。
いずれ、それを感じることができるようになるかもしれません。
“秋の空気のあたり”を感じるフライトは、滑走路冠水の影響で少し長びきそうです。
10月中旬を予定しています。
写真は、何月ごろの夕方の青空かわかりますか?