グライダーの日記

グライダー関連の活動日記
工学院大学航空部の近況報告

9/11は冠水で新宿部会

2011-09-13 19:01:38 | GLIDER
11日は、関宿滑空場で練習フライトを行う予定でしたが、台風12号の間接的影響による大雨により利根川水系が増水し、滑走路が1日の15時過ぎに冠水し、8日の朝4時ごろにやっと水が引くという状態となり、滑走路が使用できなくなってしまいましたので、急遽新宿校舎で部会と座学を実施しました。

関宿滑空場の場合は、宝珠花観測所の水位が3m以上で冠水となります。
観測所のデーターを見ると、1日の15時過ぎから8日の朝4時の間に冠水していたことになり、最高水位は5.16mですので、滑走路面はピーク時に水深2mほどとなったようです。
関宿滑空場は江戸川河川敷にあり、下流域であるため流れが遅く、冠水すると「ヘドロ」が路面に堆積してしまいます。冠水時間が長いほどたくさん堆積してしまいます。
ヘドロが堆積すると、乾くのを待つしかありません。
今回は冠水時間が長かったので、回復には時間がかかりそうですので心配です。
幸い、好天が続きそうですので、これに期待するしかありません。

部会では今後の活動方針と予定の確認を行い、その後実践に向けた基本の座学を行いました。
練習許可書の取得と更新が様々な理由により遅れ、これからやっと本格的な練習フライトができるようになります。この遅れを取り戻したいのですが、滑走路冠水は思わぬ向かい風いや沈下帯となり今後の展開が心配です。でも沈下帯があるから上昇帯があるわけで、次の上昇風に向けて進みます。

この日の新宿は、好天となり24階からスカイツリーを見ることができました。
最近は、いろいろな所に高層マンションやビルが建ち、昔とは大きく景色が変わってしまっています。

次回フライトは、18日の予定です。


<この日の練習>
操縦席への座り方
 操縦の基本は、座席に正しく座ることから始まります。
1.キャノピーとのクリアランスを適正に
2.ラダーペダルを適正にアジャストする
3.操縦桿を無理なくフル操作できるように
4.ダイブブレーキレバー、レリーズノブが楽に操作できるように
5.計器盤に楽に手が届くように
6.自分に合った居住性を
7.縛帯をしっかり適正に締める
8.バラストを積む場合は、慎重にその位置を決める
以上ですが、バラストを積まなければならない場合は、特に座りご心地を含め移動しないようにしなければなりません。それは空中で、強いプラスおよびマイナスのGがかかる場合があるからです。
(重いほどGが大きくなると簡単に動いてしまうことを認識する)

また、操縦操作において体が常に中心にあるようにしなければ適正な操作はできません。つまり、まず精神と体の緊張度が中立であることが必要なのです。そのために正しく操縦席に座ることが重要となります。

どうしても、自分に合った座り方ができない場合は、フィットするクッション等を自作して持参するぐらいの気構えと準備が必要です。

上空に於いて、操作中に体が左右に動いてしまう人が時々いますが、体が動くと基点が動くことになり正確で適切な操作ができなくなりますので、常に体は軸線上に位置し、腕と足の可動範囲内で操作するようにしなければなりません。
上空では、Gバランスを保ちながら飛ぶことになりますので、バイクのように体の移動は必要ないのです。

精神と体がニュートラルでないと、微妙な舵感を感じることができません。
グライダーを操縦しベストフライトを実現するには、「comfortable」な座り方から始まるのです。
コメント
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