
拡張手段の選択肢がほとんど皆無に近いとされる ClassicII においては,メモリ増設(最大10MB)や HDD換装程度のアプローチで拡張を諦めてしまう例も少なくないようです。筐体の開放だけで若干の面倒が生じる機種だけに,場合によっては挫折も仕方ないと思いますが,せめてもう少し悪あがきが出来そうなものですよね(笑)。
先日実施した「LANアダプタ」の導入なども機能拡張と言えそうな気がしますけど,SE/30などで言うところの「アクセラレータ導入」や「ビデオカード導入」とはちょっと種類が違いそうです。それらと同じ系統の拡張手段となると「コプロセッサ増設」あたりが妥当だと思われます。
MC68030/16MHz を搭載する ClassicII ですが,SE/30 の 030PDS のような拡張スロットは装備されていません。また FPU についてはオプション扱いとされデフォルトでは装備されておらず,ロジックボード上に FPU増設用のスロットが準備されている形となっています。ここにオプションの「コプロカード」を装着すれば,浮動小数点演算を多用するアプリケーションにおいてパフォーマンスの向上を期待することができる・・・はずです。
しかし・・・
実際,これほどまでに効果を体感しにくいアイテムもないと思います。(≧∇≦)
ほとんど自己満足の世界と言ってもいいでしょう。
ゲームなどのパフォーマンスが総じて向上する訳ではなく,FPUの性質上,ある特定のアプリケーションでのパフォーマンスアップに限られるあたりが非常に微妙なアイテムだと言えます。我が ClassicII 環境においては Illustrator や Excel 等の処理速度に若干の向上がみられました。(ベンチマークソフトが一番わかりやすいです・・・って当然ですね)
現在はコプロカード単体での入手が非常に困難であるとされています。自分の場合 2台の ClassicII 双方にコプロカードを装着していますが,某大手オークション経由にて運良く単体で入手できたものです。中古の ClassicII に組み込まれた状態で発掘される例が多いと聞くので,それに期待して探すのも良いかもしれませんね。
とはいえ,装着してもあまり面白くはありませんので
苦労してまで組み込んでも,得られるものは少ないと思います。
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その名はアップルパイ。あ、プログラムの名称はどうでもよくって、、、
コプロの威力は感じました。
当時このコプロカード、ソフマップで数100円で投売りされてたんですよ。
あと、MacBSDもXwindow使うならコプロは必須ですね。