以前「デスクトップ音楽」に関する記事でも触れた話題ですが,我が家の「REDZONE」には SHARP純正の MIDIインタフェイスボード(CZ-6BM1)が内蔵されています。まだ X68000 PRO を使用していた頃に購入したもので,当時 ROLAND MT-32 等の MIDI音源と組み合わせて自動演奏環境を構築していました。
譜面形式でのデータ打ち込みが可能な「MUSIC PRO 68K」や,MIDIデータや エクスクルーシブデータの編集や,MIDIデータのマルチトラックレコーディングが可能な「MUSICSTUDIO PRO 68K」など,ソフトウェア環境にも SHARP純正品を多用。正直,SHARPの MIDIプロモーション状態な環境であったことは言うまでもありません(笑)。
特に苦労したのが MUSIC PRO 68K。譜面入力のインタフェイスは使い易かったのですが,基本的に音符・休符を含む「音楽記号」を譜面上に張り付ける事で MIDIデータを構築していくソフトウェアのため,音楽記号の存在範囲に表現が限定されてしまうのです。また,音楽記号の他にコントロールチェンジ情報を出力できるパーツが用意されていたものの,ピッチベンド表現など連続的に値を変更する必要がある場合,変更が発生する分だけ譜面上にパーツを並べなくてはならず,密集しすぎて譜面が「真っ黒」になってしまったりと,凝ったデータを作るには少々無理があるものでした。
そこで,基本的な譜面情報は MUSIC PRO 68K で打ち込む事とし,その譜面データを MUSICSTUDIO PRO 68K にて MIDI形式に変換させ,変換後に MIDIデータを直接編集する事を考えました。MUSICSTUDIO は MIDIシーケンサーそのものですから,微妙な音量,音長のコントロール,音色の切替はもちろん,複雑なコントロールチェンジ情報だけでなくエクスクルーシブ情報の挿入も可能となります。作業は少々面倒になりますが MIDIの表現力は格段にアップしました。
当時の X68000ゲーム市場においても MIDI対応はステータスであり,むしろ「必須要素」といっても良いくらいのものでした。特に音楽が趣味のユーザーでなくても MIDI環境を構築している事例が非常に多かった時代であったと思います。
ここ数年,X68000の MIDI環境を解体したまま放置している状態でありましたが,
久々に環境の再構築を考えたくなりましたね。(≧∇≦)
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