いわし つつじ園in室積

光市心身障害者福祉作業所「つつじ園」のブログです。利用者のつぶやき、作業所の活動内容を紹介しています。

今年の大きな出来事を振り返って

2015年12月28日 10時10分17秒 | 海浜荘での生活

仕事納めの日です。もうすぐ新しい年を迎えます。

今年の大きな出来事を振り返ってみます。

2月27日~3月1日の3日間にわたって障害者芸術文化展が光市文化センターで開催されました。玄関ホール内の4枚のパネルでは、「25年のあゆみ」「活動の概要」「利用者の作品」「懐かしの室積写真集・リーフレット」の総論部分を展示しました。

展示物では、各論部分として「織物」「編み物」「染め物」「印刷物」「土鈴」「キャンドル」「七宝焼き」などこれまでの制作品なを展示しました。こうした展示会を通して、新たに2人のボランティアさんとめぐり合うことができました。織物の指導、短歌の指導をしていただくことになりました。

4月17日に「医療音楽に基づくヒーリングコンサート」を実施しました。福祉行政先進県では医療音楽に対する認知度・理解度は高いですが、山口県では今一歩といった状態です。こうしたコンサートは認知症予防に向けてこれから大きな広がりをもつものと思われます。社協だより5月号の表紙にもとりあげていただきました。

5月から障害者スポーツに造詣の深い人たちが作業所のボランティアとして来てくださるようになりました。早速障害者用スポーツ「卓球バレー」を実施してくれました。手芸、料理、食事介助などもしていただけるので大変助かっています。

利用者の1人が3月に描いた「つつじ園キャラクター5人衆」をA3サイズの看板にして花壇に設置しました。花壇側を通園するマリア幼稚園親子に大変喜ばれました。また、この5枚の看板が今年度の花壇コンクール入賞への大きな原動力になりました。

車椅子の移動が困難な場所でも楽に車椅子を動かせる「じんりきクリック」を購入しました。この補助具のおかげで6月には象鼻ヶ岬まで車椅子でも散策することができました。また、海浜荘の2Fへの移動も大変楽になりました。

7月にはコント漫才の鑑賞会を実施しました。漫才コンビは、昨年度吉本興業主催ハイスクール漫才全国大会8位に入賞した「メインディシュ」という高校生です。1人は室積出身です。心の底から思い切り笑う機会をもつことができました。また、夢に向って努力することの大切さも若い2人から学ぶことができました。

8月には、山口県開催のねんりんピックおいでませ!山口2015でのお土産となる授産品として、裂織円コースター450個の製作に励みました。仕事の忙しさはボランティアさん手作りの夏野菜カレーで乗り切りました。

今年から短歌を学んでいる利用者が、短歌30首を雑誌「短歌研究」の新人賞に応募しました。9月に審査結果が発表され、見事「新人賞予選通過作」にノミネートされました。短歌人としての第一歩を踏み出しました。

重度身体障害者としての思い・願いが表出された短歌12編は、平成28年書込カレンダーにも挿入されています。

9月15日光市花壇コンクールの審査がありました。最優秀賞を受賞することができました。最優秀賞は平成11年以来の快挙になります。

10月15日には立正佼成会主催の一食貢献プロジェクトの贈呈式が行われ、高額な献金をいただきました。一食貢献プロジェクトとは、月に2回昼食を断食して年間24回分の食事代を寄付するという、いわば「一食を捧げる運動」です。贈呈された献金は、今後の作業活動を進める上で役立つ、刺繍専用ミシンと糸鋸盤の購入にあてることにしました。

11月22日のふれあい健康フェスタの出店では、「藍染ネコ付きティッシュペーパー入れ」がよく売れて、大きな収益をあげました。

12月には、毎年干支土鈴・偉人伝カレンダー・書込カレンダーを販売します。今年は三申猿土鈴を50組ほど販売しました。申の干支土鈴は少しほど在庫が出ましたが、この「見申す・聞き申す・言い申す」の顔面がある三申猿土鈴は、アッという間に完売しました。土鈴も含めても今後の作品づくりでは、ストーリー性のあるものが求められてくることを実感させられました。

大きな出来事はこのくらいでしょうか。この他にもまだたくさんあるように思いますが、この辺で終わりにします。

この1年間大変お世話になりました。

1月4日(月)から仕事始めです。次年度も決められた仕事を事務的にこなしていくのではなく、常に創造的な営みを伴った新しい試みにもチャレンジしていきたいと思います。利用者一人一人の中に秘められた可能性の芽が大きく開花していく平成28年(2016年)でありたいです。