MC68000 Maniacs!
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「パラスコード(PARASQUAD)」は,1995年7月にセガより発売されたスーパー32X専用のシューティングゲーム。SUPER32X専用タイトルらしく全編3Dポリゴンで描かれた作品となっており,同社の「ザクソン」を思わせるようなクウォータービュー(斜め視点)が採用されています。自機に搭載された「パラサイト・コネクター」という機能を駆使し,味方の機体や敵の機体を「ハッキング」して,その機体特有の耐久力や移動速度を獲得すると同時に,ハッキングした機体の武器を「ラーニング」して使用可能としてしまう,独特なパワーアップシステムが特徴となっています。3Dポリゴンゲームの黎明期に登場した作品だけに,少々動きが重い感じで爽快感に欠けるところがあるのは確かですが,32Xパワーを活用して作り込まれた「演出」は一見の価値があると思います。今となってはテクスチャーも何もない素のポリゴンが逆にかっこいい。数少ない32Xタイトルのうち,移植モノ以外を選ぶならコレですね。

自機の移動範囲が思いのほか狭いうえクウォータービューに慣れるのがちょっと大変。動きが悪いわけでは決してありませんが,前述したとおり若干「重い」気がします。全編ポリゴンなので処理が重いのは当然としても,個人的に原因だと思っているのは,自機の攻撃があまり「連射できない」事でしょうか。そもそも画面上に表示される弾数自体が少ないので,敵機をガンガン破壊していく爽快感がちょっと不足してます。それでも・・・最初のステージに出てくる攻撃が全然効かない敵の巨大ロボを,宇宙空間に放り出して勝利する演出は,初見のときは「おおッ」と思いましたし,以降も円盤やらカニやら魚やらと,ポリゴンならではの動きをみせてくれるボスキャラのオンパレード。インターネット上の情報を見て単純に誤解して欲しくないのは,「処理が重い」のではなく「処理が重く感じる」のだということ。連射速度&移動速度が速い機体をハッキングできれば,結構快適にプレイできるようになりますし,初期状態の自機でも連射速度&移動速度はそこそこ速いです。

適当な機体をとりあえずハッキングしたりしてハズレを引くと痛い目にあいます(笑)。
考えて機体選びをするのもゲームシステムの一部,ということですね。

妙に「ViewPoint」臭いところがあるのは否めませんが,アーケード機であるネオジオと比較するのはちょっと厳しいかと。・・・ただし,ジェネシス版「ViewPoint」があそこまでやれている事を考えると,32X専用の「パラスコード」はもっとやれたんじゃないか??・・・とか思ってしまうのも確かです。音楽の方も若干「ViewPoint」寄りな感じですが,こっちはかなり頑張っている印象です。32Xありきとはいえ,メガドラの内蔵音源を限界まで駆使した音作りをみたように思います。これらの楽曲は「SUPER32X 15th Anniversary Album」に収録されています。まだセガストアで買えるみたいです。


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