ちょっと気になるコーヒータイム

風景とか建築とか、その他もろもろ・・
           Messages from Masaki Fukumoto

獅子ヶ城

2008年04月30日 13時44分28秒 | 佐賀県唐津市周辺のこと
 久し振りに古城を訪ねた。
松浦党水軍の党祖、松浦今福の梶谷城々主である源久公の孫にあたる源披が治承・文治年間(1177-90)に築城した、佐賀県唐津市厳木町の獅子ヶ城である。
源持の時代に松浦党の拠点が平戸方面へ移っていったため一時廃城となるが、この地方は松浦党勢力の南東の最前線であり、室町時代にも松浦党と佐賀を拠点とする竜造寺氏のせめぎ合いの地となり、松浦党は鶴田兵庫介源前を獅子ヶ城主とし、天文14年(1545)城を改修した。

 当時この地方は上松浦党の覇者、波多氏の勢力下にあったが数度にわたる戦いの末、源前は竜造寺氏に屈服、長子源賢の時に竜造寺一門である多久氏に降り、佐賀も竜造寺氏から鍋島氏へ勢力が推移していくに従い、この城も次第に重要性が薄れていった。ちょうどこの頃は秀吉が朝鮮出兵のために名護屋城を築城しており、波多氏も追われ、狭い地域間の争いどころではなかったのであろう。

 この後、唐津城主寺澤広高公時代に一時支城となるが、元和の城割で最終的な廃城となり、その後使われることはなかったと思われる。

 城址は写真の岩壁の上に三の丸、二の丸、本丸、駐車場手前に出丸と一列に並んだ縄張りで、井戸曲輪の他、幾つかの虎口があり、堀切とかあちこちに高石垣も残り、中世から近代にかけて修築された形態がよく残っている。

 現地は補修のためかブルーシートがいたるところに掛けてあり、いい状態で見ることは出来なかったが、以前から行ってみたいと思っていた城址だったので、ほぼ満足。ただ城址は雑木が茂り鬱蒼としており、全部取り払って俯瞰的に見てみたいとも思うのであった。

           mm

まさき設計             
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ロビン・フッド

2008年04月24日 00時28分02秒 | これでもエッセイ?
う~ん、この歳でロビン・フッドを語るのは、どうなんだろう・・・?

ま、好きなものは好きなのだ、仕方がない。
実は我が家には「ロビン・フッド」のDVDが3組もある。当然子供のではなく、全部僕が購入したものだ。
 1組目は勿論ケビン・コスナー主演の「ロビン・フッド」、1991年/米。
 2組目はショーン・コネリー主演の「ロビンとマリアン」、1976年/米。
 3組目はエロール・フリン主演の「ロビン・フッドの冒険」、1938年/米。

 1組目はこの中では最も真面目に作った作品で、多少創作された脚本だが真実的な迫力があり、コメディータッチの部分は微塵も無いアドベンチャー大作。2組目のショーン・コネリーが最後の部分にリチャード獅子心王として登場して格調を高めている。

 2組目はいくらか年取ったロビンとマリアンを描く異色作?で、最も人間味のある作品となっている。いわゆる普通のロビン・フッドの物語が解っていないと、うまく理解出来ないかもしれない。マリアン役のオードリー・ヘップバーンは歳を重ねても美しい。で、リトル・ジョン役がちょっと細いかな。

 3組目はこれはもう娯楽大作で、1938年製作にもかかわらず、しっかりとフルカラーである。日本では昭和13年といえば戦時色が一段と強まる頃なのに、アメリカは娯楽映画を撮っていたのだろうか。この中では最も楽しく見ることが出来る。
実はすべての「ロビン・フッド」映画の基になっているのだそうだ。

 そして僕はこれらの他に、ローズマリ・サトクリフ著の「ロビン・フッド物語」という本も持っているのだ。
どうしてこれほど「ロビン・フッド」が好きなのだろう。

 「中世」、「シャーウッドの森」、「隠れ家」、「森での生活」、「森の仲間」、「悪政と戦う義賊」、「マリアン姫」等々、惹かれる単語が多いせいかもしれない。

             mm

まさき設計
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あれ?テレビ取材ですか?

2008年04月14日 17時29分32秒 | 長崎県松浦市周辺のこと
市役所から連絡があり、「梶谷城址」で松浦党に関する取材を受けてくれ、とのこと。
何やら雑誌の取材とからしいので、「ん~、いいよ~」と言って、のんびり出掛けていったらテレビカメラが来ていた。
なるほどもらった名刺を見るとKBCテレビとなっている。
雑誌用のスチル写真撮影と、インタビューだけだと思っていたので、ちょっと慌ててしまった。
市のほうからもほとんど何も説明を聞いてなかったので、心の準備も出来ないままに、どんどん撮影をしていった。
もう、しゃべりもテキトー、っていうか、実は僕の中の「梶谷城」の存在が、松浦市政にいくらか愛想が尽きたこともあって、以前ほど熱心なものではなくなってきているような気もしており、まあ、いいか、という気持ちが何処かにあるのかもしれない。


テレビ局側の要望には、出来る限り応えたつもりではあるものの、長崎出身のナビゲーターの女の子、チョーかわいくて素敵でした、って、そんな感想くらいしか残らなかった今回の取材、こんなのでいいのだろうか。

                mm

まさき設計
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春といえば酒?

2008年04月08日 18時23分13秒 | そして遊ぶ
 やっぱり日本の桜はいいですね。
酒は飲んでも飲まなくとも、やっぱり桜はいいもんです。

 これは唐津市の七山にある、とある桜スポット。知人と訪ねた時は晴天で満開!
新旧の橋が架かっているのだが、この絵ではちょっと解り難い。
そう言えば近くの茶店の窓からは、川の水に潜って何かを採っている「イタチ」を見かけた。

 この後数人で、作礼山の中腹にある「作礼窯」にて「桜」を見ながらお茶を頂き、帰りも酒無しにて当日の「花見」は終了。

 いつも飲んでいる訳ではないのだ。「いい子」で帰る清々しさもまた格別である。

             mm

まさき設計
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チューリップで花見は出来まい

2008年04月01日 17時28分14秒 | 花と野菜
 ポカポカと気持ちよさそうにチューリップが笑っています。

事務所前のささやかな花壇ですが、殺風景な街中でひときわ目立って春を歌っているようです。

 春と花は、いいものです。

なのに桜はまだか?、酒が飲めないではないか。

           mm

まさき設計
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