ちょっと気になるコーヒータイム

風景とか建築とか、その他もろもろ・・
           Messages from Masaki Fukumoto

いざ、宇佐神宮へ(5)

2012年11月15日 02時50分34秒 | 神めぐり旅

                        (画像:西大門)

石段を登りつめると、「上宮」への入り口に当たる「西大門」が現れる。

神社としての「正門」は、社殿の配置から見ても上宮の南側にある「南大門」が、おそらく本当の「正門」だと思われるが、現在はこの「西大門」から入る。

当然「神様」あるいは「皇族」が通る中央の門は閉ざされており、両脇の「通用口」のようなところをくぐるのである。

向唐破風を持つ、檜皮葺の豪奢な門である。

「西中門」前の広場を過ぎ、いよいよ「宇佐神宮上宮」に着く。

左から「一の宮」、「二の宮」、「三の宮」と並ぶ「拝殿」である。

この左奥に国宝の本殿、「一の御殿」、「二の御殿」、「三の御殿」が並んでいる。

それぞれに二拝四拍手一拝の参拝をし、下山する。

途中に「下宮」があって、ここにも三宮があり、上宮と同じ参拝を行う。

現在境内には、他にも多くの神社が配置されているが、歴史博物館にある境内の昔の全体模型を見ると、三重の塔や五重の塔などの建物が林立し、平安時代の荘厳な配置に圧倒される。

宇佐神宮は、「八幡大神」、「比売大神」、「神功皇后」の三神を祭神とするが、社殿はそのほとんどが朱塗りであって、なかなかにお洒落でもあるのだ。  (完)

             mm
 まさき設計


いざ、宇佐神宮へ(4)

2012年11月15日 02時07分15秒 | 神めぐり旅

                (画像:宇佐神宮入り口の鳥居)

「風土記の丘」にある大分県立歴史博物館でお勉強をして、いざ神宮へ。

仲見世通りを過ぎ、太鼓橋の「神橋」を渡ると、木立の先に「大鳥居」が見える。

「神宮」は一般に「神社」よりも格式が高い。

江戸時代までは「伊勢神宮」以外には、「石上神宮」と「鹿島神宮」、「香取神宮」の3社のみであったが、これに「筥崎宮」と「宇佐神宮」が加わった。

似たようなものでも「香椎宮」は「神宮」とはなっていない。

「宇佐神宮」は、祭礼に際し、天皇家から勅使が遣わされる「勅祭社」の中でも、「香椎宮」より高い扱いを受けており、全国4万4千社ある「八幡宮」の総本社である。

そして「宝物館」やら「神宮庁」のある「表参道」を進むと、「皇族下乗」という表示板があった。

文字通り、皇族といえどもここからは乗り物を降りて下さい、というひとつの結界である。

そこの上段にある踊り場の広場を左手に進むと、「上宮」へ上る石段が現れる。

鬱蒼とした社叢(しゃそう)の中を上り、「若宮神社」を過ぎ、「西大門」を目指す。

                        → いざ、宇佐神宮へ(5)へと続く

             mm
 まさき設計

 

 


いざ、宇佐神宮へ(3)

2012年11月15日 01時35分50秒 | 神めぐり旅

             (画像:かまど地獄五丁目)

 別に寄らなくても何も問題は無かったのだが、「温泉街」という名称に惹かれて、ちょっと歩いてみた。

温泉地にはどこか「昭和」の香りが佇んでいるような気がする。

たとえばここは別府鉄輪温泉街。

これは「いでゆ坂」界隈にある「ヤング劇場」という大衆演劇の劇場。

う~ん、なかなかいいではないですか。

「いでゆ坂」から「みゆき坂」一帯を歩いてみる。

この坂を登りつめると、上の画像の「かまど地獄」に辿り着く。

作りものの「赤鬼」がいたり、「熱泥坊主」などの名前が、レトロでいい感じである。

ここから車で15分程度走ったところにある宿にお世話になって、いよいよ明日は「宇佐神宮」である。

                        → いざ、宇佐神宮へ(4)へと続く

             mm
 まさき設計


いざ、宇佐神宮へ(2)

2012年11月15日 01時11分18秒 | 神めぐり旅

                (画像:大原邸)

大原邸は江戸時代の造作がよく保存されており、この画像は内玄関付近であるが、外壁の杉皮張り、連子窓、白しっくい、藁葺き屋根のバランスがとても美しい。

わくわくしながらじっくりと見学し、屋敷を出た。「酢屋の坂」を下り、「志保屋の坂」を上がる。

そして振り向くと、「酢屋の坂」を上がった右側に、「大原邸」が見える。

観光客で着物を着た人たちがいたが、実に町並みとマッチしていた。

ここからさらに「南台」一帯を散策する。

これは「飴屋の坂」付近の普通の住宅地であるが、このような風景が街中に普通にあるのである。

しっくい塀は上部が僅かに広がって湾曲しており、角は美しく「面」がとってある。

もっとずっと見ていたいと思ったが、そういう訳にもいかず、本日の宿を目指す。

                        → いざ、宇佐神宮へ(3)へと続く

             mm
 まさき設計


いざ、宇佐神宮へ(1)

2012年11月15日 00時16分10秒 | 神めぐり旅

                  (画像:杵築城)

 早朝より車を飛ばして、九州を横断する。 着いたのは豊州は豊後、杵築であった。

晩秋の杵築城はかくもうら淋しく、悲しげであったが、気を取り直して城下へ向かう。

向かったのは「北台」。

ここは杵築市の「勘定場の坂」を上がった通り。

一帯は昔の面影がよく残されており、道が舗装されてなければ、今にも侍が現れそうな雰囲気である。

この右側に見える長屋門をくぐると、そこに「大原邸」があった。

杵築藩の上級家老の屋敷で、ほとんど江戸時代のまま残されている。

                               → いざ、宇佐神宮へ(2) へと続く

             mm
 まさき設計

 


野良猫

2012年11月07日 23時58分33秒 | これでもエッセイ?

 街中の廃屋で猫を見かけた。

家屋はすでに無く、くたびれた塀だけが残っているのだが、塀の上に黒い猫、そして門扉のところにまだ小さい灰色のシャム猫がいた。

シャム猫のほうは、いじめられたのか目のところが少し怪我をしているようだ。

こういった風景は何とも言えないもの悲しさを感じるが、この猫たちにはある種の親近感が湧く。

ただ、孤高なノラ猫に惹かれ、自分もそうありたいとは思うものの、人に言わせると単に 

「とっつきにくい、無愛想で機嫌の悪そうな人」

となってしまうらしい・・・。

さあ、爽やかな人間を目指して頑張るぞ。

             mm
 まさき設計