グライダーの日記

グライダー関連の活動日記
工学院大学航空部の近況報告

秋の空気

2007-09-25 14:36:14 | GLIDER
フライトの話題がないので、またまた四季の空気の話し。

「大空のサムライ」坂井三郎著より

空中の四季は、気象学的には難しい理論があるかもしれないが、空を飛ぶパイロットの体に感じる上空の四季は、温度の変化はもちろんであるが、その他に機体を通じて伝わってくる空気のあたりがあるのである。

春 ・・・ 春の上空の空気は、地上の感じとたいした変わりがなく、一年中で一番おとなしくて、なんとなく濁ってよどんでいるといった感じで、操縦桿にあたる手応えがやんわりと女性的で長時間に渡る水平直線飛行を続けていると、居眠りが出そうになってしまう。
夏 ・・・ 夏の空気は、さっぱりしたかと思うと、いやに湿度が多いときがあり、空気が活動しているといった感じ。
秋 ・・・ 秋の空気は、澄みきっていて空気が旨い。飛行作業に最も快適な季節はこの頃であるが、いわし雲の横たわる七、八千メートルの高空では、なんとなく空気に波動があり、不安定な感じの中に、厳しい冬の忍び寄りが感じられる。(岩国上空五千メートルの高度で、富士山が見えるときがある。)
冬 ・・・ 冬の空気は、威圧的で密度が高く、ぐいぐいと迫ってくるような力強さと厳しさがあり、また動きが大きく油断がならない。

以上、引用文。

まだ、残暑はありますが、8月の猛暑が嘘のように、秋の空気に空気が入れ替わってきています。

秋の空気が澄んでいる理由は、大陸の冷えはじめた空気を偏西風の流れにほぼそいながら、移動性高気圧によって日本に運んでくるからです。
この時期の空気は、春とは違い空気が乾燥して細かな水滴が少ないうえ、大気中に塵が少ないからです。
そのために、澄んだ青空やうろこ雲や巻雲ができやすいようです。

操縦桿から伝わる空気のあたりは、気温の影響は大きいですが、湿度の差にも影響されます。

その微妙な違いを感じるように操舵できれば良いですが、実際はほとんどその違いはわかりません。
大事なのは、その意識です。
いずれ、それを感じることができるようになるかもしれません。

“秋の空気のあたり”を感じるフライトは、滑走路冠水の影響で少し長びきそうです。

 10月中旬を予定しています。

写真は、何月ごろの夕方の青空かわかりますか?


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空からの景色

2007-09-19 14:10:53 | GLIDER
フライトは、しばらくお休みです。

関宿滑空場も冠水の影響でしばらく飛べそうもありません。


関宿滑空場は、都心にわりと近いところ(新宿までの距離37.5km)に位置しています。

したがって、視程が良いと、離陸して間もなく都心の高層ビル群が見えます。
昔は、池袋と新宿の高層ビルが数本見える程度でしたが、9/2の写真を見ると、いつの間にかどこがどこだかわからないほどの高層ビルがたくさん写っています。

写真は、高度150mほどから撮っていますので、地平線より高いビル群は、150m以上の高さのビルということになります。

都心に近くて、日本一広い滑空場。
それが、関宿滑空場です。

我々の活動拠点です。

写真の右下は、2003.9.14に撮った大宮方面です。
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台風9号の影響

2007-09-08 15:49:31 | GLIDER
台風9号の影響は、甚大でした。

我々のまさに上空を通過していきました。
関東から東日本を縦断して北海道を抜けたようです。

今日は、台風一過の暑い好天になりましたが、その爪あとが残っています。

我々がいつも使用している江戸川河川敷にある関宿滑空場は、3mも冠水して完全に川の底になっています。
これだけ冠水すると滑走路に堆積物が溜まりますので、その後の回復に相当な時間が必要となってしまいます。

写真は、今日午後のライブカメラの画像です。

我々は、しばらくフライトは休止する予定ですので、今は直接影響はありませんが、心配です。

まずは、水位が平常に一日でも早く戻ることを祈るのみです。


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9/2、フライトと機体格納

2007-09-03 15:45:26 | GLIDER
2日は、予定通りフライトと機体格納を実施しました。

北東の風1m/s、36Bから途中ピストチェンジ(18B)しましたが東の風。
回数7回、2時間58分。

朝から高曇りで、気温も低めで、視程も良好な練習日和となり、昇温により、プラスもできて、TOPが2000ftから3000ftとなり十分な練習ができました。

曳航機が一機しかないので(パイパーが修理中)、発航の効率がよくありませんでしたが、少し滞空もできたので、まずまずでした。

フライト終了後、機体を格納。

台風9号の針路が非常に気になりますが、とりあえず一安心。

昨日の7回のフライトでG-103TwinⅡ(JA2289)の飛行回数が5000回と
なりました。27年目です。ちなみに総時間は、1358時間20分。
平均16.3分/回。

お蔭様で、無事故でここまで運航してきました。
もちろん、これからも基本を守り安全運航を継続します。

次回フライト予定は、気象状況等にもよりますが、10月中旬からです。
12月は耐空検査整備となります。
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