朝井まかて 『藪医 ふらここ堂』
江戸の子供専門の医院「ふらここ堂」が舞台。
小児医の天野三哲は、朝寝坊をし、患者を待たせるだけでなく、
面倒なことになると、逃げ出すことも多い。
周りからは「藪のふらここ堂」と言われる始末。
「ふらここ」とは、ブランコのこと。
庭にふらここがあるから、そう呼ばれている。
ヤブといわれつつ、実はすごい医師?とちょっぴり思っていたら、
やはりそうでした・・
そんな三哲や娘のおゆんを中心に、個性的な人たちをまきこんだ騒動ややりとりが描かれています。
面白かったです。
江戸の医療・暮らしを興味深く読みました。
江戸時代の医療とて、現代に通じるものがあると感じました。
三哲の過去は少し出てきますが、もっと知りたいかも。
後、続編があれば読みたい。